多くのハードルアーはプラスチック樹脂を使用しているが、中には金属主体のルアーも存在する。ここではそれらを「メタル系」とまとめて紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
重いから速く沈む=深場を狙いやすい
全身金属でできているメタルルアーは、ABS樹脂のプラグなどと違って比重が遥かに高いため、コンパク
トなサイズ感でもあっという間に水深の深い場所まで沈めていくことが可能。つまり、寒い時期や逆に高水温期にも水温の安定した深いレンジを簡単に狙えるという特徴をもっているのだ。また、重いということは遠投性能の良さにもつながっているため、岸釣り、ボート釣り問わず、活躍する機会は多い。
メタルルアーは大きく分けて4タイプ。
薄い金属板でボディが作られた『メタルバイブ』、海のルアー釣りではおなじみの『メタルジグ』、テー
ルに回転するブレードがついた「テールスピンジグ」、ルアーの原点とも言える「スプーン」があり、それぞれ特性は大きく異なっている。とはいえどのタイプも重いからこそのスピード感が強みになる点で共通する。
使い方ワンポイント
いつ?:真冬・真夏
どこで?:深場
どうやって?:ただ巻き、リフト&フォール
水押:弱い~強い
メタル系を使うために覚えておきたいこと
ルアータイプ
メタルバイブ
バイブレーションの様なシルエットをもった金属製の板に、ウエイトが取り付けられたルアー。アクションの質はバイブレーションより強力で、リフト&フォールでの使用が一般的。根掛かり回避のためにダブルフックを標準装備していることが多い。「鉄板系」も呼ばれることも。
スプーン
ルアーの起源とも言われる歴史あるタイプのルアー。薄く湾曲した金属片が水を受けてヒラヒラとアクションする。バス釣りでは深いレンジで大きなアピール力を発揮する大型のスプーンを用いることが多く、「ビッグスプーン」や「マグナムスプーン」とも呼ばれる。
テールスピンジグ
その名の通り、テールにスイベルを介したブレードが取り付けられたルアー。ボディ部分はほとんど動かないものの、ブレードが回転することで、振動やフラッシングを発生する。メタル系ルアーの中では浅い水深で使いやすく、シャローを広く探るのにも使われる。
メタルジグ
細長い形状の金属製ルアーであり、ソルトルアーゲームにおける定番中の定番。バス釣りでは、ボートから真下の深いレンジを探るために使われることが多い。ただ巻きではほとんど泳がないので、ロッドをあおる「シャクリ」という動作で動かすことが一般的。
動きのイメージ
ボトム付近を多彩にアプローチ
どのタイプも素早く沈むため、深いレンジやボトム付近を狙うのにうってつけ。多くの場合、テールスピンジグは狙ったレンジまで沈めのストレートリトリーブで横方向を探るのが得意。一方、メタルバイブ、メタルジグ、スプーンはシャクリやリフト&フォールで縦方向に動かすことで、移動距離を抑えてのアプローチを得意とする。そのスピード感で、リアクションバイトを誘発させることが多い。
得意なシチュエーション
真夏・真冬
水深の深い場所は水温が安定しやすいため、真夏や真冬のように水温が極端なタイミングでバスが集まりやすい。素早く沈められるメタルルアーなら、そういった水深のエリアを効率よく狙える。
岸からなら遠投性が武器に
コンパクトなシルエットで十分な重量を持つテールスピンジグやメタルバイブは岸釣りでも活躍!優れた遠投性能を誇り、ため池の最深部を狙ったり、広大なシャローフラットを効率よく探れる。
最適なタックル
重さに負けない張りのあるロッド
メタルルアーのスピード感をしっかり出すために、ロッドは使いたいルアーの重さに負けない張りのあ
るロッドを使いたい。遠投やディープでの釣りとなるため、PEラインを使用するのがオススメ。
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