「早掛け8番勝負!」釣れすぎでバトル白熱。何にでも使える超万能ワームがこれだ!「悪魔的に釣れる…」【ビバ・サターンR /ファット】

とにかく釣れる名作ワーム、サターン。サターンといえばビバ、ビバといえばサターン! 今回はビバのサターンRとサターンファットを使って、釣り好きスタッフ2名が8種類のリグを試してどちらがより早く釣るか早掛け勝負! 果たして結果は?

●文:ルアマガプラス編集部

変わらず釣れ続ける僕らのお助けワーム、ビバのサターン!

バス釣りを長年やっている人なら誰もが一度はお世話になったことがあるソフトベイト、サターンワーム。現在はビバからサターンRとして販売されている。フックセットがしやすいヘッドにリングボディ、そしてカーリーテールと、オーソドックスながらも釣れる要素が満載のワームになっている。

写真上がビバのサターン・ファット、下がビバのサターンR。

ビバのサターンにはファットモデルもラインナップされている。長さは3インチと同じながらもボディが太くなっており、ボリューム感がパワーアップ。ノーマルのサターンでは使いにくかったリグにもマッチし、より使用できるリグの幅が広がった。

サターンRもサターンファットも、350円(税別)というコストパフォーマンスの高さも大きな魅力。カラーラインナップも豊富で、いろいろな状況・フィールドにもマッチする。ビギナーの方にもおすすめできるワームになっている。

ビバのサターンR ・全長:3in ・入数:10本 ・¥350(税別)

ビバのサターン・ファット ・全長:3in・入り数:8本 ・¥350(税別)

編集部スタッフがサターンで早釣り勝負!

タフな状況でも安定の釣果を叩き出すサターンシリーズ。今回はこのワームがどれだけ釣れるのか、対決形式でインプレしていく。アングラーは巨漢編集部スタッフの福重と、釣り好きライターの西村だ。管理釣り場の『宮城アングラーズビレッジ』にて、同じリグを使ってどちらが早く釣り上げることができるかを競っていく。

インプレスタッフ:福重
体重100キロオーバーの巨漢だが派手な服と繊細な釣りを好む編集部員。実は常日頃からみんなにもっと派手な服を着て欲しいと思っている。

インプレスタッフ:西村
釣りと生き物飼育とラーメンを愛するフィッシングライター。バス釣りはカバーフィッシングとトップウォーターが大好き。サターンワームは子供の頃から愛用していた。

サターンR、サターンファットのどちらを使うかは自由。同じリグであればシンカーウエイトなどは好きにしてOK。早くバスを釣り上げたほうの勝ちだ。これを、8種類のリグで繰り返していく。試すのは、ダウンショット、ノーシンカー、ネコリグ、ジグヘッド、ジグヘッドワッキー、テキサス、フリーリグ、リーダーレスダウンショット、スモラバのトレーラーだ。

スタッフ福重はライトリグの釣りに自信あり。一方のライター西村もサターンワームを長年愛用しているので負けてはいない。勝負の行方はいかに?

宮城アングラーズビレッジ
住所:群馬県前橋市苗ヶ島町1950 HP:http://anglers-village.com

BATTLE.1:ダウンショットリグ

第一勝負はダウンショットリグから。サターンを使うのにもっとも適したリグと言っても過言ではないだろう。両者ともサターンRをチョイスし、シンカーは1.8g、リーダーは20〜25cmほどでリグを組んだ。

ダウンショットリグ

それでは実釣開始。さすがは管理釣り場、1キャストからバイトが! 両者ともにバイトがあるが、先にかけたのはスタッフ福重!

福重「得意な釣りなんで負けないッスよ! やっぱりサターンはダウンショットで使ったときの安定感は半端ないッスね。リングボディとカーリーがシェイクで震えて、甲殻類っぽいイメージでアピールしてくれる感じッス。投げ続ければ永遠に釣れそうッスね!」

福重「ライトリグなら任せろッス!」

BATTLE.2:ノーシンカーリグ(ノーシンカーワッキー)

続いて試すのがノーシンカーリグ。両者が選んだのがマスバリをセンターに挿すノーシンカーワッキーセッティング。西村はサターンR、福重はサターンファットを使用。

これもなかなかの反応を示すが、ミスバイトが多い。そこで福重はオフセットフックのノーシンカーリグにチェンジ。これならカバーの中にも入れていくことができる。これが功を奏し、見事バスをキャッチ!

