
H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回は利根川・長門川・将監川での釣行レポートです。もちろん新作ルアーのテストも!発売が楽しみです。
●文:ルアマガプラス編集部
アフタースポーニングのバスにハマるルアーは?
さて、今回は利根川・長門川・将監川へ。
バスボートで
荷物満載でテストできるバスボートはありがたい!この日は雨は降りませんでしたが曇天。気温も低い一日でした。このアフタースポーニングのタイミングは、結構気温が重要です。
温かな雨の日はたいてい良い釣果の日が多いのですが、雨が降っていても気温が低い日だと口を使わないなんてことも多いタイミングです。水温が上昇するタイミングを狙うことが重要ですね。前日からの気温の変化も重要ですが、フィールドに出て色々な魚が水面で見られればその日は活性が高めと考えてよいかと思います。
この利根川・長門川・将監川ではボラやコイが水面をわしゃわしゃしているのを肉眼で確認すればOK。そんな日は活性高めなので強気でイケる日ではないかと思います!
この日はハイドロマスタービブ+パーカーを着るような一日でしたのでやはり活性は低め。3週間前に来た時よりも微妙で、肉眼でバスが見えたのも1匹のみ、しかもこのバスはボートに驚いて逃げたバスでした・・・。活性が低いといってもアフタースポーニング状態ですので、そういったときに効果的なルアーの反応は良好。
シケイダージャンボDSにて1
シケイダージャンボデッドスローで47cm!アフタースポーニングの時期はやっぱりデッドスロー系ハネモノ!クリアウォーターのイメージが強いハネモノ系ですが、実はマディウォーターも良く釣れます。なぜ使う人が少ないのか?疑問が残ります。このルアー、正直シビアに作りすぎているので、買ったらアルミ羽を前側に曲げて使ってください!これで快適に使用できます!
羽を曲げる
アフタースポーニングのハードルアーは、
スロー羽根モノ
↓
プロップペッパー
↓
バズ
という感じで、徐々にスピードアップが効いてくるというのが私の考え方です。そんな中、今まさに効果的だと思うのがスロー系羽根モノ。大小様々ありますが、私がマディウォーターでメインになるのは12〜13g位。
小さくてもアピール足りないし風にも弱いので出しどころを選ぶ、デカいとスレていると良いのですが、基本なんか食いにくい気がしてます。デカ羽根はクリアウォーターでよく使いますネ。むしろクリアウォーターだと中途半端?なサイズになる12〜13gは出番が少ないです。
そこでマディウォーターは、シケイダージャンボデッドスローになるわけです!マディウォーターでは投げやすいウエイトで、風にも負けない、アピールもやや強め。だからよく使います。
ということで、追加で一本!こちらは40cm。
シケイダージャンボDSにて2
使い方はカバー脇に投げてゆっくり巻くだけ・・・。この時期のハネモノはホント釣れますね。あとはこちらも引き続きテストを行っている、クランキーダーター50Rでも47cm!
サイズ感は決定してきたのですが問題はリップサイズと角度ですね。どのフィールドに焦点を当てるか?によって使いやすさが変わってくるのが難しいところです。釣果はもう全く問題無し!
むちゃくちゃ釣れるクランクであることは間違いありません。クランキーダーターの名を冠しているので特徴であるあのリップが効くんでしょうね・・・。
クランキーダーター50Rにて
この日は低温で結構苦戦しつつもナイスフィッシュを3本キャッチ。まずまずの釣果ではないでしょうか~。
タックル
ロッド: フェンウィック GW 68CMLJ
リール: アルファスエアTW
ライン: アブソルートAAA 12b.フロロ
ルアー:シケイダージャンボデッドスロー
ロッド: フェンウィック 次世代プロト 62CMLJ
リール: アルファスエアTW
ライン: アブソルートAAA 12b.フロロ
ルアー:プロト クランキーダーター50R
大津清彰(おおつ・きよあき)
老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。