マルチツールをリリースするブランド「アウトドアエレメント」のファイヤービナーという商品を実際に購入。6つの機能を持つカラビナタイプのツールの詳細を解説していこう。
●文:ルアマガプラス編集部
緊急時にも役立つマルチツールタイプのカラビナを購入
アウトドアエレメントがリリースするファイヤービナーという、カラビナタイプのマルチツールを紹介しよう。一見、ユニークな形状の単なるカラビナにも見えるが、実はこのコンパクトなボディに、6つの機能が実装されている。その中には、釣りでもかなり役立つ機能もあるので、アングラーにもオススメのツールだ。まずは、ファイヤービナーのデザインやスペックなどを見ていこう。
アウトドアエレメントのファイヤービナーはAmazonで購入した。パッケージは上の写真を見てもらえればおわかりの通り非常にシンプル。ちなみに輸入代理店は、MSRやTHERMARESTなど数々のアウトドアギアを扱う、信頼の株式会社モチヅキだ。
ファイヤービナーのパッケージ。台紙に貼り付けられただけのシンプルな状態。
パッケージから取り外すと、ユニークな形状がよりわかりやすくなる。このマルチツールタイプのカラビナの基本スペックは以下の通り。
【ファイヤービナーの基本スペック】
- ブランド：アウトドアエレメント（Outdoor Element）
- 材 質：強化ステンレス（超耐性チタンコーティング）
- 自 重：28g
- 耐荷重：約22kg
- サイズ：80mm×35mm
- カラー：6色
本体下部に「100lb（48kg）」と明記されているが、パッケージには日本語で「耐荷重：22kg」と明記されている。そんな高い負荷をかける使い方をするようなタイプのカラビナではないが、一応注意が必要だろう。
何と着火にも使える！6つの機能をチェック
では、このアウトドアエレメントのファイヤービナーが、どのような機能を持っているのか、具体的に1つずつ解説していこう。
［実装機能］
①マイナスドライバー
②ボトルオープナー
③ユーティリティブレード（カッター）
④ハンズロッド（引っ掛け穴）
⑤着火スパークホイール
⑥カラビナ
①マイナスドライバー
これは正直、あまり使うことはなさそうな気がするが、外出中に急に緩んだネジを締めなければならないような超レアな状況に遭遇すれば、きっと役立つはず。形状的にも簡易的なもののような印象なので、あくまでも緊急用として考えた方が良さそうだ。
マイナスドライバー部分。
②ボトルオープナー
栓抜き機能。瓶ビールなどの開栓などに使えそう。「誰か栓抜き持ってない？」ってときに、サッとスマートに差し出すなんていうのいいかもしれない。
実際の使用例は記事下部の動画で視聴してみてほしい。
③ユーティリティブレード（カッター）
これは普通に使える機能。公式の解説でも、釣り糸を切る際に便利だと解説しているほどなので、ある程度釣りを意識した設計になっているのかもしれない。実際に、PEラインを切ってみたら、気持ちよくカットできた。フロロカーボンやナイロンラインも問題なくカットできそうだ。釣りに行った際に「あっ！ラインカッター忘れた！」なんてときにも役立ちそう。
PEラインもスムーズにカット可能。
④ハンズロッド（引っ掛け穴）
写真を見ると、本体の下部に2つの穴が開いているのがわかる。1つは丸く、1つは横長の穴だが、これはキーリングなどを通してキーホルダーとして使用ためのもの。もちろん穴がなくても、カラビナ本体にキーリングを引っ掛けることはできるのだが、カラビナの脱着時に外れてしまう心配がある。引っ掛け穴があるだけで、利便性が一気に向上する。
横長の穴はリングが通しやすいのでありがたい。
⑤着火スパークホイール
このカラビナで、最も目立つのがこの部分だろう。このホイールは、ライターと同様の構造で、内側にフェロセリウムが搭載されているので、素早く回すことで火花が散る。バーナーなどを着火させる際に使用できる機能だ。
ちなみに、フェロセリウムロッドはあらかじめ本体に装着されているものの他に、パッケージに2本交換用のものが付属する。
交換用のフェロセリウムロッドが2本付いている。
⑥カラビナ
ファイヤービナーはカラビナとしての機能も持っているが、本格的な登山などで使用するというよりは、キーホルダー的な用途を前提としているイメージだろう。筆者は、カバンなどに装着して使用している。
カラーバリエーション
本記事で紹介しているファイヤービナーのカラーはシルバーソーンと呼ばれるものだが、これ以外にもオーロラやブラック×フォレスト、ブルーリバー、ベージュ、マゼンダがAmazonでは選択可能となっている。実際のカラーバリエーションは、下記リンクから確かめてみてほしい。
ファイヤービナーの使い方動画を視聴する
販売元のモチヅキが公開する、ファイヤービナーの使い方解説動画がYoutubeで公開されている。
※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
