この10年ほどで携行性に優れたパックロッドの性能は飛躍的に向上し、かつては想像することすらできなかったハイパワーとナチュラルなベンディングカーブを実現し、いわゆる「一軍ロッド」として使用しているアングラーも少なくない。中でも近年の振出モデルは精度と質感が徹底的に追求され、既存の2ピースモデルと遜色ない性能のものも少なくない。今回紹介するシマノの『ディアルーナ振出モデル』も、そんなハイスペックロッドのひとつだ。
●文:ルアマガプラス編集部
スパイラルX&ハイパワーXの『ダブルX構造』で振出3ピースを強化
ディアルーナ振出モデルはシーバスをメインに想定して開発。ハイパワーなMモデルに至ってはサーフでのヒラメやロックショアでのヒラスズキにも対応できる、汎用性に優れたショアソルトキャスティングロッドだ。
携行性と実用性のバランスを考えた結果、その構造は3ピースに。先述のようにかつてのパックロッドはパワーとベンディングカーブに不満があるモデルが多かったが、このディアルーナ振出モデルはブランクスにシマノ独自の強化構造であるスパイラルXとハイパワーXを採用。
振出ロッドにありがちな継ぎ目のパワー不足を解消するだけでなく、曲がったときに負荷を全体に分散させることで、美しいベンディングカーブを追求している。
2ピースモデルと同様のステンレスフレームSiCリングガイド搭載
また、かつての振出ロッドでもっとも不満な点のひとつが、ガイドではないだろうか。
携行性とコストを追求するばかりに、少なくともキャスティングでの飛距離やライントラブルの抑制を考慮したモデルは皆無に近かった。
しかし、ディアルーナ振出モデルでは2ピースモデル同様のサビに強くて高剛性なステンレスフレームSiCリングのシングルフットガイドを搭載。ストレスなくゲームに集中することが可能となった。
4アイテムすべて1m前後の仕舞寸法で公共交通機関でも問題ナシ
ラインナップは全4アイテムで、仕舞寸法は95cm~115.7cmと公共交通機関でも問題なく携行できるサイズなので、釣行の計画の幅もさらに広がるはず。
ディアルーナ振出モデで気軽にフィールドへアクセスしつつも、より本格的なゲーム内容を追求してみよう!
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | ジグウェイト(g) | プラグウェイト(g) | 適合ラインPE(号) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) |
S86ML-T | 8’6″ | 2.59 | 振出 | 3 | 95 | 146 | 1.8 | MAX 35 | 6-28 | 0.6-1.5 | セパレート | 377 | UPLOCK | 97.2 | 30,000円 |
S96ML-T | 9’6″ | 2.90 | 振出 | 3 | 105.2 | 159 | 1.8 | MAX 35 | 6-28 | 0.6-1.5 | セパレート | 407 | UPLOCK | 98.5 | 31,000円 |
S96M-T | 9’6″ | 2.90 | 振出 | 3 | 105.2 | 179 | 1.8 | MAX 45 | 7-38 | 0.8-2 | セパレート | 407 | UPLOCK | 97.4 | 31,500円 |
S106M-T | 10’6″ | 3.20 | 振出 | 3 | 115.7 | 162 | 1.8 | MAX 45 | 7-38 | 0.8-2 | セパレート | 435 | UPLOCK | 98.2 | 34,000円 |
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