「極寒の真冬なのに」「ハイシーズンを超える船、船、船…」中下流は大混雑、釣りやすい沖勝負。「どんどん状況は悪く…」「明らかに反応が…」

関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回は、毎年亀山湖で開催されている新春大会参戦記! 2025初の真剣勝負の結果はいかに?

●写真/文:折金一樹

初バス捕獲の確率が高いお正月! 湖上にはハイシーズンを超える船、船、船…

2月も寒波がやってきて房総リザーバーは最低水温期。バスを釣るのが難しくなってきました。その前の年明け直後は初バスを手にする大チャンスで、このタイミングで恒例になっているのが、正月三が日の3日に開催される亀山湖のむらボートさんの新春釣り大会です。

大会前日もちょこっと釣り。下船間際にマイラーミノーで良いのがきました。

大会はのむらボートの常連さんや各メーカースタッフなどが勢ぞろい。僕も結構本気モードで参加。この日は初釣りの方や他のボート屋さんでも大会が開かれていて、湖上は大にぎわい。ハイシーズンでもめったにないような人出です。

もちろんハイシーズンのようにどこでも釣れる可能性があるわけではないので、中下流は大混雑。大場所と呼ばれる場所にはつねに数艇が出たり入ったり。よってバンクより釣りやすい沖勝負としました。

沖をホバスト、ノーシンカー、ミノーで攻めるが…水面系でついに!

言うだけなら簡単ですが、結構難しいこの釣り。見つけること。即座に反応して、正確に投げること。スピードと精度が必須です。 

加えてルアー選び。当初はマイラーミノーのホバスト、サイコロラバーのノーシンカー、ドゥルガなど色々と試しましたが、喰うバスは居るものの、どれもストライクとはいかない感じ。

マイラーミノー(O.S.P)

サイコロラバー(O.S.P)

ドゥルガ73SP(O.S.P)

本当に精度良く決まったときだけバイトする感じでした。なんとなくですが、やっぱり冬らしくルアーはセレクティブ。とくにルアーを沈めてバスを迎えにいくと、テンションが一気に下がるような様子。冬だからと頭になかったですが、トップのほうがいいんじゃないかと。

水面系の釣りはハイシーズンにいくらでもやってるので手駒が一気に増えた感じ。とりあえず、すぐに試したのがオーバーリアル。とはいっても冬なので、簡単に出るわけではないので、誘ってアピール、止めて食わせるほうが良さそうだなと。

オーバーリアル63ウェイク(O.S.P)

すぐさま結果が出ました。薄ゴミがあってわかりにくかったですが、ボイルがあった場所に投げて数投目。水面が割れました。慎重にやりとりして上がってきたのはナイスなキロフィッシュ。

ネタバレになりますが、このサイズがもう1本くれば(優勝の)チャンスはなかったわけではない! もう少し練習ですね。

結果は悔しいが過程に満足! 機転のきいたルアー選択と唯一のリミットメイク!

時間もあるので朝イチを逃さずもう1尾釣りたいところ。そして本湖へ。ほかよりも少し多めにボイルしている場所をみつけ、簡単にバイト。サイズは悪くないはずですが、何だか軽い。上がってきてビックリの400gでした。

あと1尾でリミットメイクなのでそろえてしまおうと、とある地形変化へ。マイラーミノーのジグヘッドをダウンヒルで落としていると落ちきったところでバイト。キーパーぎりぎりの300gですがリミットメイク達成。あとはウェイトアップです!

と、意気込んでいたら時合いは終了。明らかに反応が悪くなり、やっと釣れたと思ったらノンキーパー。さらにどんどん状況は悪くなってそのまま終了。結果は1700g弱で4位でした。

優勝は1尾で2500g。本湖のフラットをブリッツマグナムMR。

ブリッツマグナムMR(O.S.P)

準優勝は2本で2200g。沖をフィッシュローラーのジグヘッドとI字引き。3位は1900g。タイニークラッシュでした。なかなか勇気がないとできない一発狙いで仕留めた方にはやっぱり敵いません。ニジマス喰いの腹パンのバスでした。

上位3名! 新年早々良い笑顔です!

狙うは優勝だったので満足できませんが、機転を効かせてルアーを選べたことと、唯一のリミットメイク! 3尾そろえてきたので良しとしておきます。

真剣にやると面白いし、普段はなかなか気づかないこともあったので、やっぱり試合は大事だなと! 今年もフルに頭を働かせて、楽しんで釣りをしていきたいところです。

参加者の皆さん。だんだん年齢層が上がってきたようなw 大丈夫、若者も増えつつあります!

アングラープロフィール

折金一樹(おりかね・かずき)

ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。


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