
エギングで使うメインラインはPEライン0.8号以下が一般的。0.5号、0.6号を使う人が多いのではないだろうか。ところが錦江湾(鹿児島県)をホームにするエギングエキスパートの西田さんはゲソTSR X8(XBRAID)の1号を使用。太糸を使う理由とそのメリットを徹底解説する興味深い動画を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
エギングで1号を使うなら撥水性が高く、水切れの良いPEラインが大前提
今回紹介する動画はYouTube XBRAIDチャンネルの『[西田哲朗]視認性と太糸で攻略する桜島周辺のエギング』。実釣は鹿児島県のシンボル、桜島を借景にする錦江湾。“視認性と太糸で攻略する”…エギやラインの視認性の高さが釣り人にアドバンテージを与えることはわかるが、太糸というのは?
動画を視聴すると、なるほど! 思わずヒザを打つ内容だ。
実釣で西田さんが使用するラインはゲソ TSR X8(XBRAID)の1号だ。
ゲソ TSR X8(XBRAID)
●規格:150m、210m●号数:0.6、0.8、1●素材:PE(比重0.98)●カラー:新蛍光ピンク単色2m毎マーク●価格:オープン
高い撥水性で水を弾き、水切れが良くシャクリ時の抵抗を軽減。ライン表面の平滑性を高め、ガイド抜けが良く飛距離が稼げ、激しいジャークでもケバ立ちを抑制。色落ちしにくい高視認性カラーでエギの動きが把握しやすく、ラインの変化でアタリがとりやすい。エギングでさらなる釣果アップを狙うために開発されたPEラインだ。
西田「ゲソ TSR X8のTSRはXBRAID独自のコーティングのことですけど、撥水性が高くて、滑らかで、自分が使った感覚でいうとジャークの抵抗がすごく少ない。糸がさばきやすくて操作性が高く、潮流の変化も感じとりやすいです」
漁港では強い風にラインが流されないようのロッドティップを下げてエギをコントロール。
XBRAID独自のコーティングで適度な張りとコシに仕上げられたPEラインを使用。
西田「ゲソ TSR X8はコーティングのおかげで適度な張り、コシがあるので糸フケが出にくく、ラインメンディングがしやすい。エギのフォール、姿勢を安定させたり、アタリを出すためにラインをできるだけ直線に近づけるというライン処理がしやすいです。
ライン表面の凸凹が少なく飛距離も出る。エギングの必要なPEラインの性能が凝縮されたようなラインですね」
ゲソ TSR X8は撥水性、感度、操作性、平滑性に優れるからこそ、1号でも問題なくエギングに使用できるということだ。
あいにくの風で釣りにくい状況の中、漁港で貴重な1杯をキャッチ。釣り場を磯に移すと、太糸を使う理由が明らかに!
渋い状況下で漁港の障害物にイカが付いているであろうと予想。障害物から離れた位置に誘い出して抱かせた。
潮目に溜まる軽石…錦江湾の地域性に対応した太糸ラインシステム
実釣で入った磯は、シャローとディープが隣接する好条件。ただし相変わらず風が強い。
西田「夜、シャローに上がって残っているイカがいないか。反応がなければだんだん深い方を狙っていきます」
深場と浅場が隣接する磯ならシャローの居着きと深場の回遊が同じエリアで狙える。
使用ラインはゲソ TSR X8 1号。リーダーはアップ-GリーダーV12ハードの2.5号。ロッドは8ft8inと長めをチョイス。
アップ-GリーダーV12ハード(XBRAID)
●規格:30m巻き●号数:0.4、0.5、0.6、0.8、1、1.2、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、6、7●素材:フロロカーボン(比重1.78)●カラー:ナチュラル●価格:オープン
西田「風が強まる予報でラインメンディングがしやすいように8ft8inの長めのロッドを選びました」
その風と潮の流れによって海面にあるものが漂流。
西田「軽石ですね。これにラインが触れるとラインブレイクの可能性がある」
シャクった瞬間、表面がザラつく軽石にラインが触れたら、ラインが大きなダメージを受けるのは容易に想像がつく。
西田「桜島周辺は噴火でできたシラス台地なので、川から流れ出た軽石が潮目に溜まったりする。あと厄介なのが、水を含んで水中を漂うサスペンド軽石。その対策の一つとして1号を使っています。
あと桜島周辺の地磯は溶岩帯も多いのでリーダーも少し太めの2.5号。イカに合わせるというより、エリアに合わせたラインセッティングです」
なるほど、西田さんが太糸を使うのは、地域性が関係していたのだ。
南九州独特のシラス台地。これが西田さんが太糸を使う理由の一つ。
太糸の高強度、高感度、高視認性が釣果に結びつく! ゲソ TSR X8なら飛距離も落ちない!
西田「ただ、ゲソ TSR X8 1号を多用しているとメリットのほうが多く感じられるようになりました。太いラインは質量が上がるので、必然的に視認性も高くなる。エギのフォールスピードも抑えられるので喰わせの面でも有利です」
太糸は風や潮の流れの影響を受けやすいが、西田さんはそれに勝るメリットを実釣で感じ取った。
西田さんが太糸を使う理由は『高強度』『高感度』『高視認性』の3つだ。
西田「使い込んでいくうちに、太号数のほうが感度が良いというところに行き着きました。ゲソ TSR X8は平滑性や撥水性、適度な張り、コシという特性があるから1号でも飛距離の低下は感じないし、ジャークの抵抗が極端に増すということもないです」
ゲソ TSR X8なら太糸でも高精度なエギングが実現できるということだ。動画では、強風下の磯でそれを証明。
強い風と速い潮の流れでエギのコントロールを苦心する中、狙ったカケアガリにエギを送り込むとすぐに反応。
根ズレやキャスト切れでエギをロストすることが多い人や、アタリがわからないという人は、今回紹介したYouTube XBRAIDチャンネルの『[西田哲朗]視認性と太糸で攻略する桜島周辺のエギング』を視聴。
ゲソ TSR X8(XBRAID)を使い、太糸エギングのメリットを体感してみてはいかがだろうか。
アングラー プロフィール
西田哲朗(にしだ•てつろう)
鹿児島県出身。錦江湾をメインフィールドに活躍するエギング、ティップランのエキスパート。西田餌木の発案製作者で薩摩餌木の伝統を受け継ぐ職人の目線でこだわったものづくりにも取り組んでいる。XBRAIDプロスタッフ。
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