ルアーフィッシングでは、ほぼエリアトラウトのみに使われている「リリーサー」と呼ばれるアイテムがある。釣った魚から素早くフックを取り外せるこの道具は、魚の扱いに不慣れな初心者にこそつかっていただきたい。
●文:ルアマガプラス編集部
フックハズシ(コーモラン)
握るためのグリップ部分と、折り曲げられたワイヤーで形作られたリリーサー。
一見すると難解なアイテムだが、使い慣れると非常に便利なのだ。
使い方は、釣れた魚を吊り下げた状態(魚体は水中でもOK)にして、ラインテンションを張ったまま口に刺さっているフックにワイヤーを引っ掛けて手前に引くだけ。
エリアトラウトではバーブレスフックを使用しているため、これだけで簡単に魚をリリースすることができる。
ニジマスなどのトラウト類は口が小さく、またネットに入れてからもかなり暴れるため、プライヤーを使って針を外すのは意外と難しいのだが、リリーサーを使用すればだれでも簡単に素早く、安全に魚を逃がすことができるのだ。
また、コーモランのリリーサー『フックハズシ』は折り曲げたワイヤーの部分が特殊な形状をしており、さらに使いやすくなっている。
例えば、ワイヤーの先端側で外す際は、①の箇所にラインを引っ掛け、②の箇所まで滑らせて外せばOK。
魚が暴れてフックを直接捉えられないときにもスムーズにリリースすることが可能だ。
一方、奥側のポイントは、直接フックを狙って外しやすい形状になっている。
これにより、特に2フックのクランクベイトなどでも快適かつスムーズにリリースすることができる設計なのだ。
また、グリップ部分は片側がフラットにデザインされており、目視しなくても手の感触だけでリリースポイントの方向を把握することが可能。
リアにはリングが標準搭載なので、ピンオンリールやマグネットリリーサーと組み合わせることでその使いやすさはもっとアップするはずだ。
素早く確実に握れて、スムーズかつ迅速にリリースできるので、手数が重要なエリアトラウトゲームにおいて、釣果に直結する重要アイテムと言えるだろう。
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