「水から生命感が無くなった…」濁りと水温低下が重なっても有効な釣りって?

プロアングラーとして活躍する川村光大郎さんの連載「OPENMIND」。今回は、水温低下が始まった霞ケ浦でのボートフィッシングをレポート。かなり厳しい状況のようだがどうなったのだろうか。加えて、霞ケ浦の清掃イベントの様子もレポートしてくれた。

●写真/文:川村光大郎

2024 シーバス特集

生命感が失せてしまった霞ケ浦

この一週間も、※Basser Allstar Classicのプラクティスにて霞ヶ浦へ!先週末に降った雨の影響で、流入河川から本湖に至るまで濁りが入りました。さらに、朝の気温が4~5℃と冷え込んだ日が続いたことも重なり、水温も一段と低下…

※Basser Allstar Classic (バサーオールスタークラシック) 通称バサクラとは、年に一度開催されるブラックバス釣りの祭典のこと。2024年は霞ケ浦にて開催。

一層冷えこんだ水温

雨前には15~18℃あったところから、今はエリアや時間帯によって12℃台~15℃台といったところ。濁りからクリアアップした水は、生命感が失せていました。

バスからの反応も乏しくなり、ボクの釣果は0~2本。プラクティスゆえ釣り込んではいないものの、バイトが貴重な時期に入ったことを感じさせます。水温が安定してくれれば状況は上向くと思いたい一方で、エリアや釣り方を見直す必要もあるかな。

そんな状況の中、有効性を増しているのがネコリグ(スナッグレスセッティング)。

スナッグレスセッティングのネコリグで釣れたブラックバス

駐艇する弁天マリーナの“霞ダンディ”村川勇介さんが開発するプロトの「カバーシュリンプ」を分けていただき試したところ、幸先良く釣れました。

上がカバーシュリンプ、下はブレーバーⅡのスナッグレスネコリグ。

伊藤巧さんと同船!

そして、週末はタクミ(伊藤巧)と同船!共にバサクラに出場するにも関わらず、危険個所もある利根川の航路を案内してくれたのです!出船前からバスボートの点検整備について実践しつつ教えてくれ、出船してからも操船テクニックを伝授してくれました。

釣りの方はなかなかに“ツン”な利根川でしたが、まさかのタイミングに来てくれましたよ!

ロケ後の弁天マリーナでのアフタートーク。

楽しくも、教わったことはボートアングラーにとって役立てる内容でした。

ゴミ拾いにも参加!霞ケ浦をきれいに!

その翌日は『53Pick Up!秋の陣』へ!

受付時間前から賑わい、319名の霞ヶ浦を愛する人により湖岸からゴミが回収されました。ゴミ拾い後には昼食が配られ、抽選会などお楽しみもあります。

次回は春の開催。まだ参加されたこともない方も、ぜひ参加されてみては!?

アングラープロフィール

川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。