気温水温共に低下し、人によってはオフシーズンに入ってきたかも知れない。それならばこのタイミングでリールをメンテナンスしてみるtのはいかがだろうか?今回は専門的な知識や道具がなくとも、誰でも簡単にできる日常レベルのメンテナンス方法を解説しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
ステップ1:リール洗浄&乾燥
まずはドラグノブを軽く締める。
これはこのあとの水道水で洗う際に、ドラグ内部に浸水してしまうことを防ぐために必要な準備となる。
ドラグを締めたら、水道の蛇口から直接本体に水をかけて洗う。このとき、グリスが流れてしまうのを防ぐために、洗剤や温水は使用しないこと。
なお、リールを水没させて洗うのはNG。ハンドルを回しながら洗うのも、内部に浸水しやすくなるのでおすすめはできない。
また、上記の理由からスプールを外して洗浄することもNGだ。
洗う際に気にかけたいのが、スプール糸巻き部とラインローラー部。ソルトゲームで使用しているリールは特にここに塩が溜まりやすいので念入りに洗浄したい。もちろん、淡水で使用する場合でもゴミが溜まりやすい部分なのでしっかり洗浄する。
洗い終えたらローターを勢い良く回転させてしっかりと水を飛ばし、柔らかい布で水分を拭き取る。
ダスターやエアガンで水分を飛ばしたり、ドライヤーや直射日光下で乾燥させるのは内部の蒸れにつながるのでNGだ。
風通しが良い場所に置いて陰干して、ドラグノブを緩めて保管する。
なお、しっかり水分を拭き取らずに濡れたままケースにしまったりすると、腐食の原因になる恐れがあるので注意が必要だ。
ステップ2:注油&グリスアップ
注油する場合、リールに付属されている取扱説明書の指示通りにするのがベター。
使用するのはシマノ純正の『リールスプレー オイル』と『リールスプレー グリス』の2種類で、注油する部分によって使い分ける必要がある。
まずはリールのハンドルを巻いてスプールを最上部まで移動させ、ドラグノブを完全に緩めてスプールを取り外す。
こうすることでこの後に注油するメインシャフト部がもっとも露出した状態になる。
露出したメインシャフト部に注油を行う。
このとき使用するのは『リールスプレー オイル』。
なお、注油のしすぎは逆に抵抗となってしまうので、ワンプッシュで適量を注油するように心がけたい。
注油後はハンドルを回転させてメインシャフトを出し入れすることで、まんべんなくオイルをなじませる。このときにオイルが流れ出る状態だと注油のしすぎなので、余分な油分はしっかりと拭き取ること。
今度はベイルアームの軸部分に『リールスプレー オイル』を、ラインローラーには防水仕様の機種の場合は特殊撥水グリスを、防水仕様でない場合は『リールスプレー グリス』注油する。防水仕様のモデルの際は注油不要。
ハンドルノブの軸部分には『リールスプレー グリス』を注油。
注油し終わったらノブを回転させてよくなじませ、余分なグリスを拭き取る。しっかり拭き取らないと、ノブを持つ指先が滑る原因になってしまうので要注意。
アームカムの摺動部にも注油が必要。
左右両側とも『リールスプレー グリス』を適量注油して、ベイルアームを開いたり閉じたりすることでよくなじませて、余分なグリスはキレイに拭き取る。
スプールを元に戻して、ドラグノブをセットすればメンテナンスは完了。
今回は誰でもできる簡単なメンテナスを紹介したが、本格的なオーバーホールは1年に一度(使用頻度が高い方は、半年に一度でもOK)を目安に、販売店を通じてメーカーに依頼するべし。
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