この魚知ってる?現地では人気のターゲット“テイラー”ってどんな魚? 実際に釣って食べてみた!

トラベルナースとして働くツララフィールドスタッフの釜石佑哉さんが、オーストラリアはシドニーの釣りを解説。今回はオーストラリアで人気のターゲットを解説してくれました。

●文/写真:釜石佑哉

オーストラリアの人気ターゲット“Tailor(テイラー)って?”

こんにちは!ツララフィールドスタッフの「かまちゃん」こと釜石佑哉です!

今回はオーストラリア釣行記の第2弾として、現地でとてもポピュラーな魚「Tailor(テイラー)」をご紹介します!

Tailor(テイラー)は、オーストラリアの海で広く親しまれている人気ターゲット。特にNSW(ニューサウスウェールズ州)やクイーンズランド州の沿岸部でよく見られ、サーフやロックショア、河口域などさまざまな場所でルアーに反応してくれます。

シドニー周辺では、4月〜6月の秋から初冬にかけてがベストシーズン!サイズは30〜50cmがアベレージですが、大型になると1m近い個体も確認されています。

狙う際は州ごとのレギュレーションを厳守!

テイラーを釣る際は州ごとのレギュレーションを守ることが大切です。

・サイズ制限:30cm未満はリリース
・所持制限:1人あたり10匹まで

また、オーストラリアでは釣りをする際に州ごとのレクリエーション・フィッシングライセンスが必要なので、その点もお忘れなく!(※詳しくは前回の記事をご覧ください)

実際にテイラーを釣ってみた!

今回使ったロッドは、ツララの「M.M.A United 100MH」。仕舞寸法81.5cmのパックロッドなので、電車移動や遠征でも扱いやすく、ヒラスズキやブリ狙いにも対応できる万能モデルです。

PEは2号、リーダーは40lbをセットして、朝マズメにシドニー湾内の小磯へ出撃!

トップルアーをキャストすると、沖でギラッと魚体が現れ、ドンッ!とヒット!ヒラスズキのようなジャンプと首振りでエキサイティングなファイトの末、上がってきたのは50cmクラスのナイスサイズのテイラーでした。

テイラーとファイトする釜石さん

銀色に輝く魚体は、まるでシーバスとサクラマスの中間のような風貌で超かっこいい!ただ、歯がとても鋭いので、ランディング時はフィッシュグリップ必須です。

見事テイラーをキャッチ!ランディングにはフィッシュグリップを使いましょう!

テイラーは群れで行動するため、1匹釣れると連続ヒットすることも多く、この日もさらに2匹ヒットしましたが、ジャンプと首振りでバラしてしまいました…。なんだかヒラスズキ釣りを思い出しますね(笑)。

テイラーはどんな味?

さて、釣れたテイラーですがせっかくなので料理していただきます!

捌いてみると脂がすごい! 手にベタつくほど脂がのっていて、身は柔らかくて少し水分が多め。個人的には加熱調理がおすすめです。

テイラーを食べてみます!

今回は「バター焼き」と「刺身」にしてみました。

バター焼きは塩とバターだけのシンプル調理でも、脂ののったタラのような味と食感で最高!めっちゃうまい!

テイラーのバター焼きは絶品!

刺身のほうですが、脂がのっていて旨味も感じましたが、やや水っぽくて身が柔らかいため、正直生食にはあまり向いていないかも?というような感想です。

テイラーの刺身

ちなみに、半身を3日間寝かせたら旨みがさらに凝縮されて美味しさアップ!熟成もおすすめですよ。

シドニー周辺では5月は湾内にまで脂の乗ったテイラーが回遊してくる絶好のシーズンです。秋〜初冬が狙い目!

もしオーストラリアに訪れる機会があれば、ぜひテイラーを狙ってみてください!

釜石佑哉(かまいし・ゆうや)

トラベルナースとして働き、日本各地を釣り歩くエクストリームアングラー。現在はオーストラリアへ看護留学をしながら、合間で釣りをする日々を過ごす。ツララフィールドスタッフ。

※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。