
冬の釣りの切り札として投入されることの多いジギングスプーンだが、重要なのは根掛かり回収率をあげることなのだという。どうすればよいのだろうか?ノリーズの山口敦史さんが教えてくれたエ。
●文:ルアマガプラス編集部
山口敦史
やまぐち・あつし/相模湖をメインにさまざまな関東フィールドでマイゲームを貫く実力派アングラー。トーナメントに対する高いモチベーションを持ち、研究熱心な姿勢は田辺哲男さんも認めるところ。H-1GPXでも上位常連だ。
メタルワサビー(ノリーズ)
メインは8グラムと12グラムで。慣れるまでは重ためでOK
バーチカルにディープエリアを誘える真冬の定番モデル。
山口さんは8グラムと12グラムを主に使用し、それ以外のサイズを水深ではなく動きの強弱で使い分けている。
4グラムと8グラムは、フックは細軸のピアストレブルダガー(リューギ)に変えてフッキング率を上げている。
込み入った立木を攻める場合は重たいウエイトで誘っていく
メタルワサビーはどのようなアクションで狙う?
山口「チョンチョンチョンと30センチずつ3段階でリフトさせてフォールさせます。強くしゃくると、立木やオダなどに一発で根掛かってしまうので、それを回避するためです。優しくしゃくることで、重みが乗ったときに、根掛かりなのか魚なのかを判断していく感じですね。仮に根掛かりしても、ルアーをゆすってあげれば外れることがほとんどです」
4グラムから27グラムまで、その日の状況に合わせて全サイズを使い分けるという。
「重さはイコール強さ。フィネス的に食わせ能力を上げたい場合は軽いものを使い、波動やフォールスピードを上げてリアクション効果を高めたい場合は重いものを使います。重いほうが根掛かりしたときに外しやすいので、込み入った立木を狙う場合は重いものを使いますね。大切なことは根掛かりの外し方を覚えること。ルアーの真上に行って、ラインを手で持って上下に優しくゆすってあげる、これで大抵外れます。初期掛かりを抑えればゆすれば外れますし、シーズン通してロストはまずありませんよ」
やさしい3段階シャクリでバイトか根掛かりかを判断
アクションはチョンチョンチョンと3回リフトさせてからフォール。やさしめにリフトすることで、スタックしたときにフックが木などに深く刺さり込むことを回避。重さを感じたら、それがバスなのか根掛かりなのかを瞬時に感じ取ることが大事だ
使用タックル
メタルワサビー4、8グラム用
・ロッド:ロードランナーハードベイトスペシャルHB660MLS-SGt(ノリーズ)
・リール:TU01(トライアングル)
・ライン:PE0.6~0.8号、フロロリーダー8ポンド
メタルワサビー12~27グラム用
・ロッド:ロードランナーLTT650M(ノリーズ)
・リール:メタニウムXG(シマノ)
・ライン:フロロ14ポンド