今バスフィッシングでマイクロワインドというものがブームになりつつある。この釣りはどういったものなのか? 実際に釣れるのか? 真冬のオカッパリで試してきました!
●文:ルアマガプラス編集部
真冬のオカッパリでマイクロワインド!
キンと冷える冬真っ只中のある日、オカッパリバスフィッシングに沼へやってきた。バスフィッシングの冬の定番メソッドといえばリアクションの釣りがあげられる。反射的に口を使わせることで、低水温・低活性のバスを効率よく釣ることができるからだ。リアクションの釣りはメタルバイブレーションのリフト&フォールが一般的だが、今回は別のパターンでバスを狙ってみることにする。
昨今、ボートアングラーを中心に流行っている『マイクロワインド』をご存知だろうか? タチウオなどを釣るワインドを小型化したもので、ライトソルトで多用されているのだが、これがブラックバスでも使う人が急増中。小さいワームが左右にダートすることでリアクション効果が絶大なのだ。
そして、アクアウェーブには A.W. ロックヘッドとスパークというマイクロワインドのアイテムがラインナップしているので、これを使用。オカッパリでもマイクロワインドが効果的かどうか検証してみる。
バーチカルな攻めも大アリです!
まず足元で動かしてみる。チョンチョンとロッドをあおれば、リグが綺麗にダート。まるで小魚やエビが驚いて逃げるようなアクションを簡単に演出できる。軽い力でも想像以上にダートするので、まずは足元で感覚を掴むのがおすすめだ。
小粒で空気抵抗が少ないのでよく飛ぶし、遠投した先でも操作感がちゃんとあり、遠方のボトムをイージーにリフト&フォールできる。
キャストして広範囲を探っていくのはもちろん、足元をバーチカルに攻めるのも効果的。左右にキレのあるダートをしてくれるので、護岸えぐれや桟橋の下などもオートマチックに誘うことができる。他にも、水門やクイといった縦ストラクチャーを攻めるのにはとても有利だろう。
使っていて気付いたのが、根掛かりが少ないということ。
いろいろなところに投げてみたがロストはゼロ。枝が密集したオダを攻めても根掛かりしにくかったり、根掛かりしてもルアーを揺すり続けていればちゃんと回収できた。これは、ジグヘッドのヘッド部分が前方に飛び出た形状をしているからこそ。
ここがハードベイトでいうところのリップの役目をしてくれて、ディープクランクやロングビルミノーのように障害物を回避してくれるのだ。ただし、強くしゃくりすぎていたり、根掛かったときに強く引っ張るとフックが本掛かりしてしまうのでご注意を。
スパーク40/55
耐久性の高いタフネス素材採用のマイクロ・ワインド専用ワーム。
ダートアクションとフォールのコンビネーションで、ソルト・淡水を問わず多くのターゲットを魅了する。イージーフックセット構造Ⅱ(PAT.P)により、ジグヘッドとのセッティングが一瞬で決まるのが特徴。
素材はエラストマー素材で耐久性があり、使っていてズレたりボロボロになってしまうことがなく、長い期間使っていくことができる。サイズは40mmと55mmの2種類。ジグヘッドの重さが3gまでなら40、それ以上なら55が使いやすい。ジグヘッドにはややへの字になるようにセットするのがコツだ。
A.W. LOCK HEAD(A.W.ロックヘッド)
スパークをセットするジグヘッドが、A.W.ロックヘッドだ。
流線型の弾丸型のモデルで、理想的なダートアクションを生んでくれる。ウエイトは0.3gから10gまでと、ラインナップは超豊富。ワインドだけでなく、普通にスイミングさせたい場合に使ってもいい。
かじかむ指先でもラインを結びやすい大型ラインアイ、ワームのズレをしっかり防ぐワームキーパー、ヘッド側面のウエイト表記など、各所にこだわり満載。高いユーザビリティーと優れたパフォーマンスを追及したハイレベルなジグヘッドになっている。
低活性なバスもダートアクションで反射食い!
真冬ということもあって、この日はバスの反応はかなり遠かった…。朝のうちはローライトで雰囲気抜群。昼は暖かい陽気に包まれたかと思ったら、午後は強風からの雪がちらつくという、目まぐるしく変わるコンディションだ。
陽が傾きはじめた夕マズメ。最後のポイントとして選んだのは池のコーナー部にある風が避けられるスポット。木や枯れ葉などが堆積していて、バスが身を隠すのにはうってつけ。ここにバスが潜んでいると信じて、A.W. ロックヘッドとスパークの組み合わせをダートする。すると、待望のヒット!
サイズこそ大きくはないもの、厳しい冬に釣る1匹は満足度が高い。釣れたのはA.W. ロックヘッド2gに、スパーク40の組み合わせだ。今回は真冬のインプレッションであったが、次はハイシーズンでもぜひ試してみたいと思った。他のルアーを見切ってしまうようなスレたバスにもきっと効くはずだし、まだこのルアーを見たことがないバスも多いはず。
ハイプレッシャーフィールド攻略の新たな一手として、A.W. ロックヘッドとスパークのマイクロワインドをぜひ試してみてほしい。
インプレしたアングラーはこのふたり!
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