
全国のバスフィールドを飛び回る川村光大郎さん。今回は、大会の結果とルアマガロケ、そして鋭意開発中のバスラインについて近況をお伝えします。
●文/写真:川村光大郎
WBC、大会結果は?
将監川・淀川・三島湖へ釣行しました。
将監川へはWBC(ウエストボートカップ)への参戦!
長門川も競技エリアですが、ぶっつけ本番ゆえハナから将監川に絞って挑みました。バスを釣ったら計測・撮影し、その場でリリース。LINEで写真を送るとサイズやエリア、ヒットルアーなどを入力するフォーマットが返信され、それに記入すればウェイン完了!バスへのダメージを最小限に抑えられるこのシステムは、もっと浸透して欲しいところ。それこそ、スポーニングシーズンにライブウェルでキープすることは、バスの個体数が減っている昨今、自粛すべきと思うのですが・・・
さて釣りの方は、1匹目キャッチまで2時間ほど要するも、それまで吹いていた風が和らいだタイミングから軽めのジグ(ギャップジグ5g+BUダディ)がハマり、2時間ほどで5本追加!
再び風が強まってからは、パタリと反応が途絶えてしまいました。
使い方は、普通のカバー撃ちとボトスト。
ブッシュカバーの隙間には落とし込みますが、横方向に引けるコースがあれば、射貫いて泳がせた方がバスとの遭遇率を高められると意図しました。将監川のバンク沿いはカバーが豊富ゆえ、点で撃っていくやり方では効率が悪いのです。
結果、3位。匹数はトップでしたが、ビッグフィッシュを入れられなかったことが敗因です。上位者は軒並み45アップを入れており、優勝された生江さんはこの水域ではレアな50cmを仕留めていました。とは言え、初戦は悪くないスタート!
スケジュールの都合で出られない大会もありそうなので年間優勝はキビしいかもしれませんが、また参戦したいと思います。
ルアマガロケ淀川レポート、乞うご期待!
淀川へはルアマガロケにて。
おそらく7~8年前、イベント前に短時間釣行したことはあるものの、本腰入れて挑むのは約10年ぶり。テーマは、ボクの淀川レコードである56.5cmを超えること!ちなみに、淀川に初めて挑んだ『陸魂attack3』(DVD)にて釣りました。
結果は如何に!?ですが、淀川はとにかく移動に時間がかかることをあらためて。大河川に渋滞、そして駐車場が限られることで歩く距離が長い!久しぶりにも関わらず下見に時間を割けず、エリアチェックに時間を要してしまったのが悔いるところではあるも、デカバスを狙えるポテンシャルはズバ抜けていますから、すぐにでもまた行きたい!詳細は、次号のルアーマガジンにて掲載となります。
ダイワが「本気」で挑む、バスライン。
実は今回で3回目のテストで、年末から密かに進行していました。これまではすでに完成しているラインを提供いただいており、開発から携わるのは初めてのこと。ダイワがこれまで以上に、本気でバスラインに挑んでいます!ちなみにボクが愛用しているのはスティーズフロロのタイプモンスター&フィネスで、不満はないものの実は廃盤。これを超えることが、OKを出せる条件だと思っています。
冬の間減水していた三島湖は満水に。新緑が美しい!今回のテストはカバーに対する対摩耗性と使用感のチェック。満水により浸ったブッシュはテストにうってつけの条件でした。13ポンドにて、あえてラインを結び変えず釣り続けましたが、キズの入りにくさは確認できました。ただ、ビッグフィッシュを掛けたわけではないのと、他の太さや釣法においては今後の釣行で使い続けフィードバックしていきます。
ちなみに、しばらく減水中だった三島湖。水域が狭かったことによるプレッシャーの蓄積、よく見かけた鵜にも食われやすくなっていたはず。冬は例年になく釣れていなかったのも気がかりでした。そこから満水になって魚が散ったらキツくなるんじゃないかと。
ところが、どこに居たの!?ってくらい、居るし釣れる!
また、リーダーレスダウンショットにセットした、ネコファットのリメイクモデル(プロト)もイケてました。前日に佐々木勝也が良く釣ったと聞いて分けてもらったのですが、マットカバーを貫通させやすく、バスからの反応もイイ!一方で、もっと良くできそうな部分もあったので、担当者にフィードバックした次第です。
最後にイベントのお礼を。
上州屋新つくば店にて開催された「ボトムアップフェスタ」にお立ち寄りいただいた皆様、ありがとうございました!おかげ様で盛況にて終えることができました。また、弊社アイテムでの釣果報告も多数いただき、社員一同励みになりました。
この場を借りてお礼申し上げます。
アングラープロフィール
川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。