
YouTubeのVARIVAS TVで公開している『衣川真吾と行く中海シーバスとは…【シーバスマッチザフィールド6 in中海】(ビッグベイトシーバス)』。ビッグベイトに魅了された漢、衣川さんがショアとボートからランカーシーバスを追う実釣ドキュメントだが、その手法や道具立ては独特で役立つ情報が満載! ビッグベイターはもちろん、そうじゃない方も楽しめる動画をダイジェストで紹介しよう!
●文:ルアマガプラス編集部
シーバスのビッグベイトゲームはコノシロパターンだけじゃない!
シーバスのビッグベイトゲームといえば、大型ベイトフィッシュのコノシロを捕食するシーバスを狙うコノシロパターンが知られているが、衣川さんのビッグベイトの釣りはそれだけではない。
動画はショアシーバスからスタート。実釣は2024年6月。初夏の中海だ。
実釣フィールドの中海は島根県と鳥取県にまたがる汽水湖で、山陰地方を代表するシーバス釣りのメッカ。イナっ子などベイトフィッシュが豊富でシーバスの魚影も濃い。岩礁、サーフ、水路など地形変化に富み、年間とおしてシーバスゲームが楽しめる。
衣川「僕は、自分の技術や知識などを総動員して魚を追いかけ、自分のゲームに持ち込む釣りを楽しむ。中海はそういう釣りが展開がしやすい。でも、いつもの6月やったらコノシロパターンからサッパに切り替わって面白い釣りができるんですけどね…」
実釣時は例年より雨が少なく本湖の水質が悪化。状況は思わしくないが、衣川さんは自身のスタイルを貫く。
衣川「まずはシーバスを探すところからはじめて、魚を見つけてからビッグベイトで勝負をかける。いつもどおりの展開に持ち込みたいと思います」
コノシロパターンに依存しない衣川さんのビッグベイトシーバスゲームとは?
動画の前半はショアからランカーシーバスを追う! 実釣時のプロセスを紹介。
シャロークランクでサーチ!? バス釣りスタイルでランカーに迫る過程を楽しむ
シーバスを探すために衣川さんが最初に手にしたルアーはなんとシャロークランク。釣り場は本湖につながる水路だ。
衣川「クランクを巻いてシャローエリアを広く探って、シーバスの付き場やサイズなどを見極めていきます。ビッグベイトで広範囲を探るのは手返しが悪く、途方もなく時間がかかる。僕は普段から早く探れるルアーを使ってサーチしてます」
この考え方はバス釣りと一緒だ。本湖の水質が悪いため、その影響を受けにくい水路やワンドの奥をラン&ガンで探る。ときにはナマズや雷魚が出そうな田んぼ脇の細い水路でカバーを撃ったりとランカーシーバス狙いとは思えない釣りもみせる。
岸際のカバー周りは表層系のルアーでアプローチ。繰り返しになるがターゲットはバスではなくシーバスだ。
水路の橋脚などランカーがついていそうなピンスポットはビッグベイトを投入し、シーバスの機嫌をうかがう。
衣川「本湖でも水路でもいろんなベイトについて魚は回ってくるんですけど、その状況の中で一番クオリティの高い魚を追いかけて自分の釣りでハメていく。狙ったルアーで思ったとおりにピンで喰わせるっていう楽しみ方です。
シーバスを探すプロセスがすごく面白い。バスフィッシングみたいな楽しみ方をシーバスで実践している感じです」
中海ならではの釣り場のシチュエーションといい、衣川さんの多彩な引き出しといい、動画は前半から見応え十分!
ショアの実釣はトップウォーターなどに反応はあるもののノーフィッシュ。魚探しの醍醐味は、動画前半部だけでも十分に伝わる内容だ。
晩秋の中海でリベンジなるか? ボートシーバスでの多彩な仕掛けは見もの!
