
PEラインとリーダーの結節で信頼性の高い定番の摩擦系ノットといえばFGノット。YouTube XBRAIDチャンネルでは『XBRAIDプロスタッフのノットシリーズ』を公開し、フリースタイルアングラーのもんきーさんがFGノットの結び方をわかりやすく解説している。この動画で注目すべきは“現場で簡単に安定した強度が出せる結び方”。FGノットが不慣れな方は必見ですっ!
●文:ルアマガプラス編集部
現場で簡単に結べて、安定した強度が出せるFGノットをデモンストレーション!
FGノットはシーバスをはじめ、エギング、ライトソルト、インショア、タイラバ、バス、トラウトなど1号前後のPEラインを使う釣種でとくに使われることが多い摩擦系ノットだ。
FGノットはPEラインをリーダーに編み込む摩擦系ノットの定番。リーダーの結びコブがないからガイド抜けもスムーズだ。
メリットは、摩擦系ノットの中では結び方が比較的簡単で安定した結節強度が出しやすいことと、PEラインをリーダーに編み込むためリーダーの結びコブがないこと。これらのメリットが細糸を使うライトなキャスティングの釣りでとくに有利に働くが、これはしっかりとノットが組めた上での話。
釣り場では風が吹いたり、薄暗かったりして家ではきちんと結べていたFGノットが不完全。せっかく魚をかけたのにすっぽ抜け。結ぶのに時間がかかりすぎて時合いを逃すといった憂き目にあうことも…。
かといって簡素な結び方で対応すると不意の大物が喰ったときに不安だし、根がかりするとPEラインとリーダーの結節部が切れて回収率が確実に下がる。
現場で簡単に結べて、安定した強度が出せるFGノット。動画では、このノットワークをもんきーさんが実演しながら解説。
シーバス、クロダイ、ロックフィッシュ、アジングなど旬のターゲット追うフリースタイルアングラーのもんきーさんが“もんきー流”FGノットを実演。
釣り場でトップガイドから伸びるPEラインを想定。使うのは両手と口だけ!
デモンストレーションで使うPEラインはアップグレードX8 1号(XBRAID)。リーダーはアップジーリーダーV12ハード 4号(XBRAID)。
もんきー「PE1号にフロロカーボンリーダー4号というとシーバスやロックフィッシュ、インショアゲームなど使用頻度の高いラインシステムになります」
サーフやライトショアジギングなど遠投命で大物がくる可能性がある釣りでも活躍する組み合わせだ。
動画は、釣り場でPEラインがロッドのトップガイドから伸びている状態を想定。
もんきー「使うのは両手と口だけ。結ぶための器具は使いません」
結ぶためのアシストツールを使わずに、風が吹いても薄暗くてもできる簡単、確実なFGノットの結び方だ。
編み込みも締め込みを簡単! 7ステップで高強度のFGノットが完成!
STEP1 動画の実演は、PEラインの端を口にくわえるところからスタート。PEラインをたどればサオ先があるという想定で、PEラインを張ったまま作業することが重要になる。現場ではサオ先の反発を利用してテンションをキープする手もある。
STEP2 張ったPEラインの上にリーダーの端側を交差させ、リーダーの端線を交差点の下側(サオ先側)のPEライン本線下を1回くぐらせて、次に交差点上側(口側)のPEライン端線の下を1回くぐらせる。
STEP3 リーダー端線を交差させた点の下側と上側を交互にくぐらせPEラインを編み込む作業を15セット繰り返す。
STEP4 編み込みを15セット終えたら編み込み部が緩まないように押さえながらPEライン本線(サオ先側)とリーダーの端線を束ねて、PEライン端線でハーフヒッチで結束。
STEP5 ハーフヒッチで仮止めしたらPEラインの端線は口で、PEライン本線とリーダー本線を手で持ち、リーダーが抜けないようにゆっくりギューッと締め込む。しっかり締め込みが決まればリーダーにPEラインがきれいに編み込まれたFGノットの原形が現れる。
STEP6 締め込んだ後は、PEライン本線とリーダー端線を束ねて、PEライン端線でハーフヒッチ。輪に通す向きを交互に変えながら10回行う。ハーフヒッチは各回しっかり締め込むこと。この15セットの編み込みと10回のハーフヒッチがもんきー流。
STEP7 最後に輪に2回くぐらせるエンドノットで締め込み、PEラインとリーダーの余り糸(ヒゲ)を切れば完成。
モンキー「リーダーのヒゲは結び目のキワキワで切っちゃいます。この結び方で十分強度が出ますので、皆さんもぜひ実践してください」
より詳しい『もんきー流FGノットの結び方』は動画を参照。
現場で簡単に安定した強度が出せるFGノットは、慣れるほどに結節時間が短縮でき、強度の安定性も高まる。釣りに行けない日は自宅で練習! ノットワークのスキルアップが釣果アップにつながるはずだ!
アングラー プロフィール
もんきー
兵庫県出身。大阪湾をホームフィールドにシーバス、クロダイ、ロックフィッシュなど多彩なターゲットに挑むフリースタイルアングラー。アジングなど繊細な釣りも得意で、釣種ごとのラインシステムにも一家言持つ。XBRAIDプロスタッフ。
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