「仲良すぎだな」「これは微笑ましい…」女子トップトーナメンターがハマるオフの意外な過ごし方とは?

釣り好き女子プロゴルファーが、試合が行われないオフシーズンに、タチウオテンヤ釣りに挑戦! 3人ともこの釣りは初挑戦とのことだが、果たしてその結果は…? プロアスリートならではの飲み込みの早さで、次々と良型のタチウオをキャッチ!?

●写真/文:ルアマガプラス編集部

【船宿 鴨下丸】

女子プロゴルファーの意外な休日の過ごし方、それが釣り!

第一線で活躍する女子プロゴルファーがルアマガプラスに登場。ゴルフクラブを釣り竿に持ち替えて、大好きな釣りに挑戦! 実釣するのは、ツアー通算6勝を誇る藤田さいきさん、通算13回の優勝経験のある成田美寿々さん、そして、最年少ながらメキメキと頭角を現す永井花奈さんの3人だ(プロフィールは記事下部)。

お3人さんとも、ゴルフのオフシーズン中にはよく釣りを楽しんでおり、今回の釣行が決定した。釣り物はタチウオ。神奈川県の金沢漁港から出船し、今好調なテンヤで狙っていく!

漁港を出ると富士山が綺麗に見えた。

風が強く船も揺れるが、みなさん元気いっぱい!

漁港を出て20分ほど走るとポイントに到着。水深は60〜70mほど。船長の指示棚にテンヤを落とし、シェイクとステイを織り交ぜながら誘っていく。釣りのアドバイザーとして石坂衣里さんが同船し、釣り方を丁寧にレクチャーしてくれた。すると、石坂さんが開始早々にタチウオをキャッチ! これには皆さん「先生さすが!」と声が上がる。

釣り方はテンヤ。40〜50号のテンヤに、イワシの頭と内臓をとり、ワイヤーで巻きつけてセットする。

釣り方を説明しながら石坂衣里さんが秒でキャッチ! 石坂さん「あとはみなさんが釣るだけです!」

最初は苦戦? しかし飲み込みの早さですぐにコツを吸収!

この日は風が強く、船も揺れるためやや釣り辛い状況。船全体を見回しても、アタリは少なそうだった。そんななか、最初にタチウオをヒットさせたのが永井花奈さん!

永井「釣れてよかったー! ちょっとアタリの瞬間がわからなくて、教えてもらいながらやったら釣れてたって感じです(笑)。次はちゃんと自分の力で釣りたいです! タチウオ釣りはやったことはあるんですが、今日の釣り方は初めてなんで、早くコツを掴めるようにがんばります!」

無事、タチウオをキャッチした永井花奈さん。

藤田さいきさんは、以前テンビン仕掛けを使った切り身のタチウオ釣りをしたことがあり、そのときは数釣りが楽しめたという。

藤田「数は減るけども大きいのが出るのはテンヤの釣りらしいので、やってみたかったんです。テンビンはふわふわ誘うんですが、テンヤは細かく誘うんですね!」

竿先に出るわずかな変化をとらえてフックアップしていくのがタチウオテンヤ。

仕掛けや釣り方の違いに気付き、それにしっかりとアジャストさせていく姿勢はさすがはトップアスリートといったところ。とくに藤田さんは、他の釣り人の誘い方やアクションの間などを観察しながら、それを自分の釣りに落とし込んでいたりと、とても研究熱心だ。その探究心が身を結び、ついにヒット!

藤田「竿先がフワってなって、『アワセて!』って言われたのでアワセたら釣れました! こういうアタリの出方もあるんですね! やっぱりタチウオの釣りは面白いです!」

藤田さん、『ふわっ』という食い上げるアタリをしっかりものにしてタチウオをキャッチ!

やや出遅れてしまったのが成田美寿々さん。それでも忍耐強く釣りを続け、しっかりとコツを掴んで待望のヒット!

成田「人生初タチウオです! みんなが釣れているなかで、なかなか釣れなかったんですが、ようやく釣れました! とりあえず安心です(笑)。グググッときたり、モゾモゾってくるアタリがあって、どのタイミングでアワセるのかわからなかったんですが、これで雰囲気が掴めました!」

成田さん人生初のタチウオを無事キャッチ!

みなさんタチウオテンヤをマスターし連発タイム突入!

