
発注受付が開始されて市場に出回り始めたバイオマス含有ルアー。その実力を見るために、弊誌スタッフがフィールドテストを敢行!使いこなしのポイントなどをチェックした。いよいよ目前に迫ったスタートアップトーナメントに向けて、ぜひ参考にしてみてほしい。
●文:ルアマガプラス編集部
実際どうなの⁉ 生分解性ルアーのお手内拝見!
JBルアー
●全長:110ミリ ●重量:14グラム ●タイプ:フローティング ●カラー:3色●税込価格:1980円 ●Feco+認定アイテム
ただ巻きで安定して泳ぎ操作にも機敏に反応
大場「ロールが入ったハイピッチアクションでしっかりと動いてくれます。まっすぐ飛んで距離も出るのでキャスタビリティも優秀。トゥイッチやジャークでのレスポンスもいいです。止めると浮く際にシミーライズするのも気に入りました」。
ワカサギカラーでキャッチ!トップ的な使い方に出ました!
SADA FLAT(サダフラット)
●全長:65ミリ ●重量:10グラム ●タイプ:シンキング ●カラー:1色 ●税込価格:1980円●Feco+認定アイテム
ボトム使いでも面白そうなシンキングフラットサイド
大場「使ってびっくり、フラットサイドでシンキングという、ユニークな設定のクランクベイト。沈むという特徴を活かして、ボトムでトゥイッチしたりリフト&フォールしたりといった使い方も面白そう。ワカサギカラーの仕上げがきれいです」。
WANI REO(ワニレオ)
●全長:100ミリ ●重量:10グラム ●タイプ:フローティング ●カラー:2色●税込価格:2200円 ●Feco+認定アイテム
しっぽを振ってスイミング釣ってみたくなる魅力的アイテム
大場「ただ巻きでは、F+マークの入ったしっぽを大きく振りながら泳ぎます。ロッドワークで
はドッグウォークさせることも可能。ステイ後のワンアクションで気を引くという使い方もで
きます」。
大森「乗せきれませんでしたが、チェイスは何度もありました。普通に釣れそう、使っているとこれで釣りたくなる、そんな愛着が湧くルアーです」。
少し頭を上げる姿勢で浮かぶので、アクションをさせやすい。大場はMLクラスのロッドとフロロカーボンラインの組み合わせ、大森はMクラスのロッドとPEライン+ナイロンリーダーで使った。
GACHA KIN(ガチャキン)
●全長:55ミリ ●重量:12グラム ●カラー:1色●税込価格:1980円 ●Feco+認定アイテム
ビギナーにもオススメのシャロークランク
大森「ガチャ玉に入って販売されるシャロークランク。アクションは派手ではないヌルヌル系で、波動がしっかりと手元に伝わってくるので、ビギナーにもオススメです。ウエイトがあるのでキャストがしやすいですね。水面でバジングさせることもできます」。
MILLION SHAD(ミリオンシャッド)
●全長:2.8インチ ●重量:約3グラム ●カラー:1色●入数:6本 ●税込価格:880円 ●Feco+認定アイテム
張りのあるボディジグヘッドリグがオススメ
大場「張りが強い素材で、テールから強めの波動を発生させられるシャッドシェイプのワーム。シャンクが短いリマリックベンド系のジグヘッドリグで使うのが良さそうです」。
大森「マスバリをセットしたヨコヨコ系セッティングで表層を速めに動かすのもオススメです」。
YAMA NEZUMI(ヤマネズミ)
●全長:6.1インチ ●重量:約1グラム●カラー:1色 ●入数:8本 ●税込価格:880円 ●Feco+認定アイテム
テールアクションが抜群!強度もあり安心して使える
大森「テールの動きがよく、すぐにバスをキャッチできました。張りのある素材は意外に丈夫で、ファイト中に身切れすることもなく、複数尾キャッチできました。意外とウエイトもあるのでノーシンカーでも使えましたし、ダウンショットやライトキャロにも良さそうです」。
KIRERUYO(キレルヨ)
丈夫で切れずバイトも多発!
大場「リブがランダムに入っていて、切れやすそうに感じましたが、魚が掛かっても切れずに丈夫でした。シェイクのレスポンスがよく、フォール時の揺れもいいですね。ダウンショットとジグヘッドワッキーを試しました。キャッチできたのは1尾でしたが、バイトはかなり多かったです」。
1.3グラムのジグヘッドワッキーでキャッチ。大場「カバーの根元に竿先を突っ込んで、真下で細かくシェイクすると驚くくらいバイトを量産できました」。
取材協力:BRGD POND
BRGD POND(ブリゲードポンド)
●住所 : 群馬県前橋市青柳町1002-1●営業時間:7:00 ~ 17:00●休日 : 不定休●電話番号 : 027-212-8000●入場料:一般1日5,000円、5時間4,000円、3時間3,500円※女性・子供料金、親子料金あり
今回フィールドテストを行ったのは、群馬県前橋市にあるBRGD POND。県内はもちろん、関東各地から多数のアングラーが訪れる人気のバス管理釣り場だ。バスのストック量が豊富で、コツを掴めば爆釣も期待できる。
プラスチック製と遜色ない使い心地
大場「今回初めて、バイオマス含有ルアーで釣りをしたわけだけど、使った感じはどうだった?」。
大森「生分解性というと、『釣りをしている途中で溶けたり破損したりしてしまうのでは?』みたいなイメージを持たれることもあるかもしれませんが、そんなことは全くなく、普通に安心して使えました」。
大場「そうだね。使ってみての違和感はなかったし、魚を掛けたあとの耐久性も問題なかった。現時点でのソフトベイトは少し硬めの印象だったけど、さらに進化していけばクリアできることだと思う。あと匂いや味が付くともっと面白くなるかも!」。
まずは使ってみることが普及と改善への第一歩
大場「生分解性のあるバイオマス含有ルアーのプロジェクトは、日本バスプロ協会の山下会長がゼロから始められたものだけど、まずは業界や釣り人が関心をもつことが必要だと思います。その意味で、6月と7月に開催されるスタートアップトーナメントにはたくさんの人に参加してもらいたいですね」。
大森「日常生活において使うもので、自分がどれだけ環境に配慮したものに置き換えられているかというと、正直ストローくらいかな。でも、将来自分の子どもに釣りを
させたいと思っていますし、そのためには環境にやさしいルアーを使っていく必要があると思います。釣りを通して環境を考えていくことに繫がりますしね」。
大場「バイオマス含有素材は、まだ改善の余地があると思うし、各ルアーメーカーがこの素材を使ったらどれだけルアーとしての性能がブラッシュアップされるのか。それは今後見てみたい部分ではあります」。
大森「もし普段自分が愛用しているルアーのバイオマス含有素材バージョンがあったら、抵抗なく使ってみたいと思えるしすごく興味が湧くと思います」。
大場「スタートアップトーナメントでは、一般アングラーだけではなく、業界の人にも使ってもらって意見交換ができれば、そこから普及と素材の進化がさらに早まるかもしれないですね」。
STARTUP TOURNAMENTを開催!
2025年7月27日(日)
会場:河口湖大池公園(山梨県)
参加料は無料! 誰でも楽しめるバイオマス含有ルアーの釣り大会を開催! 岸釣りでもボートでもOK。魚種問わず1番重い魚を釣り上げた方にはなんと50万円分のJCB商品券をプレゼント。特別賞として、大きさ問わず釣り上げた魚1匹ごとに1000円分のJCB商品券がもらえるぞ。
※Feco+製品のみ使用可能。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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