作り手が魂を込めた製品はいかなるものであっても芸術品となる。そう感じさせてくれるのは、バリバス グラファイトワークスで生み出される釣り竿だ。魚を釣るための道具としての性能を突き詰めた結果たどり着いた「作品」としての魅力にせまる。
●文:ルアマガプラス編集部
釣りをハイカルチャーに昇華したい それが安達さんの基本理念
安達俊雄さんは異彩を放った国産ロッドメーカー『UFMウエダ』の中心的ビルダーで、これまで数々の名竿を世に放ち、その後の多くのバスロッドに影響を与えてきた。
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その意匠性にさらに磨きがかかり、グラファイトワークスで当時の製法や文脈を受け継ぎながらこだわりのロッドをハンドメイドで制作。
バリバス グラファイトワークスのロッドには1本1本、手書きで商品名やスペック、そして安達さんのメッセージが入る。
安達「一番意識しているのは、何年も先まで残る価値がある竿を創造し続けるということ。流行りに乗るだけでは釣竿が大量消費されて無くなってしまう、そういった危機感を持ちながら竿を創ってます。今は評価されなくても、本当にいいものはいつかきっと評価される。長い目で見てユーザーに愛されるロッドを創っていきたいし、ルアーロッドをアート作品のように扱われるようにしたいと思っています」
現在グラファイトワークスでは、安達さんともうひとりのスタッフのふたり体制でロッドを製作している。
安達「当然たくさんは製作できず、価格も上がってしまい、毎回が限定生産になってしまいますが、それも理想の竿を追い求めるがゆえです。ファンは私のロッドビルドを信頼して竿を買ってくださっている。その期待を裏切らないためにも、今後も妥協せずロッドを製作していきます」
無駄を削ぎ落としつつ細部に迸る個性を注入
グラファイトワークスのロッドを手に取れば、細部にまで行き届いたこだわりを感じ取れるはず。ブランクスの手書きのペイントには偉人の名言なども記されており、1本1本表情は微妙に異なる。販売は限定生産、展示サンプルはない。
ターゲットを問わない無差別級ロングロッド
グラファイトワークスで次にリリースされるルアーロッドは、ジャンル横断系のパワー系ロングモデル。ノーシンカーからビッグベイトまであらゆるルアーを駆使しモンスターフィッシュを狙う、トラベルロッドの究極系。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。