釣れないデカイカに効く!プロが教える「エギ選び」の鉄則とは?【湯川マサタカ】

YouTube ルアーマガジンソルトチャンネルで公開中の『JOE & EMMAのもっとエギング100%』。エキスパートの湯川マサタカさんがルアマガ女子部の片原恵麻さんにエギングをレクチャー! 入門者の成長を見守りつつ、皆さんのスキルアップにも役立てていただければ! というコンテンツだが、2025年7月公開の動画は、湯川さんのホームの和歌山県南紀エリアで実釣。狙いはズバリ、デカイカ! その模様をダイジェストでお届けしよう!

●文:ルアマガプラス編集部

でかイカの気配ムンムン! 湯川さんがレクチャーする春らしいイカを獲るための要点が満載!

実釣は5月中旬。釣り場は湯川さんのホームの南紀串本エリア(和歌山県)。湯川さんは春イカの実績が抜群の離れ磯を最初の釣り場に選んだ。

JOE「ここは産卵場所と捕食場所が隣接したところ。潮のタイミングで大きな春イカがめっちゃ入ってくる」

湯川さんが推す春イカ捕獲スポットでいざ実釣!

実釣は5月中旬。釣り場は湯川さんのホームの南紀串本エリア(和歌山県)。湯川さんは春イカの実績が抜群の離れ磯を最初の釣り場に選んだ。

JOE「ここは産卵場所と捕食場所が隣接したところ。潮のタイミングで大きな春イカがめっちゃ入ってくる」

EMMA「うわぁ~楽しみ! 釣り方は前回、教わったように春はゆっくり誘う?」

片原さんに春イカ狙いの基本は伝授済み。

JOE「そう。シャクリとシャクリの間を長めにとる。回遊待ちになるからひたすら投げて、そのときを待つ。今朝は5時が満潮で、下げの潮が効き出す7時頃に喰うタイミングが来るかな、と。潮が変わるタイミングはチャンスやからね。

ズシッ! とくる春イカらしいアタリをとってほしいね」

湯川さんが解説しながらの実釣。春のでかイカ狙いの要点が動画のあちこちに散りばめられている。

このように冒頭から春のでかイカ攻略の要点のオンパレード。ハウツー動画としても充実した内容だ。

今回紹介する動画はこちら!

関連記事 片原さんが教わった『春イカの攻略の基本中の基本』はこちら

満潮から下げ潮に変わるタイミングでイカの反応が多発!

ファーストヒットは湯川さん。

JOE「よっしゃ! あっ外れた! ウソやろっ(笑)」

湯川さんの1杯目はまさかのフックアウト。

時刻は潮変わりのタイミングに入った6時すぎ。

EMMA「アタった!」

片原さんにもイカの反応がありアワせるものらず。

片原さんはイカのアタリに大興奮!

JOE「アタったときは一旦止めてエギを動かさないほうがいい」

ちょいちょいアドバイスを飛ばしながら実釣は、時合いの7時をすぎても動きなし。10時すぎ、湯川さんに待望の1杯目!

JOE「気持ちいい! これはメスかな、引きが弱いね。恵麻ちゃん、オスがついてくるかも!」

片原さんに追尾するイカがいればサイトで仕留めるよう促すが、残念ながらその姿はなかった。

春はファイト中のメスにでかいオスのイカがついてくることもある。

釣れたのは800g程度のメス。元気なうちにリリース。

JOE「やっぱりメス。ボトムとってシャクり上げたらパンッて叩いた感じやったね」

ヒットエギはセフィア クリンチ エクスカウンター3.8号(シマノ)。カラーはブラピンナイツ。

EMMA「今、このあたりは絶賛産卵中なんですか?」

JOE「産卵に絡んだイカは多いと思うよ。ただ水温が例年よりちょっと低い。本番はやっぱり水温が20℃を超えてからやね」

7月に入ってもチャンスはある!

回遊してくるイカの群れは選べない。潮の変化を感じてチャンスをつかめ!

