
千葉栄一郎さん、中林大佑(バヤシ)さん、中村渉希さん、ネオさん、本多智紀さん、松本幸雄さん、和田浩輝さん語り下ろし! やっぱりエリアトラウトを楽しみにきたら、たくさん釣りたい!でも、連発するために必要なのは時合や放流だけじゃないのは確か…。そこで、ニジマス管理釣り場のエキスパートたちが、連チャンへのヒントやキモを伝授!7人の達人ならではの考え方に触れてみよう。
●文・写真:立川宏・相原和由・丹律章・中村崇彦・岡田瑠衣
千葉栄一郎
同じことを繰り返す
「例えば一匹釣れたらそれとまるっきり同じ行動を取る。レンジもスピードも竿の角度もすべてです。コースは別でもいいですけど、レンジは同じにする。どこまで同じにできるか。それでも確実に連発できるかというとそうでもないんですけど、マイクロスプーンみたいにレンジを刻む釣りだと特に同じ行動を取るというのが一番大事になりますね」
中林大佑(バヤシ)
ルアーによる再現性
「やっぱり再現性ですね。ただ初心者さんでも連発ってなると、クランクはおすすめです。別にこれはガブの企画だからとかじゃなくて、比較的オートマチックに同じタナを通すとなると、やっぱりクランク。これも再現性なんで」
中村渉希
釣りの再現性を高めよ
「いまなぜ釣れているかを理解する。特に同じ魚(≒同じ誘いに反応する魚)を狙うときは、攻めにズレがあってはいけない。どこに投げたか。どのレンジだったか。どんなアクションだったかを覚えておく必要があります。それが『釣りの再現性を高める=連発する』ことにつながります」
ネオ
次の一手を用意しておく
「釣れるときは何をやっても釣れます(笑)。なので、釣れるときにあえてほかの釣りをするんです。表層で釣れるのがわかったら、次は中層、次はボトムと別の釣り方を探る。ルアー交換までする必要はありません。同じルアーでいいから、レンジを変えたり、速度を変えてみましょう!!」
本多智紀
組み立ての軸になる「セールカラー」
「基本ですがカラーローテですね。僕は、活性が落ち着いたときに投げるベースカラーがセールカラー(写真)か、ウッドブラウン。効かなかったら逆の色味としてライムやチャートにローテしたり、虫パターンがありそうならブラウンに移行。今回もローテしていったらニジマスにオレンジがハマったり。自分の軸となる色を決めて、自分なりのストーリーに沿ってローテしてみてください」
松本幸雄
ざっくりとレンジ感をつかむ
クランクの場合
「クランクをグリグリ~っと巻くときの回数を数えておきましょう。上から1巻き、2巻き…と数えていくイメージです。例えば、4回転目にアタリがあったとしたら、次のキャストでは4回転グリグリと最初に巻いてしまって、ゆっくりそのレンジを長く引いていきます」
と松本さん
スプーンの場合
松本さんはわずか2投で魚のいるところや、ざっくりとしたレンジ感をつかんでいく。
「1投目は上からゆっくりボトム付近まで巻き下げる。2投目はボトムまでカウントを取って、そこから巻き上げる。これで、大まかに全レンジを探ることができます。あとは触りが出たレンジを横に引いていきます」
和田浩輝
「まずは、ヒットしたルアーを少し使い続けますよね。それで、使っていて少しでも魚が落ち着いてきなと感じたら、カラーローテやルアーローテを積極的にしていくべきでしょう。ローテーションのセオリーとしては、シルエットの大きいものから小さいものへ、色の派手なものから地味なものへ。どちらにしても、いきなり弱くするのではなく、段階を踏んで徐々に落としていくほうが釣れ続けると思います。いきなり弱くすると、弱い魚しか釣れなくなりますから」
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