【スペルバウンドコアハイクラスインプレ!】一般アングラー代表が最新製品を実際に使ってみたら出木杉の展開に本人もびっくり⁉【2025年新製品】

レンタルボートを中心にフィールドの特性に合わせた専門的なラインナップを展開するスペルバウンドコア。そのハイエンドシリーズであるスペルバウンドコアハイクラスに今期、新たにベイトモデル2機種が加わる。今回、開発者の羽生和人さんに同船したのは、地元のスペルバウンドコア溺愛者であるずーやーさん。一般アングラー目線でNEWアイテムを先取りインプレッションしてもらいます!

●文:ルアマガプラス編集部

羽生和人
はぶ・かずひと/房総リザーバーをメインに活躍する凄腕アングラー。高度なライトリグやカエルパターンなどを得意とする。長年ロッドプロデュースに携わっており、スペルバウンドコアを監修。今回はずーやーさんのサポート的な立場で参加。 [写真タップで拡大]

松本和也
まつもと・かずや/千葉県在住。愛称はずーやー。YouTubeチャンネル『房総NOW!!』でバス釣り動画をコンスタントにアップしている。得意な釣りはライトリグとサイトフィッシング。スペルバウンドコアシリーズのヘビーユーザー。 [写真タップで拡大]

昨今のフィールド事情に合わせまったく別物に進化

もともとスペルバウンドコアは、房総半島を中心に多くの支持者を集めている人気シリーズだ。

羽生「スペルバウンドコアは2万5000円クラスで、エントリーから中級アングラーをターゲットにしたロッド。それでいながら、尖った番手も取り揃えていて、専門性も持たせてあるのが特徴です。おかげさまで、房総エリアを中心にレンタルボートフィールドで人気になりました」

そこから10年近く経って、より進化してリニューアルされたのがハイクラス。

羽生「フィールドはよりタフになって、その一方でデカい魚が釣れるチャンスは増えてきていたりもする。小さいルアーでデカバスを釣っていくことを考えると、ファストテーパーの高弾性ロッドでは身切れしたりラインブレイクしたりする。そこでさらに突き詰めた、もっとハイレベルなロッドを作ろうとしたのがきっかけ。スペルバウンドコアを支持してくれている人たちも多いので、ブランド名を残しつつハイクラスということでリリースしました」

まず注目してほしいのが持ったときに感じる軽さだ。

羽生「持った瞬間の軽さというのはとても意識しました。お店で持ったときに『軽っ!』って感じてもらうことはまず大事かなと。持った感じで今までと同じなら、何が変わったの?ってなっちゃうから。ブランクスの曲がりやテーパーなどは伝わりにくい部分もある中で、軽さだけは誰にでも伝わると思うんです」

ガイド
軽量のFUJIチタンフレーム+SiC-Sリング。各モデルの特性を吟味してセッティングしてあり、一部トルザイトリングを使用しているロッドもある。

ブランクス
100%カーボンを採用し、弾性率・テーパーなど独自の理論で味付け。軽量・高感度でありながら、素直に曲がりこむブランクスになっている。

フックキーパー
全スピニングモデルにフックキーパーを設置。ダウンショットリグなどのシンカーもセットしやすくなっている。

ずーやーさんはスペルバウンドコア時代からこのシリーズを愛用。

ずーやー「もともといろいろな竿を使っていたんですが、房総を意識しているロッドということで試してみたら、自分の釣りにとてもマッチしたんです。そこからたくさん番手を揃えていくようになりましたね。ハイクラスが出て、最初にマイクロベイトスペシャルSCHS-66-1/2XULSTを購入。67gという軽さで操作性もいいし、軽いルアーがめちゃくちゃよく飛ぶ。魚もたくさん釣れました。ハイクラスはまた別物だなって思いましたね。今では竿のほとんどがスペルバウンドコアシリーズです」

ハイクラスのシリーズ全体のコンセプトは、投げやすさと、魚をかけた後の追従性。リフティング能力、バレにくさだ。

羽生「そこに、軽くて高感度という相反する能力を共存させています。ですので、全アイテムがマルチな可変テーパー。ルアーを操作している時はファストテーパーで、フッキングしたときやファイト中はレギュラーに曲がり込んでいく。ロッド全体で負荷をいなしてくれるから、ライトラインでもブレイクしにくいんです。粘りがあってトルクはあるんだけど、竿自体はとても軽い。スピニングは全部アンダー70グラムだし、ベイトはフルソリッド以外は全部アンダー100gです」

2025年春の最新ロッドをインプレ!

スペルバウンドコア ハイクラス SCHC-65Mマルチアタック(エンジン)

●全長:6フィート5インチ●重さ:86グラム●対応ルアー:5 ~ 14グラム●適合ライン:モノフィラ6 ~ 16ポンド●継数:1●パワー:ミディアム●価格:4万7300円(税込み)

ミディアムクラスのあらゆる釣りを網羅する真のバーサタイル

素直に曲がり込むテーパーデザインでキャストがしやすく、アキュラシーも高い。中量級ルアーをオールマイティに使うことができ、PEラインをセットして使っても気持ちよく扱える。ロッド自体が86グラムと軽量で感度もかなり高い。

