「遺伝子レベルで学習しているかも…」釣れたバスに“ストマック調査”。気になる食べていたモノは…?

H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回は亀山湖の釣行レポート。ハイプレッシャーな釣り場で釣れたバスが食べているのモノとは…?

●文/写真:大津清彰

H-1GPXに向けて、亀山湖調査!

今回は亀山湖へテストに行きました。

猪川上流の様子

全域回ってみました。笹川方面はアオコが強烈。本湖はまだ水がクリアだが日中水温は29℃まで上昇。おりきさわは、浚渫の影響で泥濁り。猪川は最上流はクリアですが、ちょっと下流では濁り気味。亀山らしく、それぞれの場所で何らかの攻略方法はありそう。

テストアイテムでいろいろ回りながら釣りをしましたが、レヴァリエミノーを使えば20cmまでの魚はよく釣れます。一日やれば20本くらい釣れるのでは?

レヴァリエミノーにて

使い方はハードジャークです。止めないのがキモ。すると、どこからともなくルアーに突っ込んできます!使用ロッドはフェンウィックACES-SF60SULJ。軽ければ軽いほど、身体に負担がなくなるのがこの釣り。なるべく軽いロッドを使用するのがオススメですね。

あとは湖全域でボイルはしています。ただ、亀山のボイルは一瞬で終わることが多く、しかもルアーにたいしアタックしても口を開いていないことが多い!苦戦しつつもレッドペッパーマイクロで26cm。ロッドはフェンウィックLINKS65SMLJ。

PE0.8号を巻いていましたが、このロッド相変わらずフルキャストで恐ろしくルアーが飛ぶ!レッドペッパーマイクロをじゃかじゃか速巻きするにはロッドが不向きなのですが、こういったロングキャストには重宝するテーパーデザインです。

レッドペッパーマイクロボイル撃ち

魚の胃の内容物を調べるストマック調査。今回のバスが食べていたものはエビやゴリ、虫だったようだ。

ストマック調査では、エビ、ゴリ、虫のミックスでした。よく食べている。う~ん、ただルアーへの反応はシビアですね・・・。亀山湖の場合、遺伝子レベルでルアーへの耐性ができている気がします。学習も究極の域まで進み、コバスすらルアーをなかなか食べてくれない。

ただ、亀山湖ってプレッシャーが高すぎるためか、自暴自棄になるバスがたまにいたりします。こういうバスって、何故か出会うとあっさりつれてしまうことも。

これはそんなバス・・・。なんかあっさり食ってきました・・・。H-1GPXを控えているため詳細は控えますが、こんなバスもいるようですね。H-1GPXはライブスコープ禁止なのでライブスコープに頼らない釣りを模索しました。

あと、なんとなく投げてみたプロップペッパーJrでは本気食いバイト!そこは神ルアー、やはりバスを狂わせる何かがありますね。

プロップペッパーJr.

亀山湖って、どこにでもバスがいて、なんとなく釣れちゃうときがあるのが難しい・・・。結局いろいろなルアーで魚を触ることができました。

H-1GPXはどんな戦略で行こうか、かなり迷ってます。

オススメタックル

ロッド: フェンウィック ACES-SF60SULJ “Ultra Finesse Special”
リール: 23 AIRITY ST LT2500S-XH-QD
ライン: エックスブレイド リアルデシテックス0.4号+LDLフロロ1号
ルアー:レヴァリエミノー55SPと55MR

ロッド: フェンウィック LINKS65SMLJ
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン: エックスブレイド ゾーンフィネス 0.8号+LDLフロロ1.75号
ルアー:レッドペッパーマイクロ

大津清彰(おおつ・きよあき)

老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。