
礒野寛之さん、大﨑浩樹さん、キャンタさん、佐藤潤弥さん、霜出朋言さん、センドウタカシさん語り下ろし! せっかくエリアトラウトを楽しみにきたのに、釣果が乏しくアタリも遠のく…。そんな状況を打破するために、エキスパートなアングラーから金言を集めたぞ! ニジマス管理釣り場での貧果、アタリ無しなシチュエーションに即効。今日から使えるマニュアルになるはず!!
●文・写真:丹律章・中村崇彦
礒野寛之
理由づけしながら釣ろう
「仮説を立てながら釣りましょう。自分の技術の範囲でいいから、1手ずつ何かを変えながら釣る。『なぜ釣れないか=何をすれば釣れるか』を探る。“ただ漠然と釣れない”のではなく、1尾と向き合う状況を作り出す。そのとき、魚/水中からの情報量が豊富なエステルが役立つはずです」
大﨑浩樹
「魚の多い釣り場に行くというのが一番だと思うんですが、今はどこも魚が少ない状態ですので、初めて管理釣り場に行って、その日のうちに結果を出すというのは難しいこともあります。特に初心者は、ガチ勢のように暗いうちに起きてオープン前から並んで、朝から夕方まで一日釣りをするのはハードルが高い。なのでオススメは1時間なり2時間なり、短時間の釣り券で集中して釣りをすること。特に自分のルアーがどのタナを泳いでいるのか、どんな泳ぎをしているのか、釣りをしている時間帯、水温、気温、天気などの条件を意識しながら、釣りをすることが大切だと思います。初日釣れなかった場合、可能なら同じ釣り場の同じ時間に短時間の釣り、というのを繰り返すことで、釣り場のクセも覚えていける。釣り場のスタッフやオーナーさんとコミュニケーションを取って、仲良くなる過程で釣り場に仲間を作っていくことも上達のひとつだと思います」
キャンタ
いかに事故を起こすか
「とにかく俺ならディープクランク投げまくりますね。一番寄せられるし斜めに切ってこれるし、エリアなら大概水深3m以内が多いんで、斜めにガーッて切ってどこかでぶつかってくれと。いまのシーズンだったら投げときゃ事故ります、確実に。おしまい」
佐藤潤弥
「プライベートにおいてだと、いわゆる飛び道具といわれるボトムルアーやにょろ系など、日ごろからそういったルアーをしっかり練習し、信じて投げることが大切だと考えています(大会ではレギュレーションが絡むので、ルールの範囲内となる)。管理釣り場のニジマスに関しては、極限までタフになると、トップかボトムの両極端に可能性が出てくる。普通の釣りでは反応しなくなる。それを意識して人と違うことをする。その釣り場ではダメとされるルアーでも1度は使ってみる。追わなくなった魚は、ダートの動きや素早い早巻きなど魚の本能に訴える動きでリアクションすることもある」
霜出朋言
釣れるルアーを使う
「それはもう釣れるルアーを使うことでしょうね。釣り場との相性もあるので、釣りたいじゃなくて釣れるルアー。好きなルアーやカラーでもいいんですけど、なぜか釣れるみたいな方がいいのかなと思います。大前提としてはいい釣り座を選ぶ、だと思いますけど」
センドウタカシ(千藤卓)
「釣れない状況では皆フィネスな方向に向かいがちだけど、自分は強い方向のルアーを一発入れてみる。放流スプーンだったり。クランクの早巻きだったり。その強い釣りで多分連発はしないけど、まだ活性の残っている魚が釣れたら、その周辺にヒントがあるかもしれない。付いてくる魚がいたらレンジが合っているとか、アタリがあったら何かがマッチしているかもしれない」
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