
関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回は4月前半の亀山湖。ハードベイトの出しどころについても解説してくれた。
●文/写真:折金一樹
暖かくなってきた亀山湖
春の陽気が一転、かなり冷え込んだと思ったら週末から雨続き。三寒四温が過ぎますね。ただ週末は大潮と重なり、天候が悪くとも魚がさらに動いてきた感触です。
3月下旬から4月前半は湖の水温が13℃位から16℃位を行ったり来たりしていたので、この変動にもバスが慣れたような気さえします。冷たい雨や冷え込みは表水温を下げますが、晴れれば一変。あっという間に水温を押し上げます。より冷たい水はレンジを下げ、温かい水は表層からどんどんレンジを広げていきます。多少の冷え込みは吸収できてしまうほど。万事休すかと思われた、冷たい雨の翌日の寒い日でもバスは触われています。悴んだ手の感触は真冬と思わせるほどでしたが、連発でした。ただ大きいサイズはスポーニングも近づいてきた事で神経質な部分もあることから、釣るのはタイミングやルアーも選び難しい印象でした。
代わりに元気になってきたのがアベレージサイズ。20センチ半ばから35センチ位までですが、高滝湖同様にミノー、シャッド、ライトリグでコンスタントに釣果が出ています。ハイカットDRで一番やる気のあるバスが多い2~3mをただ巻き。
マズメ時や水深が浅い場合はドゥルガ。
どちらもF(フローティング)とSP(サスペンド)タイプがありますが、潜るレンジの違いと障害物の多さで使い分けています。
スポーニングが近づくにつれて段々とサイズは小さくなりますが、ここからスポーニングが始まる位までの天候による釣果の傾向をまとめると、晴れた日はワームでスローな釣り。雨の日や、マズメ時は横の釣り。風が出れば、ハードプラグの出番。暖かければもちろんですが、寒くてもハードプラグがオススメ。ただ暖かすぎる日はワーム系が絶対オススメです。
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その日の天候と直前3日くらいからの天候と気温、水温の推移によって傾向は細かく変わりますが、概ねそんな感じです。春はコロコロ変わるので、しっかり切り替えてやるのがコツです。
4ヶ月生き延びたニジマス。ちょっと健康体になっています!
それではまた次回!
アングラープロフィール
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。