『まさにFeel ALIVE』世界に広がるチニングの輪? 新製品を駆使してチヌを釣りまくれ![もりぞー的アーバンチニング]

チニングもいよいよ本格シーズンイン。今年の新製品も次々リリースされどんどん盛り上がっています。沖縄遠征やTHEフィッシングの広島釣行、ロケ、芸人ナダルさんとのロケまで、チニング伝道師”もりぞー”さんが徹底レポート!

●写真・文:もりぞー

春のチニングシーズンいよいよ開幕!

ルアマガ+をご覧になっている皆さま。DAIWAフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。

4月後半に入り、一気に春らしい陽気になり、初夏を思わせる日も増えてきました。大阪湾の水温は15度を超え(場所によっては20度近いエリアも)、いよいよ春のチニングシーズンが本格化! ボトムはもちろん、トップウォーターでも好釣果が期待できる状況です。

アーバンホグにて。

水温15度を超える時期のフリーリグでは、ボトムバンプよりも巻きパターンやボトムドリフトなど、動と静を組み合わせたアプローチが好反応を得やすい傾向です。日中、透明度の高い状況では、アーバンシュリンプやアーバンホグなどの微波動系ワームの透過カラー(サンドシュリンプ、ライトオリーブなど)をメインに。

濁りが強い状況では、アーバンツイスターやアーバンクローラーなど水をしっかり動かすワームのシルエットが際立つカラー(グリーンパンプキン、淀川スペシャルなど)をメインにして、魚の反応を見ながらローテーションするのがおすすめです。

トップウォーターでは、マイクロベイトパターンが強い時期。ラフトリック70Fのような小型ペンシルを使うと、しっかり反応を引き出せる傾向です。魚が広範囲に散らばる季節なので、テンポよく探り、高活性なキビレやチヌをキャッチしてください!

シルバーウルフ新製品が発売

25シルバーウルフの新製品が無事に発売を迎えました!

ロッドではシルバーウルフEXの80MB-S、72MLB-S、72ML-S。そしてアーバンツイスター2.5、ラフトリック70Fです。こだわり抜いて作り上げた製品たちが、どのような評価を受けるのか、いつもこの時期はドキドキします。ユーザーの皆さまの喜びの声や投稿を見聞きすると、多くの人の幸せに間接的に貢献できていることを実感でき、今後の励みになります!

アーバンツイスター2.5

アーバンツイスター2.5にて。

ラフトリック70F

5月に追加アイテムとして、「シルバーウルフ フックSS ワイドオフセット徳用パック」を発売します。かねてよりご要望の多かった徳用パックが、ヘビーユーザーの皆様のご期待に応え、ついに実現しました。こちらもぜひお願いします!

NEW シルバーウルフ フックSS ワイドオフセット徳用
・遠投時の掛かりを追求した針先アングル。
・バルキーなワームでも高いフッキングを約束するワイドオフセット形状。
・ヘビーユーザーに向けたお得な徳用パックもラインアップ。(#2、#3のみ)
・驚異の貫通力サクサス加工。
・メーカー希望本体価格:1,120円

ボートでは、チヌだけではなく、シーバスやメバルも好調!

今春の大阪湾はシーバスの当たり年!? レンジ違いで、モアザンベイソールミノー73Sとモアザンベイソールミノー73S DRの使い分けが効果的です。新作ワームのミドルゲーム ドラミングシャッド(ジグヘッド3.5g~14g)などを持って行けば楽しい釣りが可能ですよ。

ドラミングシャッドのジグヘッドスイミングはチヌにも効果的!

メバルはこれから梅雨の時期にかけてどんどん良くなってきます。メバルハンターミノーなど月下美人の各種プラグやワームを持って行けば、筋肉質でパワフルなメバルと出会えますよ。

注目を集めたTHEフィッシング広島釣行

フィッシングショー終了後、各種ロケを通じて2025年の活動が本格始動しました。

なかでも特に注目を集めたのは、「THEフィッシング」での広島釣行です。昨年の沖縄釣行に続き、真冬の撮影となりましたが、その日その瞬間のパターンを捉え、連続ヒットにつなげることができました。真冬のアーバンサイドで楽しい釣行が可能な、チニングの魅力の一端をお伝えできたのではないかと思います。

映像に使われない魚が多数出るほどの釣果に恵まれ、素晴らしい映像になったのは、場所を快くシェアしてくれた広島のチニングアングラーの皆様のおかげです! 週末のロケでバッティングで釣りができないことも覚悟でしたが、改めて感謝申し上げます。

広島市は水辺へのアクセスが良く、川と人が近く、釣りもしやすい都市です。レンタサイクルで川をはしごして釣りができ、遠征にもおすすめです。

ただし、川は「釣りも可能な公共の水辺」で、「釣り場(釣り人だけの場所)」ではないことに注意してください。 遊歩道が整備された水辺は、釣り人だけでなく、散歩やランニングで多くの人が行き交います。 釣りをする際は、周囲に人がいないか注意してキャストし、ゴミは必ず持ち帰りましょう。犬などの動物が怪我をしないよう、釣り針にも細心の注意を払って欲しいです。

現在の釣り人だけでなく、未来の釣り人も、末永く釣りを楽しめるよう、気をつけながら楽しみましょう!

