本物ならヤフオクで100万円以上⁉伝説のバスロッド『ARMS(アームズ)』の真贋判定が行われた

今や世界中にその名をとどろかせる日本の釣り具メーカー・メガバスの伊東由樹さんが、創業当時に作成していた伝説のロッド『ARMS』。100本足らずしか世の中に存在していないこの希少品の真贋鑑定がメガバスファクトリーにて行われた。本物であれば、オークションサイトで100万円以上の値段がついたこともあるとまことしやかに囁かれるロッド。果たして本物なのか…?

●文/写真:メガバス

ARMSの鑑定依頼がございました。

茨城県にお住まいのT.Mさんより初代ARMSの真贋の鑑定依頼がございました。当ロッドの鑑定は、メガバスファクトリーにおいて通算11本目となります。
メガバスファクトリーでは、現存する様々なクラシック・メガバスの鑑定を随時行っております。

今回、鑑定依頼のあった初代ARMSは、1980年代よりおよそ4年間の間で90本あまり製作されたメガバス創世期の伝説的バスロッドです。

ARMSは、メガバス社として公式に発売されたブランド初の製品となり、ARMSのアイデンティティは、のちにデストロイヤーシリーズを生み出し、現在の全てのバスロッドへと継承されるメガバスロッドのDNAとして、メガバスのビッグバンとなりました。

当時、東京都品川区大井町にあった工房で、現メガバスグループ創業者である伊東由樹がお客様の手形より指の長さを測り、グリップハンドルを一本一本手削りで仕上げたカスタムロッドです。素材には、厳選された特別な繊維方向を有するチークウッドに硬化樹脂を浸透させて用いています。

今回、鑑定のご依頼のあった品は、アイティオーエンジニアリングのチーフプロダクトエンジニア:竹内崇裕氏と、メガバス㈱本社ファクトリーのプロダクト・アーカイブ部門の責任者:影山太一氏を筆頭とする審査チームによる厳正な検証を経て、当時のARMS製作者本人、伊東社長の鑑定を頂き、当時のオリジナリティを損なう改造や、外部より不当に手が加えられている部位の無い、当時のままの「オリジナル」として、正式に真作であると鑑定に至りました。

四半世紀以上の永きに渡り弊社製品をご愛用いただき、また歴史的価値のある品を大切に保有いただきましたことを感謝致します。

メガバスは、今後も今後もお客様に感動していただける製品づくりを続けてまいります。

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