ルアマガ女子部のメンバーであるConnie(コニー)さんが、海外釣行をレポート。オーストラリアのクイーンズランドで、ソルトフライフィッシングに挑戦した際のエピソード紹介してくれた。
●写真/文:Connie(ルアマガ女子部)
念願のターゲットとの格闘! 果たして思いは果たせるのか…!?
みなさんこんにちは~! ルアマガ女子部メンバーのConnie(コニー)です。今回は海外釣行inオーストラリア編ということで、クイーンズランド州のウェイパという町にて、ソルトフライフィッシングに挑んできました。多種多様な魚たちとの出会い、そして念願のターゲットとの格闘。最高の釣り旅を満喫してきましたのでその様子をお届けしたいと思います。
ソルトフライフィッシングってどんな釣り? 使用タックルも解説!
ソルトフライフィッシングとは、その名の通り海をフィールドとしたフライフィッシングのこと。小魚や甲殻類などターゲットに合わせたフライ(毛バリ)を使って、キャスト&リトリーブ(ストリッピング)を繰り返し、あらゆる海の魚を狙います。
使用したのは8番のシングルロッドをメインとしたフライタックル。いつも渓流で使用しているタックルとはリールの大きさからラインの太さ、フックの大きさまでまったく違い、1日中振り続けるだけでも一苦労な重量感…。そこで疲労を少しでも軽減するべく、ソルト仕様ではないのですが、スムーズに飛距離を出すことができるオールSICガイドのロッドを選びました。女性でも扱いやすく引きの強い大型魚が掛かった際にも十分に力を発揮してくれる優秀な相棒です。
【ソルト用フライタックル】
- ロッド:Subculture 9’0” #8 SIC(リバーピーク)
- リール:The Signature #7-8(ティボー)
- バッキングライン:FULL CONTACT x8 /4号(サンライン)
- フライライン:BONE FISH WF8F
- リーダー:FLUORO-CARBON HI-ENERGY 01x 9FT(ティムコ)
- ショックリーダー:ポケットショックリーダーFC 40lb(サンライン) ・フライ:クラウザーミノー、ポッパーなど
いよいよ実釣スタート!サーフで驚きの事態が…
初日の朝、サーフから釣りをしていると突如ボイルが発生。ちょうど近くにいた妹が上手くキャストを決め、ヒットさせたと思ったらなんといきなり大型のバラマンディ!バラマンディといえばオーストラリアのメインターゲットの1つですが、まさかサーフからキャストできる範囲にこんな大物が現れるなんて…驚きの一言です。
他にも、4日間を通して大型のクイーンフィッシュ(イケカツオ)をはじめ、パワフルな引きが特徴のゴールデントレバリーやダート(パーミット系)といった定番のターゲットをキャッチ。ソルトの魚はサイズにかかわらず引きが強烈でファイトが面白い!自作したクラウザーミノーで釣れたのも嬉しいポイントでした。
あっと言う間に11魚種達成!
魚が上ずっていない日はボトム付近でタスクフィッシュやロックコッドのような根魚系を狙ったり、汽水域でターポンを狙ったりとあらゆるシチュエーションでさまざまな魚を釣り上げ、あっという間に11魚種達成‼惜しくも釣り上げることができませんでしたが、ロングテールツナ(コシナガマグロ)の群れにも遭遇しファイトを楽しむこともできました!
念願のアノ魚を釣る!
今回のメインターゲットではないのですが、ガイドさんから「サメを釣ってみないか?」との提案が。何を隠そうサメ映画(ド定番ですがJAWSが好きです)やサメグッズを集めるのが大好きな私。念願のサメが釣れるかもしれないという大チャンス到来!こんな嬉しいお誘い、逃す手はありません!
ニオイにおびき寄せられたサメが集まってきた!
サメが接岸しやすいという入り江に移動しボート上で待機していると、ガイドさんがシェフのリクエストでキープしていた魚を捌き始めました。どうやらそのガラをエサにサメをおびき寄せるようです。しばらくするとニオイにつられたサメたちがボートの周囲に集まってきました。
今回狙うのはいわゆる人を襲うような獰猛な種類のサメではなく、サイズも1~1.5m前後の小型のものです。とはいえ、上からエサが落ちてくる環境ではどんな魚であれ興奮状態になるのは間違いないので細心の注意を払って挑みます。サメの歯に切られないよう先端をワイヤーに付け替え、1/0番の大きいフックを備えたポッパーに交換したら準備OK。いざ、チャレンジスタートです。
念願のターゲットがついに「喰った!」しかし…?
水面にわざとポッパーを叩きつけて何度か音で誘い、サメが通るところを見越して鼻先あたりにくるようフライを浮かべて待ちます。すると、表層をウヨウヨ泳いでいたサメのスイッチが入り即バイト。『喰った!』と思った瞬間、思わずロッドを立ててしまい、あえなくフックアウト。
バーブレスフックを使っていることもありバレやすいので、ヒットしたらまず手元のラインを引いて思いっきりフッキングさせ、魚が走り出したらロッドを立てる、とガイドさんにアドバイスをもらって再チャレンジ。
同様に誘っているとまたすぐに反応があり、今度はしっかりフッキングに成功。すぐさま強烈なファイトが始まり、初動でいきなり走られてグローブをしていても摩擦で指が擦り切れそうでしたがなんとか踏ん張ってリールファイトに切り替え、間合いを詰められそうなタイミングでとにかくリールを巻いていきます。
重量感とパワー感がスゴい…。念願のサメをついにキャッチ成功!
素早く走ったりジャンプをしたりすることはないのですが、やはり重量感とパワーがすごい。ボートの下に突っ込もうとグイグイ引くところを潜られないように耐えて、巻いて、耐えて、巻いてを繰り返しようやく念願のサメを初キャッチすることができました~!
そして、普段ほとんど船釣りをしない私には、そんな機会は訪れないだろうと思っていた“膝の上に魚を乗せる”という夢も同時に叶ってしまいました! 釣れたのはブラックチップリーフシャーク(和名:ツマグロザメ)という背ビレや尾ビレの先端が黒く縁取られているのが特徴のサメ。ガイドさんの提案でガバッと歯を見せるというデンジャラスですがカッコイイ写真も撮ってもらえて感激でした。
充実したオーストラリア遠征釣行! 次はもっと大きなサメを…
4日間めいっぱいソルトフライフィッシングを満喫し、とっても充実した海外遠征となりました。なかには惜しくも逃がしてしまった魚や駆け引きに負けてしまった場面もありましたがどれもストーリーがあって良き思い出です。またいつかチャレンジできる機会があれば次回はもっと大きいサメを(いや、いろんな魚を)釣るぞ~!
海外遠征の写真やリール動画はInstagramでも公開中です! よかったらSNSもチェックしてみてください☆
アングラープロフィール
Connie(コニー)
ルママガ女子部公式インフルエンサー第1期生。京都府在住。
『素敵な仲間と楽しく釣りを』をモットーに、家族や友人たちと渓流でのフライ・ルアーフィッシングをメインに湖や管理釣り場(たまに海外)などで四季折々のトラウトフィッシングを満喫している。現在、ハヤブサフィールドスタッフ、river peakフィールドサポーターとしても活動中。
まだ女性アングラー人口の少ない釣りジャンルである「渓流釣り」や「フライフィッシング」の面白さや魅力を1人でも多くの方に伝えていきたいと話す。釣行はInstagramなどSNSにて随時更新中~☆
※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。