風が弱まり、波もおがやかになってきてかなり釣りがしやすくなってきた。みなさんタチウオテンヤは初めてながらも、どんどんテクニックを吸収し、次々と魚を釣り上げていく。

永井さんは繊細なアタリをフックアップさせ、良型のタチウオを次々とキャッチ。そして、成田さんは最初はやや苦戦したものの、コツを掴んでからひとりフィーバータイムに突入。グッドサイズのタチウオを連発させていた。

永井さん「アタリの出方がわかってきたし、だんだんコツが掴めてきました!」

成田さんは5本指近いグッドサイズもキャッチ!

3人の中ではもっとも釣りの経験が豊富な藤田さん。永井さんと成田さんの釣りを見て、ふたりのことを次のように分析。

藤田「永井花奈ちゃんはパターとかが得意で、グリーンに乗せてからが強いタイプのゴルファー。だから繊細な釣りが得意なタイプですね! 成田さんはこの3人の中で一番運動神経がいいタイプ。ですので飲み込みが早くて、コツを掴むのがめちゃくちゃ早いと思いますよ!」

3人ともタチウオ大漁で無事終了!

最初はアタリが少なく厳しい時間帯もあったが、釣り方を教わりコツを掴んでからは3人ともコンスタントにタチウオを釣り上げていった。ときには3人同時キャッチもあったりと、船内は大盛り上がり! 大満足の釣果で納竿を迎えた。

藤田「今日はみんな仲良く同じくらい釣れたし、大きいのも釣れて楽しかったです! 最後に釣れた1匹は本当に満足度が高くて、感じたアタリを理想的なタイミングでアワセることができて、それが気持ちよかったんです。ゴルフで言えば真芯を食ったショットを打ったような感じ(笑)。打った瞬間にこれ来るって実感できる、OKバーディですね(笑)」

永井「本当に楽しい1日でした! 釣りに行くこと自体が好きで、釣れなくてもそれなりに楽しめてしまうタイプなんですが、今日はたくさん釣れてすごく嬉しかったです! またすぐに釣りに行きたくなりました! またぜひみんなで釣りに行きましょう!」

成田「少し難しくて最初は苦戦したんですけど、だんだん釣り方がわかってきて、終盤はどんどん釣れて楽しかったです! こういう反応が出たらこうやってアワセればいいんだって、そういうことがわかってきて、魚と駆け引きしているような感じがあってそれが面白かったですね! 前は船酔いしたこともあったんですが、今日はそれがなかったのでよかったです(笑)」

3人同時にキャッチの場面も!

最大魚は成田さんが釣り上げたメーターオーバー!

船長さんがご好意で釣ったタチウオを料理してくれました。自分が釣った魚を食べるのはまた格別!

3月からは本格的にプロゴルフのシーズンが始まるので、オフはわずかな時間。その貴重な時間を使って、心置きなく釣りが楽しめてもらえたようで何より! 彼女たちのプロゴルフでの舞台での活躍を期待しつつ、オフの時間ができたらまた海でお会いしましょう!

使用タックルはコチラ

【その1】
ロッド:サーベルマスターSSテンヤ 82 MH180/RIGHT
リール:フォースマスター600
【その2】
ロッド:サーベルマスターXRテンヤ 82 MH180/RIGHT
リール:フォースマスター600DH
【その3】
ロッド:サーベルマスターXRテンヤ 91 H170/RIGHT
リール:フォースマスター600DH
※すべてシマノ

ライン:ソルトマックスGT-R PE1.5号
リーダー:ソルトマックスショックリーダー 50lb
※すべてサンヨーナイロン

・掛獲船太刀魚テンヤ 40号、50号(オーナーばり)
・サーベルマスター船テンヤβ 40号、50号(シマノ)

プロフィール

藤田さいき(ふじた・さいき)

静岡県出身。ツアー通算6勝を誇り、勝負強さが売りのプロゴルファー。ゴルフの遠征中にも釣り竿を持っていくほどの釣り好き。特にショアからのエギングなどが得意。

成田 美寿々(なりた・みすず)

千葉県出身。さまざまなスポーツを体験してきた生粋のアスリートで、プロゴルファーとしてその才能を開花。これまでマダイ、ブリ、シーバスなどを釣りを楽しんできており、今後さらに釣りの経験値を上げていきたいとのこと。

永井花奈(ながい・かな)

東京都出身。6歳からゴルフを始め、小学校に上がると全国大会に出場。釣り好きの父親に連れられ、これまでいろいろな釣りを経験。マダイやイシダイといった大物も釣り上げてきた。ジェットスキーなどを楽しむために一級船舶免許を取得。


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