横浜釣りフェスティバル2025に出展したテイルウォーク。ブースでルアマガプラス読者にイチ推しの新製品を聞くと、真っ先に挙がったのがモバイルロッドのアウトバックだ。画期的なシステムを採用しており、単なるマルチピースではないらしい。テイルウォークのスタッフ、種村さんに詳細を解説いただいた。
●文:ルアマガプラス編集部
4パターンのレングスに可変! 異次元の汎用性をもつモバイルロッドが25アウトバックだ!
アウトバックといえば、テイルウォークが以前から展開しているモバイルロッドのブランドだ。
種村「現行モデルだと振り出しマルチピースロッドのアウトバックビヨンドがありますが、並継で新たに開発したのが25アウトバックです」
テイルウォークの種村遥さん。
25アウトバック（テイルウォーク）
釣り竿は穂先に向かうほど徐々に細くなるのが当たり前。並継は釣り竿の基本構造に準じたジョイントでマルチピースロッドに最適。よどみのない曲がりなど調子も期待できそうだ。
高い携行性とスムーズな曲がりを実現する多点マルチピース(並継)デザイン。仕舞寸法は49㎝以下に設定。
種村「調子や携行性も重要ですが、25アウトバックの一番の特徴は可変式のレングスです。1本のロッドがフィールドやターゲットに合わせて、最大で4つのレングスに変えることができます」
1本で4本分のロッドになる?
種村「そうです。釣り方や狙える魚種の幅が格段に広がります」
それを可能にするのが、25アウトバックに導入された斬新なバリアブルバットセクションと、ベイトモデルに設定されたエクステンションエンドキャップということだ。
種村「バット付近のセクションの足し引きで長さが変えられます。さらにベイトモデルはリアグリップ長も変えられる仕様になっています」
グリップに近いベイトモデルの#3.5、スピニングモデルの#4.5、#5.5がバリアブルバットセクションの要。
ベイトモデルのリアグリップはショートタイプとロングタイプの付け替えが可能。
ベイトモデル 25アウトバック C60/71ML-P4.5の可変パターン
スピニングモデル 25アウトバック S68/84ML-P6.5の可変パターン
ベイトモデルのC60/71ML-P4.5でいうと、バットセクションの＃3.5の足し引きとショートとロングがあるリアグリップの付け替えで4パターンのレングスに可変。バス、ナマズ、ボートシーバスなどのキャスティングゲームをはじめ、＃3.5をとりロングリアグリップ選択の6ft5in仕様は、ライトジギングやタイラバ などオフショアでも活躍する守備範囲の広さをみせる。
種村「仕舞寸法は44cmから49cmで携行性も抜群です」
これなら飛行機の機内持ち込みも可能だし、多くのスーツケースに問題なく入る長さ。仕事や旅行の出先で思わぬ魚種に出くわしても25アウトバックの汎用性は心強い。
また、自分が所有しているロッドにはないレングス、パワーを埋めるマルチパーパスロッドとしても便利に使えそうだ。
ラインナップは全5機種。自分の好みや実釣スタイルに合った1本が見つかるはずだ。各機種の特徴を紹介しよう。
6ftから最長7ft1in! バスはもちろんグリップ延長でライトなオフショアまで楽しめる!