動画の後半は、晩秋の中海でボートシーバス。実釣は2024年11月。
衣川「巨大シーバスが現れるタイミングです。ベイトは小型が多いですけど気にせずにでかいルアーを喰ってくる魚を一発当てれるように今日のゲームを組み立ていきたいと思います」
朝イチはベイトフィッシュの存在は意識せず、地形変化に付く巨大シーバスをビッグペンシルやビッグベイトで誘い出す戦略を選択。
シーバスのビッグベイトゲームで8号の極太PEラインを使う理由
この日もコノシロパターンとは無縁のビッグベイトゲーム。ランカーシーバス探しの展開になるが、動画ではシーバスのビッグベイトゲームに適したラインについても言及。使用ラインはアバニ キャスティングPE SMP X8(バリバス)の8号。シャロークランクなどのサーチベイトには同4号を使用している。
衣川「SMPを使いはじめたのはかれこれ10年くらい前になるんかな。いろんな糸を使って失敗して、ビッグベイトの釣りに適した糸はないかなと探しているときに、釣具屋さんでたまたま手にしたのがSMPで」
アバニ キャスティングPE SMP X8(バリバス)
●号数(lb):3(50)、4(70)、5 (80)、6(90)、8(120)、10(150)、12(160)●巻き数:3~10号200~600m(100m刻み)、1200m/12号300、400、1200m●カラー:ステルスグレー(25m毎交互にピンクとネイビー1m幅のマーキング付き)●価格:9000~6万3000円(税抜き)
SMPはスーパーマックスパワーの略で、特殊コーティングにより耐摩耗性能と耐久性が従来のPEラインより200%以上アップ(同社比)を実現。スーパーマックスパワー原糸の完全8本撚りにより直線強度も同社比で2ランク向上と強さを極めたPEラインだ。抜群の飛距離やスムーズなキャストフィールなど大型魚を狙うキャスティング用PEラインに求められる要素すべてを高次元で備えている。
衣川「アバニ キャスティングPE SMP X8の一番の特徴は普遍的な扱いやすさ。投げやすさ、ルアーの動かしやすさ、ノットの組みやすさなど実釣時のどんな場面でも安定した性能を発揮してくれます。今、ビッグベイトゲームのタックルはすべてSMPを巻くくらい信頼しきっています」
キャスティングゲーム用に開発された強度抜群のPEラインなら8号でもビッグベイトがスムーズに飛び、操作しやすい。重量級ルアーをフルキャストしても高切れしにくい安心感もある。
シーバスのビッグベイトゲームを熟知する衣川さんがたどりついたラインセレクト。参考にしたい。
アバニ キャスティングPE SMP X8(バリバス)の8号なら10ozに迫るジャイアントベイトも安心してキャストでき、意のままに操ることができる。
アベレージサイズを避けるカードを次々と切り、巨大シーバスを追いつめる!
動画では小型ベイトフィッシュの多いエリアに移動するとセイゴクラスのボイルが発生。その周りに巨大シーバスが潜んでいるはずと読み、ベイトサイズ度外視のビッグペンシルを投入。
活性の高いセイゴ•フッコクラスはビッグペンシルにもアタック! ルアーはキックノッカー168(フィッシュアロー×テッケル)
その後もセイゴ•フッコクラスを避けるためにビッグスプーンを落としてシャクったりと、ランカーシーバスにたどり着くまでの衣川さんの手の内を公開。
ビッグスプーンも活性の高いセイゴ•フッコクラスの猛攻に会う。ルアーは ダイラッカ(ノーリーズ)
さらにはバス用のダーターで捕食音を演出すればその周りでボイルが沸き上がり、アラバマリグやディープクランキングなどランカーを探し出すためのカードを次々と切る。
バス用のダーターで捕食音を演出。捕食音→速巻きでダイブ→止めて浮上→捕食音の反復でランカーを挑発!
ダーターの音、飛沫、泡に誘われボイルが沸き上がるが正体はフッコクラス。ルアーはヘドン・ラッキー13。
着水点をボイルから外し、レンジを下げてアラバマリグを通すと「ちょっとだけサイズアップ」(衣川)。ルアーはティーザー(トレジャートラップ)+RJ-7(コアマン)。
最大潜行深度4mのディープダイバーのニーリング。まるでバス釣りのような戦略もランカー探しに導入。
中海のシーバスゲームは懐が深い。ルアーはラグゼ•アベンジクランク400(がまかつ)。
様々なルアーでサイズアップを狙い、ランカーの気配があればビッグベイトで仕留めるというゲームを繰り広げるが果たして…結果は動画を視聴して確認ください。
間違いなく言えるのは、狙った1尾を追い、ビッグベイトで仕留める衣川さんのゲームスタイルが中海にマッチ ザ フィールドしているということ。
ビッグベイトシーバスゲームをやる人もやらない人も見応えたっぷり! バスアングラーがランカーシーバスにチャレンジしたくなる釣種の枠を超えて楽しめる必見の動画だ。
アングラー プロフィール
衣川真吾(きぬがわ•しんご)
関西や山陰エリアを中心に全国各地でランカークラスを追うシーバスフィッシャーマン。ビッグベイト&ジャイアントベイトに魅せられ、その有効性を熟知。デイゲームにこだわり、独自のスタイルで魚を探し出し、狙った1尾と出会うまでの過程を楽しむ釣りを展開する。バリバスフィールドスタッフ。
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