バスを釣るのがより困難になってくる真冬。そんなこれからの時期に活躍する三種の神器とも言えるルアーを持ってオカッパリに行ってきた。クラッチメタル、マッジーバイブダッシュ、コーゾー・スピンを使い込んできたインプレッションを紹介していく。
●文:ルアマガプラス編集部
インプレするのはこのふたり!
冬の沼&池でオカッパリバスフィッシング!
バスフィッシングにオフシーズンはなく、基本的には1年中釣ることは可能だが、やはり冬は圧倒的に釣果が落ちる。冬から春にかけては1匹1匹の釣果がより貴重になってくる。バスの活性が落ちるこの時期に有効なのはリアクションバイトを誘えるルアー。メタルバイブがその筆頭だ。
まず試したのはビバのクラッチメタル。重さは5g、7g、10g、14gとあって、マッディーシャロー系を攻めるなら5g、7g。大遠投したい場合などは10g、14gが使いやすそうだ。
実際に使ってみると、アクションレスポンスはかなり高く、フルキャストした先でもリフト&フォールのブルブル感と着底がしっかり伝わってくる。長く持ち上げるリフトもやりやすいし、短くブルッとリフトさせてから落とす、というのもやりやすい。この時期に効果的な、移動距離を抑えてバスの目の前をキラキラとルアーを震わせて見せる動きも入力させやすい。
すると、同じくクラッチメタルを使っていたスタッフ福重にヒット!
キャッチしたのはグッドサイズのニゴイだった。
福重「リフト&フォールさせてたらガツンとめちゃくちゃいいアタリが出ましたよ! よく飛ぶし、めちゃくちゃ使いやすいし、かなり気に入りました」
バスではなかったが、アタリが少なくなってくるこの時期は何がつれても嬉しいもの。魚の生命感が味わえるだけでも楽しいもの。そしてスタッフ西村にもヒット!
サイズは小さかったが、かなり嬉しい1匹。足元をリフト&フォールさせているとヌッと重たくなった。
アクションレスポンスが高くブルブル感が強すぎないので、リフト&フォールだけでなく、ボトム付近をストレートに巻いてきても釣れそうな印象を受けた。また、シェイクしながらボトム付近を巻いてくるというパターンもバスの活性次第では効果がありそうだ。
極薄で抜群の感度!『クラッチメタル(ビバ)』
メインプレートには極薄の高強度マテリアルを採用。軽快な引き抵抗と、手元にしっかりと伝わる振動を両立させている。スパイラルしにくい安定したフォール姿勢と、緻密に計算されたフックポジションによってトラブルレスな使用感を実現。
冬から春はバイブレーションプラグも欠かせない
メタルバイブに続いて冬の定番として欠かせないルアーがバイブレーションだ。特に全体的に浅い池などで活躍し、ボトム付近をただ巻いてくるだけで効率よくバスの目の前を通してくることができる。この日使っていったのがマッジーバイブダッシュ。手頃なサイズ感でL〜Mクラスのベイトタックルで使いやすい。遠投性もしっかりあって、広範囲をサーチ可能。
マッジーバイブ ダッシュの一番の特徴はヘッドに透明なフィンが付いていること。これによりスローリトリーブでもバイブレーションアクションが損なわれずに巻いてくることができる。実際に使ってみると、普通ならルアーが動かなそうな超スロースピードで巻いてもしっかりとブルブル感が伝わってくる。浅いレンジをバイブレーションで引いてきたい、しかし速く巻きすぎるとバスが口を使ってくれなそうというシチュエーションにピッタリだ。
さらに、ただ巻きはもちろん、リフト&フォールも大得意。ヘッドの下部にフラット面があるのでボトムで横倒れせず立つので、根掛かりもしにくい。この日、ボトムをゴリゴリに攻めていったが、ロストはなかった。
そして、マッジーバイブ ダッシュを使っていたスタッフ福重がついにバスをヒットさせる!
福重「キました! 今度はバスだと思いますよ! けっこうでかいですわ!」
キャッチしたのは40cmには満たないもの、なかなかのグッドサイズ。この時期にこの1匹に出会えればかなり満足度は高い。
福重「ボトムをゴリゴリ当てながら引いてきたらヒットしました! 確実に底を取れるスピードで巻いてもしっかり動いてくれているのがわかるから投げきれます! やっぱり冬に釣るバスは格別ですね、これで良い年越しができそうです(笑)」
シャローな沼や池などではバイブレーションは春先まで効果的。スローに巻いてもよく動くマッジーバイブ ダッシュは冬だけでなくこの後のシーズンも長く活躍してくれそうだ。
ヘッドのフィンでじっくり巻ける!『マッジーバイブ ダッシュ(ビバ)』
既存のバイブレーションよりもじっくりと、広く深く舐めるように探ることができるバイブレーション。ヘッドフィンが確実に水を掴み、着底後にロッドティップを起こすだけで泳ぎ出す。タングステン・ガラス複合ラトルとのコンビネーションで、60mmサイズながらフルサイズバイブレーションにも匹敵する、力強いアピール性能を実現。
オールシーズン活躍するテールスピンジグ
テールスピンジグは、高活性なバスをスピーディーに反応させていくことができる一方、小粒なシルエット&ブレードのフラッシングで低水温期にも活躍。バイブレーションとはまた違ったアピール力でサーチできるので、釣りの目先を変える意味でローテに組み込んでいきたい。
数釣りルアーの決定版であるコーゾー・スピンを投入。スローに巻いてもよく動くし、ブレードの回転に合わせてボディが振動しており、複雑な波動を発生。動きのレスポンスが良いので、リフト&フォールでもしっかり誘える。
バスの活性が上がりそうな夕マズメにかけて使用。ただ巻きではバスがルアーを追えていないような印象を受けたので、オダ・ブッシュの周辺をリフト&フォールで攻めていく。すると、ヌッと重たくなくなるようなバイト! サイズこそ小さかったが、納得のいく1匹をキャッチすることができた。
釣ったコーゾー・スピンはオリジナルサイズの7g。遠投したい場合の12gと18g、そして浅場を快適に攻めたい場合のコーゾー・スピンシャローも用意しておきたいと強く感じた。
巻くだけで誰でも簡単に釣れる!『コーゾー・スピン(ビバ)』
小粒でよく飛び、どんな速さでも安定したバイブレーションと心地良い引き感を備えたスピンテール。ボディサイズに対して大きめのコロラドブレードを装着しており、スローリトリーブでも立ち上がりが早く、テンションフォールでも安定してブレードが回転。サイズは7g、12g、18g、ハイブリッドボディの8.2gがラインナップ。
まさに三種の神器。この冬コイツらがいないと始まらない!
実釣をした日は、朝夕は小雪が降るほど冷え込んだが、日中は暖かい陽気。まさに真冬といった1日だったが、クラッチメタル、マッジーバイブダッシュ、コーゾー・スピンを使いバスをキャッチすることができた。これらはかなり高性能なルアー達だし、冬から春先にかけてかなり活躍してくれそうだ。
厳しい時期のお助けルアーとしてきっと良い仕事をしてくれると思うので、みなさんもぜひ使ってみてほしい。
クラッチメタル、マッジーバイブダッシュ、コーゾー・スピンの紹介動画はこちら!
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