【人間より魚のほうが強い】室内実験で激強タックルを曲げてみたら人間が先に限界だった話

大海原の釣りでは、驚くべきファイターとの戦いが待っている!! なんてことを言われても、正直ピンとこない人は多いのではないだろうか?なんなら、泳いでいる魚とのやりとりなんて、人間が本気を出せば大しことないでしょう…なんて考えている人もいるかもしれない。しかし実際は驚くほどに力と力のぶつかり合い! 最強クラスのタックルを使って、室内でそれを体験してきた様子をお伝えしよう。

●文:ルアマガプラス編集部

オフショアゲーム最強タックルを用意

マグロやヒラマサなど、オフショアの釣りではとんでもないファイターとやりとりをする。

そのためのタックルは当然、他の釣りとは比べ物にならないほどに頑丈で、タフだ。

今回は、世界的なシェアを誇る「PENN(ペン)」のタックルを用意した。

リール:スラマーIV 8500HS

●重さ:869g●ギア比:5.3●最大ドラグ力:22kg●最大ライン巻取長:127cm●ボール/ローラーベアリング:8/1●ラインキャパシティ:モノフィラ10号350m/PE8号350m●価格:3万4000円(税抜)

国際規格で定められた防水等級「IPX6」のリールであり、3m程度の距離から毎分100リットルの水をかけても耐えられる防水能力を有する。

最大22kgのドラグは防水され、常に安定したドラグ力を発揮。ベアリングが搭載されているため、その回転も非常にスムーズだ。

ローターが軽量化されており、慣性モーメントを軽減。ハイパワーながらも快適な巻き心地を実現している。

もちろんフルメタルボディ、ブラス素材のメインギアと、超耐久は言わずもがなだ。

ロッド:スラマー ジギング SLJS-53XH

●全長:5ft3in●継数:1(グリップジョイント)●自重:349g●仕舞寸法:101cm●対応ルアー:MAX400g●対応ライン:PEMAX10号●パワー:XH●アクション:パラボリック●価格:3万4000円(税抜)

遠征時に役立つ仕舞寸法101cmの超絶パワーロッド。

独自製法の「RCB」はロール状のカーボンとグラス複合コアの外層を縦方向のグラス繊維で補強した設計であり、高負荷時にもその負荷を均一に分散。ティップからエンドまでパワフルかつしなやかなベンドカーブを描く。

グリップエンドは激しいファイトに対応するGRC仕様。

400gクラスのジグを高い操作感で扱いつつ、負荷を軽減する絶妙な設計に設定。ヒラマサ、ブリ、カンパチなどの青物から、クエやマハタなどの大型のハタ、そして40kgクラスのキハダマグロ40kgにも対応。

重いものを持ち上げる実験!

この最強タックルの実力を測る方法はいたってシンプル。

重いものを持ち上げる。

ただそれだけ!

スラマー&スラマージギングの最強タッグは、どのくらいのものを持ち上げることができるのか!?

持ち上げるのはこちら。

2Lのペットボトル。

つまりおよそ2kg。

これを果たして何本持ち上げることができるのか…?

まずは1本。

あっさり持ち上げることができた。ロッドにもかなりの余裕があることがわかる。

が、竿先にぶら下がっているのは2kg。保持する人間の側はすでになかなかきつい。

バスの2kgならかなりのグッドサイズだが、抜き上げる人はそうそういないだろう。

続いてペットボトル2本(約4kg)に挑戦。

80cmクラスのいわゆるランカーシーバスがこのくらいの重さだろう。

ここからはかごに入れた状態で持ち上げていく。

すでに片手では持ち上がらない重さになってきた。

体重を少し後ろにかけつつ…

持ち上げることに成功。

パラボリックに曲がるロッドであることを加味しても、まだまだロッドに余裕を感じられる。

続いて3本(約6kg)に挑戦。

フロントグリップを掴まないといよいよ持ち上がらなくなってきた。

反り返るようにして…

約6kgもリフト成功。

80cmを超えるブリが6kgほどとされているが、それを考えれば持ち上げている本人がかなりきつそうなのもうなづける。

それではペットボトルをもう1本追加して、約8kgに挑戦。

8kgといえば、ヒラメなら90cm近い巨体になる。

フロントグリップとリアグリップを握り、テコの原理も利用。

さらに体重を後ろに掛けて…

さすがに高く持ち上げることは困難になってきたが、持ち上げることができた!

驚くべきことにロッドパワーの余裕はまだありそう。しかしながら、ロッドを持つ人間が反り返り、かなり体重を後ろにかけざるを得なくなってきた。

それでは大台。

ペットボトル5本の約10kgに挑戦!

持ち上がっていないのにこの曲がりである。

バットまで曲がりつつも、持ち上げることに成功!!

メータークラスのヒラマサが10kg近いことを考えると、これ以上重い魚とのやり取りではどうなってしまうのか…

ロッドのスペック的にはまだまだいける!? つまり人間は弱い…

10kgを持ち上げられたものの、持ち上げている本人が限界を迎えたため、実験はここで終了。

ちなみに今回使用したロッドに対応するラインの最大値はPE10号なので、10kg程度ならなんてことないようだ。。

もちろん実際は空気中で10kgもの魚を抜き上げる場面などそうそうないだろうし、浮力のある水中では魚の重さをイコールの数字として考えるのは難しい。

しかしながら10kgの負荷で人間がここまで苦戦するのだから、想定されているであろう魚とのガチンコファイトは相当な死闘が繰り広げられるに違いない。

人間のひ弱さと、海中を縦横無尽に泳ぎ回る魚たちの強さを思い知る実験となった。

60kgとも戦える!? 最強クラスのタックルはこちら!!


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