【気になるお値段は…】 ヤマハの“タコ漁”漁船が34年ぶりにフルモデルチェンジ。コンセプトの“スマートフィッシャーマン”とは?

ヤマハ発動機は、北海道道北エリアを仕向地として、主にタコ漁を中心とする漁船の新モデル「DY-48I-0A」を2025年7月に発売すると発表した。

●まとめ:ルアマガプラス編集部

34年ぶりにフルモデルチェンジ

今回発売される「DY-48I-0A」は、ロングセラーモデル「DY-48G-0A」の後継モデルとして、34年ぶりにフルモデルチェンジ。タコ漁を中心とする漁船となるという。

「DY-48I-0A」のコンセプトは“スマートフィッシャーマン”で、ヤマハは、近年注目される漁業経営の効率化・低コスト化・省労力化を目指す”スマート水産”を促進していくとしている。

フルモデルチェンジでどうなった?

「DY-48I-0A」は新設計の船型により、航走姿勢を最適化し、造波抵抗を抑えることで燃費性能を向上。また、航走時・静止時の安定性、凌波性、保針性、旋回性のすべてを高レベルで実現している。

また、作業性向上のためデッキ幅拡大と、デッキ上の凹凸を排除したフラッシュデッキハッチを一部採用。イケス用冷却設備の設置スペースを確保することで漁獲物の高付加価値化を図る。

デザインにおいては、ブリッジ(操船室)や船体の新設計に伴い、ヤマハ漁船のアイコンである「波切りマーク」を新作。伝統を継承しつつ、よりモダンでスポーティーな印象に進化している。

DY-48I-0Aの特徴

・ 新開発の船型の採用により、波の荒い海象でも、安定して高速走行が可能な卓越した走行性と凌波性を発揮。また波の衝撃を緩和し、快適な乗り心地を実現。

・ 航走姿勢を最適化し造波抵抗を抑えた新船型により、従来モデル比で燃費性能を約16%向上*。

・ 舵角の拡大(従来の45度から55度に変更)により、特に低速時の回転半径が小さくなり、舵効き性が向上。漁労時の利便性を高める。

・ デッキ上の凹凸を排除したフラッシュハッチを一部採用し、デッキスペースの移動のしやすさ、作業性を向上。

・ イケス用冷却機器のスペースを確保することで、漁獲物の鮮度維持を可能に。

・ 若年漁業従事者に向け、デザイン性を高めたブリッジを採用。ブリッジ内部の操船席には沿岸業行において増加傾向にある航海機器類の設置スペースを確保。

ヤマハはDY-48I-0Aを2025年7月に3498万円で発売し、次世代漁業従事者と日本の沿岸漁業の持続的な発展に寄与するとしている。

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