「食べている餌はこんな感じ…」三島湖はスピンテールサイトがアツい!ナイスサイズもジグでキャッチ!

H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回は三島湖の釣行レポート。上流部から下りながら、バスの状況を探っていきます。

●文/写真:大津清彰

今回は三島湖へ。

今回はともゑボート(https://tomoeboat.jp/)さんより出船。

三島湖

久しぶりの満水の三島湖です。三島湖がバス釣りボート解禁になったころを思い出しました。

ということで、一日で全域を見てみました。(広すぎてそれだけで一日終わった)この日は雨。あまり気温の高い雨ではなかったのでバスの活性が上がらないかと思いましたが、案の定厳しい一日となりました。

トップウォーターへの反応はほぼなく、クランキーダーター90とクランキーダーター200Aの表層引きで2回バイトがあったのみ。追いも悪く、ルアー自体があっていない感じを受けました。ただ、この日はワームは持ってきておらず、あるのはスーパーバイブレーションスカート搭載のタクジグ14g+ベローズギル3.8のみ・・・。

とりあえず豊英筋上流部へ。上流部も水温の低下はありませんでした。余談ですが、三島湖の上流には豊英湖があります。通常時、また普通の雨の時は豊英湖上部からオーバーフローした水が流れ込むため水温は下がりません。

しかし、豊英湖の下部から水を放水することがあり、その時は水温が強烈に低い水が流れ込んできます。三島湖から流れ出す小糸川は工業用水道の意味が強いです。木更津南部地区工業用水道として存在し、君津市や木更津南部地区の工場群へ工業用水を供給しています。

そのため、工業用水が不足・必要になったときは豊英湖の水を放水し、その水を使用するのです。その予定日などが公開されているとバスの動きも読みやすいのですが、残念ながら公開はされていないようです。

さて、そんな豊英筋方面ですが、旅名橋よりも上のエリアでは本調子とは言えないものの比較的バスも目視できました!ただ、クランキーダーターやトラファルガー5フラットでは追わない・・・。追ってもやる気なし。多分そういう日。ワームが無いのでそれ以外の方法を模索。時期的なものやバスの顔色を見ると、スピナベサイト系が良さそうな感じ。そこでライオットブレード9gを試すと、

スピンテールサイト

やはりコレ系のルアーには反応良好!48cm、ライオットブレード9gにて。ロッドはフェンウィックACES66CMLJを使いました。

・ライオットブレード9g
・スピナーベイト10g
・プロップペッパーJr.
・シケイダージャンボ系

こういう巻き物系にはばっちりです。良く曲がるので投げやすく、フック伸びもない!強烈に走られてもしっかりとロッドが追従するタイプのロッドです。これからの時期、効果的になってくるスピナベサイト系。ワーム系のサイトとは異なる考え方が必要になり、最初は難しいと思います。ただ、一度覚えてしまえば一生使える必殺テクニック!

オススメ動画はこちらです。

・陸魂マニアックス7 前編
https://prime.luremaga.jp/contents/249

・艇王2023 BATTLE2 高滝湖戦
https://prime.luremaga.jp/contents/2953

・スピードで仕掛ける!スピンテールジグのサイトフィッシング【ライオットブレード】【高滝湖】

一応この日もプロトルアーのテストも兼ねていたので深追いはしませんでしたが、もし今の三島湖で45~50cm位までを狙うなら上流のスピンテールサイトがアツいと思います!下りながら釣っていきますが、崩落のジグストでブリブリの45cmを追加でキャッチ。

ジグフィッシュ

スーパーバイブレーションスカート搭載のタクジグ14g+ベローズギル3.8ロッドはACES65CHJ。他にバイトもあったのですが、掛からず・・・。あまりにボリュームがあるので多分でかいバスしか食べられないのだと思います。

なんとなくこの組み合わせなら55クラスが食いそうだななんて感じながらジグストをしてみますが残念ながら追加は無し。タクジグはフロントヘビーのジグなので、ジグストした時の上下の動きが良い感じ

バチバチに硬いブラシガードですのできっちり硬いロッドと太いラインを使いましょう!ブラシガードジグが一旦かかればバレにくいのですが、掛けにくいデメリットも存在します。この辺りを理解しながらテキサスリグと使い分けてください。

タクジグ14g

本湖周りは私はパターンをつかむことができませんでしたが、マメが群れている場所はいつものレヴァリエミノー55SPと55MRで数釣りを楽しめますネ。

レヴァリエミノー55SPと55MR

レヴァリエミノー55SPと55MRは、どういった場所で使うのか?シンプルにマメが群れている場所を狙いましょう。そこに目掛けてキャストし、じゃかじゃか巻くのがキモ。ワームを含めても、これより数釣れるルアーはまぁそうそう無いと思いますが・・・。

オシュー沢方面も登れるところまで登りましたが、こちらはやや水温が低くバスの気配は少なかったですね。ただ、いればライオットブレードで一撃

ライオットブレード2

以上、こんな感じで三島湖は終了。良型は4本、マメは5本といった感じで終了となりました。正直、日が悪かった感じがしますね。私が行った三日後辺りからよくなってきたらしく、結構50アップも上がっていたようです!なお食べている餌はこんな感じ。

ヤゴ [写真タップで拡大]

ゴリ [写真タップで拡大]

これ以外にネズミかモグラ?のようなものを食べていたバスがいましたが、消化が進んでいたため毛以外はわからず、原型はとどめていませんでした。なんでもよく食べる時期なのだと思われます。

オススメタックル

ロッド: フェンウィック ACES-SF60SULJ “Ultra Finesse Special”
リール: 23 AIRITY ST LT2500S-XH-QD
ライン: エックスブレイド リアルデシテックス0.4号+LDLフロロ1号
ルアー:レヴァリエミノー55SPと55MR

ロッド: フェンウィック ACES66CMLJ
リール:アルファスエアTW
ライン: バリバスアブソルートAAA 14lb.
 ルアー:ライオットブレード9g

ロッド: フェンウィック ACES65CHJ
リール:バンタム
ライン: バリバスアブソルートAAA 20lb.
ルアー:スーパーバイブレーションスカート搭載のタクジグ14g+ベローズギル3.8

大津清彰(おおつ・きよあき)

老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。