福重「ボディに塩が入っているからノーシンカーでもちゃんと飛びますね。サターンファットはヘッドまわりが太くなっているからオフセットフックも挿しやすいッス! 派手目なカラーでカバー内でアピールしたのが良かったのかも?」

福重「ノーシンカーでも使用感バッチリ!」

BATTLE.3:ネコリグ

続いての勝負はネコリグ。両者ともにチョイスしたのはサターンファット。3インチボディながらも、ヘッド部にボリュームを持たせてあるので、ネイルシンカーが入れやすく、ネコリグで使いやすい。

ここで素早く魚をかけたのが西村! 

西村「ボトムまで沈めてシェイクしながら引いてきたらコンコンと気持ちのいいバイト! サターン系はネコリグでもめっちゃ釣れるんですよ。このサターンファットはボリューム的に0.9〜1.8gくらいのネイルシンカーを入れるのがちょうどいい。もうちょっと重たいネイルシンカーを入れて使っても良さそう!」

西村「ネコリグとの相性はかなりいいですね!」

BATTLE.4:ジグヘッドリグ

続いてはジグヘッドリグ。サターンファットに1/16オンスのジグヘッドという組み合わせを両者チョイスして釣りを開始。これもすぐに反応が返ってきた。

早く魚をかけたのは西村のほう!

西村「ボトムまでフォールさせてから細かくシェイクしたらすぐに食いました。特に何もない場所に投げているのに、バイトがすぐに出るのはこのルアーの集魚力のおかげかと。細かいリブとカーリーテールの細かい動きがいいんでしょうね。スイミングさせるよりはシェイクで誘うのはこのルアーは向いていると思います!」

西村「ジグヘッドでボトムを小突きながら引いてくるのがおすすめ!」

BATTLE.5:ジグヘッドワッキー

2体2で迎えた折り返し地点、今度はジグヘッドワッキーで勝負。ジグヘッドはそのままに、ボディのセンターにフックを挿せば完成。前後で対象のストレートワームなどでやることが多いジグヘッドワッキーだが、サターンの相性はどうだろうか?

今度もあっさり勝負がついた。西村が2〜3投めでバスをキャッチ!

西村「サターンはやっぱりシェイクとの相性が抜群。ボディをセンターに挿して使ってもその魅力は落ちない。ボトムシェイクで誘ったらすぐに食いましたよ! 管理釣り場のようなバスが多い場所では魚を飽きさせないようにいろいろな使い方ができた方が有利。ジグヘッドリグの挿し方の違いでローテーションしていくのもあり!」

西村「このワーム、どんな使い方でもよく釣れる!」

BATTLE.5:テキサスリグ

続いては王道のテキサスリグ。3インチという小さいワームなので、シンカーは軽めの1.8gをチョイスした。テキサスはクロー系で多用されるリグだが、サターンをセットしてみるとこれはこれで収まりがよく、すごく釣れそうだ。

今度は福重がグッドサイズをキャッチし、勝負を振り出しに戻す!

福重「ブッシュに入れて誘ったらパクッと! サターンファットはライトテキサスと相性抜群ッスね。すり抜けもいいし、カバー内でもちょうどいいアピール力で誘ってくれる。ベイトフィネスタックルでライトカバーを撃っていくのは武器になりそうッス!」

福重「すり抜けよくカバーに入れていきたい場合におすすめッス!」

BATTLE.6:フリーリグ

今度はシンカーをフリーにセットするフリーリグ。サターンファットに3.5gシンカーを両者とも選択した。これまでサターンでフリーリグをやってきた人はあまりいなそうだが、果たして釣れるのだろうか?