25アウトバック C60/71ML-P4.5(テイルウォーク)
C60/71ML-P4.5
6ftのショートレングスでは、近距離戦でのバス、ナマズ、ボートシーバスなどに対応。グリップにもっとも近いバリアブルバットセクションを外し、エンドグリップEVAをロングタイプに換装した6ft5inでは、タチウオをはじめとしたライトジギングやタイラバにも使える。6ft7inや7ft1inのミドル～ロングレングスは、キャスティングスタイルで25gまでのルアーに対応するため、湖や大河川のバスやトラウトなど遠投を必要とする釣りにマッチする。
6ft1inから最長7ft2in! 1oz以上のキャスティングやライトジギング対応のMパワー
25アウトバック C61/72M-P4.5(テイルウォーク)
C61/72M-P4.5
キャストウェイトは最大35gで、キャスティングゲームで使う中量級の幅広いルアーに対応。最短の6ft1inは、バスのカバー撃ちやボートシーバスの穴撃ちなど、ピンスポットを高精度に撃つ釣りに最適。エンドグリップEVAをロングタイプに付け替えれば6ft6inになり、最大ウェイト150gまでのライトジギングやディープタイラバで活躍する。ブランクスをすべて継いだ6ft8inと7ft2inは、中量級ルアーを使用するキャスティングゲームに通用する。
5ft4inから最長7ft! 渓流トラウトにアジ・メバルもOKなライトゲームのオールラウンダー
25アウトバック S54/70L/SL-P5.5(テイルウォーク)
S54/70L/SL-P5.5
ソリッドティップを搭載したスピニングモデルでライトゲーム全般に対応。5ft4inと5ft9inの取り回しやすいレングスは渓流トラウトにぴったり。携行性も抜群で小渓流にもアプローチしやすい。また常夜灯周りなど近距離戦のアジングでも活躍する。#1～#4を継ぐ6ft8inや全ブランクスを継ぐ7ftのロングレングススタイルは、アジ、メバル、メッキなどを狙うライトソルトゲーム全般で活躍。軽量リグや軽量スプーンを遠投する湖のバスやトラウトにも活用できる。
6ft8inから最長8ft4in! 汎用性抜群! バスからライトショアジギングまで守備範囲
25アウトバック S68/84ML-P6.5(テイルウォーク)
S68/84ML-P6.5
ルアーウェイト25gまでのMLパワーで、単一レングスだとしても汎用性が高いのに長さは6ft8in、7ft1in、8ft、8ft4inに可変。短いほうはバス、トラウト、ボートシーバスに。長いほうはショアシーバス、エギングにライトショアジギングまでカバー。これ１本でMLパワーで対応できるキャスティングゲームすべてがまかなえる! といっても過言ではないほどのバーサタイル性が魅力だ。
6ft8inから最長8ft4in! 海水、淡水を問わずパワーが求められる釣りにおすすめ
25アウトバック S68/84M-P6.5(テイルウォーク)
S68/84M-P6.5
ルアーウェイトは35gまで背負え、PEライン2号まで適応のMクラスで、パワーが求められる釣りを想定。6ft8inと7ft1inのミドルレングスは、シーバス、サワラを狙うボートゲームに最適。8ftと8ft4inのロングレングスは、ショアシーバス、ライトショアジギング、エギングなど幅広いソルトゲームで活躍する。またミドルレングスは、太めのPEラインを使うバスのパワーフィネスに。ロングレングスは、湖のトラウト狙いのレイクジギングなど専用ロッドを買うまでもないが、たまに出くわす必然の戦略や特殊な釣りにも対処できる。海水、淡水を問わず釣種の枠を超えた懐の深さが持ち味。
25アウトバック(テイルウォーク) スペック表
| モデル | 全長(ft.in) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | ルアー(g) | ライン(PE) | 希望小売価格 |
| C60/71ML-P4.5 | 6’0″-7’1″ | 4.5 | 49 | 155 | キャスティングmax25 / バーチカル 120 | max 2 | 29,000 |
| C61/72M-P4.5 | 6’1″-7’2″ | 4.5 | 49 | 162 | キャスティングmax35 / バーチカル150 | max 2.5 | 30,000 |
| S54/70L/SL-P5.5 | 5’4″-7’0″ | 5.5 | 44 | 131 | max 15 | max 0.6 | 30,000 |
| S68/84ML-P6.5 | 6’8″-8’4″ | 6.5 | 45 | 160 | max 25 | max 1.5 | 33,000 |
| S68/84M-P6.5 | 6’8″-8’4″ | 6.5 | 45 | 178 | max 35 | max 2 | 34,000 |
全機種に共通していえるのは、パワー設定内での異次元の汎用性。専用ロッドがなくても様々な釣種がかじれるのは釣り人にとって魅力的だ。、また、手持ちのロッドラインナップの穴を埋める万能ロッドとして購入を検討してみてはいかがだろうか。発売は2025年4月末予定だ。
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