THE FISHING「都会で手軽に大物と出会える アーバンチニングin広島」

よしもと釣り部『BDM』のみなさんと釣行

続いては、人気お笑い芸人のナダル(コロコロチキチキペッパーズ)さんと淀川オカッパリチニング。

水温9度の淀川、フリーリグスタイルで「つ抜け」、ナダルさんにも釣ってもらうことができました! 自分が釣ることを最優先に考えるシンプルな普段のロケと違って、同行者に釣ってもらうにはどうすればいいか頭を使いつつ、自分もちゃんと釣らないといけないロケは考える事が多くて複雑。でも、釣れた時の興奮だったりチニングの楽しさだったりを共有するために頑張るのもいいものですね。

フリースタイルで楽しむ沖縄釣行

家族旅行の合間に、現地アングラーさんと4人で沖縄本島“ゆんたく”チニング釣行をしてきました。

フリーリグチニングスタイルで多種多様な魚種が狙える沖縄は、チニング界隈でも注目の高いフィールド。潮位高い時間帯は岸から。アーバンツイスターでオニヒラアジ、キツネフエフキ、オキフエダイの3キャッチ。沖縄の魚達はサイズ以上に引きが強くて最高です!

午後はウェーディングで、大型チンシラー(オキナワキチヌ)一発狙い。残念ながらチンシラーの姿を見ることは叶いませんでしたが、イトヒキアジをキャッチ! ショアのルアーで釣れるのはとても珍しいとのこと。狙いのチンシラーではないですが、初めての魚種で嬉しかったです!

日本に生息するクロダイ属は、キチヌ(キビレ)、クロダイに加え、沖縄に生息するイワツキクロダイ、オキナワキチヌ(チンシラー)、ナンヨウチヌ、ミナミクロダイの6種とされています。私は現在5種を釣り上げているので、いつかチンシラーを釣ってコンプリートを目指したいです!

そして沖縄といえば、面白い挑戦をしている方がいます! シルバーウルフのタックルを使い、1年間で100魚種達成を目指す「#シルバーウルフチャレンジ」に挑戦中のさつーさん(@islandfisher_s2)。宮古島を拠点に奮闘中です! 果たして達成できるのか!? 目が離せません!

DAIWAオーストラリアのメンバーとチニングセッションを開催!

オーストラリアでは、クロダイの近縁種であるBream(主にYellowfin Bream、オーストラリアキチヌ)のルアーフィッシングがトーナメントで大人気。ボートでポイントをランガンする洗練されたスタイルは、まるで日本やアメリカのバスフィッシングのよう!

これらがオーストラリアで使われているチニング用のルアーです。

そんなBreamトーナメントでAOY(年間総合優勝)など輝かしい戦績を誇るTOMとTAKA、2人の実力者に、春の大阪湾でURBAN CHININGを体験してもらいました!

日本のクロダイやキチヌとオーストラリアのBreamは種が異なり(Breamは日本のキビレよりやや小型)、タックルやアプローチも若干異なります。とはいえ同じクロダイ属ゆえに共通点も多く、2人ともシルバーウルフのタックルを使いこなし、フリーリグやジグヘッドスイミングで大型のチヌやキビレをキャッチ! 私もホームの利を活かし、大型個体を連発し、日本のシルバーウルフ代表として面目躍如です!

前夜の強い北風で水がクリアアップし、昨日までシャローでトップに反応していた大型クロダイが姿を消す難しいコンディションに。プリスポーンとアフタースポーンの個体が混在し、攻略が一筋縄ではいきませんでしたが、天下茶屋のチニングアンテナショップ「FLAGSHIP」の遠山船長と、大阪一のチヌ釣果を誇る遊漁船「エリンギ」の尾後隼人船長の完璧なサポートのおかげで、全員が釣りまくり!

急遽、ルアーテストのためにムーブベイトの生みの親・京山氏とDAIWA BASSの小島テスターも合流し、みんなで釣って笑顔になる、まさに“Feel ALIVE.”な1日となりました!

オーストラリアだけでなく、台湾や香港でもチニングを楽しむアングラーが増えていると聞きます。関西万博やインバウンドの影響か、大阪を訪れる外国人観光客が遊漁船でチニングを楽しむケースも増えていると尾後船長が教えてくれました。今回の交流を通じて、チニングが地域や国を超えて多くの人を笑顔にする力を持つことを改めて実感。シルバーウルフとしても、より多くの人に楽しんでもらえるよう、グローバルな展開を視野に入れていきたいです!

私もいつかオーストラリア、台湾、香港などでチニングに挑戦してみたいですね。その際は、ルアマガさん取材お願いします!笑

【森 浩平(もり・こうへい)】

大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。

※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。