今度は負けじと西村がヒット! 両者譲らぬ、一進一退のゲームだ。

西村「池のブレイク付近を攻めていたら食いました! シンカー着底後のワームがフリーフォールしているタイミングで食っていましたね。リブボディとカーリーテールの抵抗感でじっくり沈んでくれるから、それが効いているのかも。オートマチックに釣れてくれるし、広範囲を探ることができるのでこれも結構おすすめのリグです!」

西村「スローフォールしてくれるのでフリーリグも結構相性良し!」

BATTLE.7:リーダーレスダウンショットリグ

いよいよ勝負は大詰め。今度はリーダーレスダウンショットリグだ。カバーに対してスルッと入れて誘うことができるリグで、これもサターンでやる人はあまり多くはないだろう。

これも西村がヒット! なぜかタックルは福重のものを使っている。

西村「福重がなんか電話してたのでちょっと使わせてもらったら、すぐに釣れちゃいました(笑)。カバーに入れて、引っ掛けてロングシェイクしたらググっとバイト! 一見不向きなように見えるリグでも、使ってみたらちゃんと釣れる! これはサターンが優秀な証拠。本当に完成度が高いワームだと思います!」

西村「フィネスなリグじゃなくてもちゃんと釣れるのがサターンのすごいところ!」

BATTLE.8:スモラバトレーラー

そして最後はスモラバのトレーラー。ここまで3対4で西村が一歩リード。福重は1.8gのガード付きスモラバを使用。西村はフレックスタイプのジグヘッドでオフセットフックで攻める。西村がこのまま逃げ切るか、福重がドローに持ち込むか…、勝負の行方は!?

最後は西村が先にヒット! これで勝敗が確定!

西村「福重はライトリグの使い手ってことですけど、へでもないっすわ! サターンのリブボディは小さいエビやテナガエビなどを演出してくれるので、スモラバとの相性も抜群。普通のジグヘッドタイプとのマッチングは最高で、フレックス系のジグで使ってもOKでした。サターンワームは本当によく釣れる!」

西村「ところで、勝ったけど何か特典とかないの?」

総評:恐ろしいほどの釣れっぷり!サターンさえあればなんとかなる?

勝負は3対5で西村が勝利!

西村「サターンは昔からダウンショットでしか使ったことがなかったけど、他のリグでも普通によく釣れた。特にカバーに入れる系のリグでよく釣れたのは驚き。自分はカバー撃ちが好きだから、それが勝敗を分けたのかも?」

福重「なぜか自分のタックルで釣られたのには納得いってないっすけど…、まぁ負けは負けッス…。それにしてもサターンのバイト数の多さには驚きましたね。どのリグも10分とかからずに勝負がつきましたから。今回は丸1日かかると思いましたが、昼前には勝負がつきました」

ここでまだ試していなかった他のリグも使ってみる。

西村「スプリットショットリグを忘れていましたね…。1.8gシンカーをワームから30cmほどの位置にセット。これをキャストしてズル引くとすぐにヒット! これも相性がかなりいいですね。ボトムのエビゴリ系をイメージして、広範囲を探っていきたい場合に効果的。スモールマウスフィールドでも試してみたい!」

スプリットショットリグでも!

福重はスナッグレスネコリグでもバスをキャッチ。サターンファットを選択し、チューブを通してフックを固定。0.9gのネイルシンカーを入れるというセッティングだ。

福重「サターンファットはフィネスなスナッグレスネコリグに超マッチ! カバーに入れて誘うもよし、ちょっとしたゴロタなどのハードボトムを小突いてくるもよし! ハリ持ちがいいので結構使いやすいですよ!」

スナッグレスネコリグでもキャッチ!

フィネスリグ・ライトリグには期待通りの釣れ方をしてくれたし、カバー撃ち系の釣りでもしっかり機能したサターンワーム。どうやって使ってもバスが釣れるのは、ワームの基本性能が高い証拠。どこへいくにもサターンRとサターンファットを持っていれば、とりあえず魚は触れそうだ。

ビギナーにまず1匹釣って欲しい時や、坊主逃れのお助けワームとして、ぜひタックルバッグに忍ばせておきたいアイテムだ。

ちなみに今回撮影でお邪魔した宮城アングラーズヴィレッジでも昔からサターンワームは爆釣ルアーとして知られており、中でもテールをスプリットテール形状にカットするチューニングがマル秘テクニックとして浸透していたとか。

しかも当時宮城アングラーズヴィレッジで行われた大会に訪れた某メーカーの人が自社製品が敵わないその釣れぶりに感化(?)されて、後日自社からサターンワームのスプリットテールチューンのようなワームを発売した…という逸話もあるとか。どこの何なのかはご想像にお任せします(笑)

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。