【シンキングPEが輝く!!】シーバスビッグベイトゲームを変える「ライン」選びの妙!

ここ数年、秋になると盛り上がりをみせる東京湾ボートシーバスのビッグベイトゲーム。そのパイオニアの一人が人気ガイド&チャーター船『アイランドクルーズ』のチーフキャプテン、遠藤正明さんだ。ランカーシーバスを誘き出すエキサイティングな釣りを楽しむためには? 遠藤さんの東京湾ビッグベイトゲームからその王道がみえてくる!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 ブラックフライデー

タックルの進化がボートシーバスゲームの新たな魅力を切り拓く

東京湾ボートシーバスのビッグベイトゲーム。

全長20cmはあろうかという大きなプラグで、コノシロなどのベイトフィッシュにつくランカーシーバスを誘い出すエキサイティングな釣りだ。

遠藤「12、3年前頃から盛り上がりを見せ、今ではすっかり定着した人気の釣りです。そこに行き着いたのはタックルの進化が大きい。新しい道具は釣れる機能を備えていますからね」

ガチガチに硬いビッグベイト用ロッドではビッグペンシルベイトがきれいに動かしにくいし、かけたシーバスをバラしやすい。そのために生まれた専用ロッドなど、タックルの進化がこの釣りの普及に大きく貢献しているそうだ。

沈むPEラインがもたらすビッグベイトゲームの新たなパターン

ルアーやラインの進化もビッグベイトゲームの楽しみ方の幅を広げているそうだ。遠藤さんはフローティングタイプのビッグバイブレーションプラグも導入している。

遠藤「ビッグベイトのシーズン終盤に産卵後のシーバスが、水深14、5mの中層付近で体力を回復するために盛んにベイトフィッシュを食べていることがある。そういうときにVT-ジャック230(フィッシュアロー)を潜らせ、ビッグベイトの存在感で気づかせて喰わせます」

このときに欠かせないのが、シンキングタイプのPEラインということだ。

遠藤「使っているラインはオードラゴンX8(XBRAID)の3号。比重1.2のシンキングPEラインで、VT-ジャック230を遠投するほど浮き上がりを抑えてより下のレンジを探れます。帰ってくるルアーを見ても多分4、5mは潜っている。中層をしっかり探れるビッグベイトは少ないですからね。パターンにハマると本当に良く釣れます」

このルアーの性能を最大限引き出すのに一役かっているのがシンキングPEラインのオードラゴンX8(XBRAID)というわけだ。

メインターゲットはベイトフィッシュを追う回遊ランカーシーバス

東京湾のボートシーバスの戦略が以前とは変わっている点もビッグベイトゲームの人気に関連しているようだ。

遠藤「昔のように居着きのシーバスを釣るのは難しくなってきている。僕らは基本的には回遊のシーバスを狙っています」

オープンエリアの回遊シーバス狙いでキーになるのがベイトフィッシュの存在で、秋は大型ベイトのコノシロが現れやすくビッグベイトが有効となる。その主力の一つがビッグペンシルベイトだ。

遠藤「シーバスにルアーの存在を気づかせやすい。使い方はゆっくりと左右に幅広くしっかり首を振らせます。この釣りは一人より複数人で投げるほうが良く釣れるんですけどね」

一つのビッグペンシルより二つ、三つと同時に水面を騒がせるほうが、魚を誘き出しやすい。また、回遊シーバスを狙うには広範囲を探るための飛距離も重要。

遠藤「50g未満と100gを超えるルアーを同じタックルで扱うのは正直難しい。やはり専用ロッドが必要で、トラブルが少なく飛距離が出て扱いやすいラインも欠かせません」

PEラインの使い分けがビッグベイトゲームの戦略を広げる!

遠藤さんが表層系のビッグベイトで使っているラインはアップグレードX8(XBRAID)。

遠藤「60g程度のビッグベイトをメインに使うライトめのタックルだとアップグレードX8の2号にリーダーは30lb。12、3cmのミノーなどレギュラーサイズのルアーを使うときは1.2号にリーダーは25lb。僕は15年以上、メインラインにアップグレードX8を使っています。良く飛んで扱いやすいし、強度があって耐久性も高い。品質が非常に安定していて安心して使えます」

PEラインを使い分けるのも遠藤流ビッグベイトゲームと言えるだろう。シンキングPEラインのオードラゴンX8でフローティングビッグバイブレーションをより深く潜らせ、コノシロの群れの中を突き切らせて捕食のスイッチを入れるといったメソッドもあり、PEラインの使い分けでバイトチャンスを増やし、その楽しさを広げることができる。

東京湾ボートシーバスゲームの楽しさは今も昔も変わらない!

遠藤「最近、東京湾のシーバスが昔ほど釣れなくなったという方もいますが、それは今も昔と同じことをやっている可能性があります。とくにビッグベイトの釣りは尾数ではなく、1尾のランカーとどう向き合うかの釣りになる。新しい道具を使う楽しさもある。そういう意味では、僕は今も昔と変わらず楽しい釣りができています」

タックルの進化がシーバスとの新たな出会いに結びつく。そのためにPEラインが果たす役割は大きい。

オードラゴンX8(XBRAID)

  • カラー:イエロー(1m毎20cm ブルー・オレンジ・グリーン・パープル・ピンクマーク)
  •  素材:PE〈比重1.2〉
  • 仕様:0.6号~3号150m/200m、0.8号~3号300m

アップグレードX8(XBRAID)

  • カラー:グリーン(1m毎15cmホワイトマーク)
  • 素材:ポリエチレン〈比重:0.98〉
  • 仕様:0.6号~1.2号150m、0.6号~3号200m

アングラープロフィール

遠藤正明(えんどう・まさあき)

横浜港新山下を拠点にするガイド&チャーター船『アイランドクルーズ』のチーフキャプテン。ガイド歴は20年を軽く超え、シーバスをはじめ青物、クロダイなど東京湾のボートゲームを知り尽くす。明るいキャラクターの釣らせるキャプテンとして人気。XBRAID Xアンバサダー。

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