西日本のライトゲーム界隈で、かなりザワザワしている釣りものをご存知でしょうか。とある地域ではすでに『ヒイカマン』たる俗称が生まれていたりするそうですが、そう、ヒイカ、ツツイカ系を陸っぱりなどで釣る、ライトなエギング。ただ、ちょっと注目したいのはいままでのスッテやライトなエギングゲームではなく、アジングロッドを転用してジグ単感覚でゲームが楽しむ『ミニエギング』なのです。
●文:ルアマガプラス編集部(深谷真）
いや、この釣りヤバイ。ヤバいという頭の悪い言葉は使いたくないが、ヤバい！ 可能性しか感じない。
実は、2024年度の後半から、まことしやかに入っていた情報。博多湾界隈のアジングがとある時期になるとある釣りモノで賑わっている。しかも、こぞってやってる！どんな釣り？と尋ねると小さくて美味しい『ヒイカ』をライトゲームで狙う釣りなのだそうだ。
数釣りも楽しめて、美味しい！ヒイカやツツイカの釣りがいま、北九州、瀬戸内エリアに話題になりつつある！ （画像提供：姫路の稲田さん）
ヒイカというのは正式名称ジンドウイカというらしく、全国津々浦々の内湾部に生息しているということがわかっています。なので身近なターゲットといえます。調べていくと、水質が良い海だとか砂地好むだとか、ヒイカと呼ばれるように、灯りに集まってくるとか解説があります。が、前述したように、基本的に西に生息しているイカだと思っていたら、東京湾はもちろんのこと北海道にだっているようなのです（種類は少し違うようなのですが）。
アジングをしていると、乗らない変なあたり…これは何？ヒイカとかツツイカ系？？釣れるよねきっと。という流れだったのですが、どちらかというとライトなエギング（1.5号前後のエギや小型スッテを使う）という方向で試行錯誤されておりました。ですが、そこはマニアックな人が多いアジングのみなさん。
『っていうか、アジングのタックルそのまま流用してジグ単的に狙えたら面白いよね？』
という発想になっていきます。サイズ感からしてヒイカと言えば10cmを少し超えるぐらいのサイズ。でも小型のスッテやエギといっても、ちょいと重量感はもとよりサイズがあります。もっとアジングのように扱えるエギ的なのがあればなぁとなってくるわけです。
じゃあ、システム作ろうか？とライトゲーム系各社が取り組み始めたのが昨今。そんななか、とりあえず、ジグ単的にヒイカを狙ってみようぜ！というストライクなコンセプトで企画されたのがコレ。発売するのはご存知、YouTubeチャンネル『りんたこみっぴの釣りキャンプ』でお馴染みのブランド『ZinBay』
profile 岩崎林太郎（いわさきりんたろう）
人気の釣り＆キャンプ系YouTube『りんたこみっぴの釣りキャンプ』主催。ライトゲームの達人としてしられるアングラーだが、幅広く釣りを嗜むプロアングラー。今回のアイテムはその岩崎さんのブランド・ZinBay（ジンベイ）からリリースされる。
超小型のカンナを搭載し、ワームとハイブリッド仕様というミニエギ！専用で作っているので圧倒的な釣果差が出るのが、まさに始まったばかり釣りジャンルにありがちですよね。
注目してほしいのがサイズ。4.5cm、5.5cm、6cm、7cmのサイズがまずはZinBay（ジンベイ）から今年6月にリリース。製品名はテンタコ！ 超小型のジャンル的には『ソフトエギ』重量も繊細なアジングロッドで扱うのにジャストな2gクラス。4.5cm ヒイカ・ツツイカ、
5.5cm ヒイカ・ツツイカ、6cm イイダコ・コウイカ・イカメタル、7cmイイダコ・コウイカ・イカメタルに対応。写真はプロトです！
YouTubeチャンネルの『りんたこみっぴ』でお馴染みの岩崎林太郎（いわさき りんたろう）代表。この釣りにハマりにハマって、このソフトエギを販売することになった。製品名はTENTACLE（テンタコ）。こちらはツツイカ系
ヒイカでもヤリイカでも、ジグ単感覚で楽しめる！
従来の小型スッテや小型エギより扱いやすく、ゲームとしてヒイカ釣りが楽しめるメソッドが完成
取り急ぎは専用のロッドをあつらえなくても、アジング用のロッドが使えるという手軽さ。そして、ジグ単ゲームのように、極小エギをコントロールしてヒイカを狙っていけるというゲーム性。ヒイカという日本各地にアジのようにいるターゲット。
で・す・が、まだターゲットとなるヒイカ類も、他のヤリイカ類も生態がわかっているようでわかっていない！ 6月ごろには北海道などの北の湾内で釣れ始め、季節が進むごとに南下してくるということは。比較的低い水温で狙えるシャローレンジに入ってくるということが想像できるのですが、はたして周年海域に生息しているのか。水温を追って移動しているのか？そのあたりのシーズナルが不明なのです。
つまり、開拓していく余地を残している面白いターゲットということです。まるでアジング黎明期のアジのようなワクワク感。みなさんも、この釣りのパイオニアになれるということですね。いやぁ、気になる。
なぜミニエギングと呼んでみたのか
ライトエギングは既存にもある釣り方（1.5号前後のエギを使用する）。それよりももっとミニ。
最初はタイニーエギングなんて言葉も候補にあがったのですが、わかりにくいので『ミニエギング』とこの釣りを呼ぶことにしました。なにせこの極小ソフトエギ・テンタコは総重量1.5-2.0g。ちょっと重ためのジグ単と変わらない重量ですからね。
前身がワーム素材。カンナ側がインジェクション。このシステムだからこその重量感と必要なフォール感が実現。テクニック的なことは今後も追いかけて行く予定。
九州界隈で流行り始めたヒイカ＆ツツイカの釣りのゲーム性に目覚めた。
釣りの感覚的にはアジングの延長上。
とにかく、アジングタックルはみなさんあるはず。まずは、アジングのお供にこのミニエギを持ち出して、ヒイカやヤリイカがフィールドにいないか、確かめてください。いれば反応が比較的容易に返ってくるはず！そして開拓していきましょう。釣って楽しくて、おいしいヒイカ＆ツツイカ！これはやるっきゃないっすね！ 発売は6月中予定。ルアマガでも追いかけていきますね！