ずーやー「持った瞬間、まず軽いなと(笑)。前の65Mと比べて圧倒的に軽くなっていますね」。

羽生「スペルバウンドコアでも65Mはあって、人気がある番手なのでそれのハイクラスバージョンを作りました。3/8オンスまでの巻き物、ヘビダン、高比重ノーシンカー、PEでのベイトフィネスなど、なんでもできるロッドです。よりレギュラーテーパーにして曲がるように設計してあり、100%カーボンの高反発の曲がりをいなすような作りにしてあります。結果、曲がるから投げやすくなったし、使用ルアーの範囲も広がりました。重さは86g。軽いので縦さばきでも横さばきでも、どう構えても操作しやすいロッドになっています。感度も高く、ラインが弛んだ状態でもバイトを拾ってくれますよ」。

ずーやー「曲がりがスムーズで、とてもキャストがしやすくて、狙った場所にバンバン決まる。感度も高く、カバースキャットのボトムの釣りも、底質が伝わってきて集中力をもって釣りができました。そして、ジャークベイトもめちゃくちゃやりやすい! ジャークベイトはあまり得意じゃないんですが、この釣りが上手くなったように感じます」。

羽生「100%カーボンで反発力が高いけど、テーパーデザインで粘り感を出してあげる。しなやかにしてあるからキャストのしやすさは抜群だと思うよ」。

ずーやー「曲がるからキャストがしやすく、狙ったところに飛んでいく。前の65Mよりも圧倒的に使いやすくなっていますね。いろいろなルアーが使えるのはすごくいい点。自分はフィネスが好きで、ベイトタックルは普段あまり多く積まないので、1本でなんでもできる万能ロッドはとても重宝するんです。発売されたらすぐ買うと思います(笑)」

注目ポイント

小型ノーシンカーのズル引きでも感度を失わない

ずーやー「カバースキャット2.5インチのノーシンカーを水深4メートルでズル引きさせても、ボトムのマテリアルがしっかり伝わってきます。感度が良いから釣りの集中力も持続しますね」。

マルチアタックはロッド自重が86グラムで、その軽さも高感度に繋がっている。

取り回しのいいレングスでキャストも楽々

縦さばきでも横さばきでも、あらゆる構えで使っても操作しやすい絶妙なレングスに設計。

ずーやー「前モデルのSCC-65-1/2マルチと比べても圧倒的に変わっています。曲がりがスムーズで、とにかくキャストがしやすいんです。狙った場所にバンバン決まるから、釣りが楽しくなりますね」。

スペルバウンドコア ハイクラス SCHC-610Hパワーヒッター(エンジン)

●全長:6フィート10インチ●重さ:95グラム●対応ルアー:5 ~ 28グラム●適合ライン:モノフィラ10 ~ 20ポンド●継数:1●パワー:ヘビー●価格:4万8400円(税込み)

軽快な取り回し! 軽くて強い異色のヘビーロッド

ロッド自重が610Hというスペックながら95gという驚異的な軽さ。ヘビーロッドとは思えない取り回しの良さが魅力だ。各種カバー撃ちの釣りにマッチし、素直なテーパーデザインなのでスイムベイトやビッグベイトにも相性抜群だ。

羽生「スペルバウンドコアの610HSTという番手をハイクラス化したんですが、今回はチューブラー。求めたのは感度と軽さです。これまでのロッドビルドの経験を活かして、ソリッドティップにしなくても、ソリッドに近い感覚のティップをテーパーデザインで表現しました。カバーでワーミングで食わせたときのクンって一瞬入る間を、チューブラーのティップでも生み出せるようにしています」

適合ルアーは10~14gシンカーの各種撃ち物、バックスライド、スイムジグ、スイムベイト、ビ
ッグベイトなど。羽生「あとはヘビキャロ。房総では21グラムのヘビキャロがよく使われるんですが、それにもぴったりですね。リーダーの長いヘビキャロはファストテーパーだと投げにくいんですが、レギュラーに曲がり込んでいくのでこれはとても投げやすいですよ」

ずーやー「これもロッド自体が軽くて、シャキッとしているんだけど、それだけじゃなくてしなやか
さもちゃんとある。デッドスローラー(ジャッカル)のノーシンカーもとても投げやすかったです
よ。もっと重いものも投げやすそうな感じですね」

そしてこのパワーヒッターのインプレ中、ずーやーさんが46cmのグッドサイズをキャッチ!

ずーやー「途中でコンとバイトが明確に伝わってきて、そのままフルフッキング。ロッドを立てて待っているだけでぐんぐん魚が浮いてきましたね!」

羽生「バイトがしっかり感じとれるティップで、ベリーからバットは曲がり込んでいくから、フッキングが決まったらロッドを保持していればバスがグググッっとカバーから出てくる。ファストテーパーだと魚が必要以上に暴れてバラシに繋がるんです」

ずーやー「操作感はヘビークラスのロッドのテイストじゃないです。軽いからワンランク下のパワーのロッドのように扱える。キャストもしやすいし、もっと使い込んでいけばどんどん手に馴染んで武器になっていくと思います。これも、購入決定です(笑)」

注目ポイント

ヘビーパワーとは思えない軽やかな使い心地

ずーやー「シャキッとしていてかなり軽いから、取り回しがとてもいいんです。しなやかさもちゃんとあるから、あらゆる動作がとてもやりやすいですね」。非常に軽量に作られているので、ワンランク下のパワーのロッドのように扱えるのが特徴です」。

ロッドを立てているだけで魚が浮いてくる

マルチに曲がっていくテーパーで、ファイト中はベリーからバットのパワーを如実に感じ取れるようになっている。

ずーやー「ロッドを立てて待っているだけでぐんぐん魚が浮いてきました!」。

ただ反発力が強いだけのロッドではバスが暴れてバラシにつながってしまうのだ。

ずーやーさんの動画で取材秘話もチェック!

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