【イヨケンが語る!】『プラズマ技術で圧倒的に進化』滑らかで長持ち、そしてよく飛ぶ新時代のフロロ【サンラインFCスナイパー】

サンラインのバーサタイルフロロライン『シューターFCスナイパー』がリニューアルして新登場。30余年にわたってFCスナイパーを使い続けてきた伊豫部健さんに、このラインがどのように進化したのかインタビューした。

●文:ルアマガプラス編集部

長い開発期間を経て誕生した新生FCスナイパー

FCスナイパーを発売当初から使っている伊豫部さん。国内外でこのラインを使い戦ってきており、FCスナイパーを知り尽くしているとも言える。

「もう30年近くはFCスナイパーを使っているかな。FCスナイパーはこれまで何度もブラッシュアップしているんだけど、今回で5代目のリニューアルになる。実はこのリニューアルに関しては、かなり長い時間をかけて開発をしてきているんだよね」

「新しいFCスナイパーを作るにあたって、6~7年前からテストを続けてきたかな。新しいラインのコーティングを試していく段階で、開発当初のものはとにかくスベスベだったのを覚えてる。あまりにも滑らかすぎたから、むしろ使いにくかった…。指で押さえてもラインが放出されてサミングもしにくいぐらいだからバックラッシュするし、ちょっとやりすぎてたよね」。

ただ、この開発過程も決して無駄なものにはならなかった。

「滑らかさの究極のところを攻めると、フロロラインはこうなるんだっていうことがわかったし、コーティングの性能はここまですごいところまで来ているんだってことも実感できたから、それは有意義だったかな。そこから、現場で使いやすいレベルでのコーティングの調整をしていった感じだね。いろいろなコーティングの性能を試していくなかで、プラズマライズという製法にたどり着いて、自分を含めていろいろなテスターとじっくり時間をかけて、ようやく完成したのが今回のFCスナイパーだね」。

規 格Ib.3456810121416182025
80m単品希望小売価格(円)1,8002,2002,400
規 格Ib.34568101214161820
320m単品希望小売価格(円)5,0005,5006,0006,400

今回のFCスナイパーに使われている新しい技術。

その名も『プラズマライズ』だ。

「フロロラインのコーティングって、ラインの表面にコートが乗っているようなイメージなんだけど、プラズマライズはラインの素材そのものにコーティング剤を一体化させている。表面のコーティングは使っていると落ちてしまったりするけど、プラズマライズは性能が落ちにくい。初期性能が長持ちするんだ。そらなさゆりさんが言ってたけど、今までのコーティングはトンカツ、プラズマライズはローストビーフって表現してた(笑)。トンカツは衣が落ちちゃうけど、ローストビーフは肉の塊だっていうことだよね」。

世界初の新技術『プラズマライズ』

サンラインは、㈱プラズマコンセプト東京との共同開発により、これまで困難と言われてきた、繊維状物質の大気圧プラズマ連続処理を世界で初めて実現。釣り糸へのプラズマ処理が可能となり、いろいろな性能をラインに追加することが可能になった。

プラズマは、固体・液体・気体に続く、第4の状態と言われ、 低温プラズマは半導体、 テレビ、空気清浄機などあらゆる分野・製品に使用されている。

これまで釣り糸のような細長い繊維の表面にプラズマ処理するのは高コストな処理となるため、実用化は困難とされてきた。 しかしプラズマライズは、均一で高密度なプラズマガス中に繊維を導くという方法を用い、プラズマ処理することが可能になっている。

滑らかになったことで遠投性能も向上

ではこのFCスナイパー、実際に使って見た感想は?

「滑らかで使いやすいのはもちろん、耐摩耗性もアップしているし、何より性能が落ちない。新品で巻いた状態から性能がまったく損なわれないんだよね。この違いは、みなさんも使ってもらえればすぐにわかると思いますよ。あとは、より滑らかなになったから遠投性能も上がっているね。キャスタビリティが向上しているからアキュラシーも上がっているよ。また、水を弾くような印象もあって、水の抵抗感も少なくなっている。だから、ロングキャストした先での操作性と感度はアップしているかな。枝にラインを引っ掛けてのチョウチンもやりやすいですよ。水を弾きやすいから、ラインも汚れにくいね」。

ラインナップは3ポンドから25ポンド、長さは80mと320mを用意している。

「これまでは100m巻きだったけど、80mなら世の中の多くのベイトリールでマックスで巻いたときにあまりができにくいし、シャロースプールにハーフで巻くのにもちょうどいい。あとは、これまで300m巻きだったところを320mに増やしてある。これで80mをちょうど4回使えるようになっているんだよね。320mは80mごとにマーキングを入れてありますよ」。

より使いやすく、より性能が長持ちし、よりユーザーフレンドリーになったFCスナイパー。みなさんもぜひ使って見てほしい。

伊豫部健さんのプロフィール

伊豫部健(いよべ・けん)

愛知県常滑市出身&在住。中学2年の時に地元知多半島のため池で初めてバスを釣った感動を胸に、アメリカからヨーロッパに至るまで世界の第一線で活躍するプロアングラー。バス釣りの原体験であるオカッパリも大好き。


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