不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ここではギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。あなたも目指せ、ギルルアーマスター。
●文:ルアマガプラス編集部
100人いれば100通りの動きになる、それがゾーイ
左右非対称ボディが生む唯一無二の生物感
濱田さんは本物の魚の型を取ってルアーにするプロダクトをいろいろ研究しており、なかでも特にバスの反応がよかったのがブルーギルタイプだった。
「いろいろテストしていくうちに、もっとも反応がよかったのが、リップ付きでもS字でもなく、i字系でした。ただのi字では見切られるので、魚の興味を引かせるルアーっぽさとしてスカートやブレードを装着したんです。横から食われることが多かったので、フックはサイドに装着しました」
実はゾーイのボディは左右対称になっていないという。
「微妙にボディが曲がっているんです。これにより、トゥイッチやジャークしたときに、左右どちらかに飛んでくれるんです。左右対称に調整することもできるんですが、そうすると動きが直線的になりすぎてしまうんですよね」
発売後は多くのプロにも愛用され、口コミで人気が広がっていった。そしてゾーイもいろいろな形に派生していく。ゾーイシリーズの釣れっぷりはいまだ健在だ。
「魚から形を取っているので、バスから見てもリアルなのは間違いないはず。止めておいても、そのシルエットだけでバスに違和感なくアピールできているんだと思います。そして、使う人に合わせて100人いれば100通りの動きのルアーになるのがゾーイ。それがスレずに長く釣れ続けている理由だと思います」
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