大遠投はもう古い?「メタルバイブ」の足元攻め

冬の定番ルアー「メタルバイブ」の最新メソッド!?かつては大遠投できて、深いところまで素早く沈められる点を活かし、厳冬期に出番が多かっただ、最近は遠投しないのだとか…

●文:ルアマガプラス編集部

鈴木翔
すずき・しょう/香川県生まれ茨城県在住の、叩き上げの岸釣りアングラー。ルアーへの熱い探究心とスキルアップへの高い向上心を持つ。次世代のオカッパリスター候補であり、常に進化をやめない伸びしろだらけの24歳。

直線的シミーフォールで狙った所から外れずにバイトを誘発

鈴木さんが使うフルーミーは3.5グラムと5グラム。

使い方はショートのリフト&フォールだ。

鈴木「ロッドティップを10~30センチくらい跳ね上げさせるような感じです。カスミ水系であれば足元にバーチカルに入れて、キャストはしません。狙うのは護岸や水門で、ほかよりもちょっと水深があるような場所がおすすめです。水深が2メートルくらいあるようなエリアが理想的ですね。3.5グラムと5グラムの使い分けはフォールスピード。速く見せたいかスローに見せたいかの違いですね。バイトはフォール中、もしくはメタルバイブが動きだす瞬間が多く、次のアクションのリフトで重みが乗っていることがほとんどです」

アクションは細かいリフト&フォール。縦のストラクチャーを中層まで探りたい場合は、長めにリフトするのもあり。ロッドを持つ反対の手でラインを引き出し、ボトムの起伏に合わせて細かくレンジを調節していくことが大事。バスはフォール中、もしくはメタルバイブが動きだす瞬間にバイトしてきて、次のリフトで乗ることがほとんど。

メタルが効くのは、暖かい日が続いているような日ではなく、冷え込みがきついタイミング。

鈴木「寒くてバスが動けないような状況で、目の前にメタルバイブをチラつかせてあげると思わず衝動食いするイメージ。フルーミーはスパイラルフォールしないのでまっすぐ狙った場所に落ちていくし、シミーフォールでバイト誘発能力も高いですよ。好きなカラーは、GORIというダークトーンなゴールド系にブルーラメが入っているもの。冬はゴールド系がよく釣れるんですが、晴天無風だと色味が強いと感じるときがある。そんなときにちょうどいいのがGORIです」

使用ルアーは2種類!

フルーミー(ボトムアップ)

5g [写真タップで拡大]

3.5g [写真タップで拡大]

フォール中もボディがフラフラと揺れて明滅アピール

狙った所に落とせるストレートフォールと広範囲にアピールできるスライドフォールの両方の特徴を併せ持つ。軽量のメタルバイブを使用することで、浅いカスミ水系でもフォール時間を長く取ってバイトチャンスを増やすことができる。

レベルバイブブースト5g(レイドジャパン)

より柔らかいアピールで見せたい場合はブースト

フルーミーがブルブルなら、レベルバイブブーストはプルプルというアクションイメージ。プラスチックボディなのでクリアカラーがあり、水が澄んだ状況やよりナチュラルに見せたいときに使用する。使い方やエリアはフルーミーと同様。

使用タックル

・ロッド:ロデオライドRR-S511LMFF(イマカツ)
・リール:ルビアスFC LT2500S(DAIWA)
・ライン:スーパートラウトアドバンス マックスパワーPEX8 0.6号(バリバス)
・リーダー:アブソルートAAA 8ポンド(バリバス)


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