JOE「うわー、ええ潮目、入ってきてるんやけどな」

この時季、この離れ磯で釣りをすることが多い湯川さんは、でかイカが出そうな雰囲気を濃厚に感じていたが、釣れるのは1kgに満たないメスばかり。

条件はそろっているが思いどおりの釣果が出ない。「回遊待ちは根比べやな。待ち伏せ作戦」(湯川)

EMMA「釣れるのはメスばかりですね」

JOE「入ってくるイカの群れは選べないからね。日によってはでかいオスがバタバタッと釣れることもある。だから春の釣りはやめれんのよね(笑)」

でかイカ連発の中毒性のある釣りを片原さんは味わうことができるか? 離れ磯に乗って約9時間、片原さんは根比べの時間が続いていた。

湯川さんの春イカ実釣体験談もこの動画の見どころの一つだ。

「釣れそうですよ」の湯川さんの予言どおり片原さんに待望の1杯

JOE「釣れそうですよ、かなり」

潮の重さや流れの向きなど釣り場を熟知している湯川さんは釣れる! と予想。そして片原さんのロッドに違和感が!

EMMA「根がかりか? きたっ! ついにやった!!」

ギューンギューンとイカ特有のジェット噴射でロッドを曲げることはないが、エギに何かついていることは確か。

JOE「横抱きちゃう!? ゆっくりな、ゆっくり」

慎重なやりとりで寄せてきたイカを湯川さんがランディングネットで掬うと、カンナが1本もかかっていない完璧な横抱きだ。

EMMA「アブなぁ~。でもエギを抱えててくれてカワイイ(笑)。シャクったら重たくて、根がかりかと思いました」

JOE「絶対、オスの潮に変わるはずやから。まだチャンスはある!」

釣れたのはメスの800g超。苦闘9時間超の片原さんにとっては春イカサイズに勝るとも劣らないうれしい1杯だ。動画には横抱き対策のアドバイスもあるので要チェック。

ヒットエギはセフィア クリンチ フラッシュブースト3.5号(シマノ)。カラーはモテモテピンク。

湯川さんがかけたイカにでかイカが忍び寄る! 捕獲なるか!?

JOE「おっしゃ! やっと喰ったね。あっ、後ろに付いてるな。今、かかってるイカをほかのイカがつついた」

片原さんの横抱きから約1時間後、今度は湯川さんがかけ、寄せてきたイカに忍び寄る大きな影が。

JOE「ほら見て、後ろ居てる! 投げて、そうっと寄せてきて止めて」

と湯川さんがファイト中に片原さんにアドバイス。

湯川さんがかけたイカについてきたのは軽く1.5kgは超えていそうなオス。この日初めて現れたサイズのイカだ。

JOE「ああ、向こう行ったか…よいしょ、はい、これはメス」

釣れたのはキロアップのメスだ。

JOE「底付近をシャクる回数を少なくしてゆっくり探っていたらタンッて持っていった。潮が効いて喰うはずやけどなと思ってたらやっと喰ってきたね」

春の基本、スローな誘いで獲った1杯だ。

ヒットエギはセフィア クリンチ エクスカウンター3.8号(シマノ)。カラーはアユレディー。

EMMA「ついてきたイカ、大きかったですね!」

JOE「2kgとか3kgとか、春はもっと大きいイカが釣れるからね(笑)」

春のでかイカ捕獲は次の磯へと持ち越しとなった。

春のでかイカのサンクチュアリー『藻場』の攻め方がまるわかり!

動画の後半は、湾の入り口にある張り出しの沖に浮かぶ磯へ移動。

JOE「ここは外海に面した沖磯で周りは海藻が生えていて産卵場にもなっているし、潮通しが良いので捕食のイカも回ってきやすい。あと、ここは海藻の背が高いから藻がかかりやすいので注意」

釣り場は産卵を意識した春イカが寄りやすい藻場があって、捕食回遊も期待できる潮通しの沖磯を選択。

実釣を開始するとすぐに片原さんのエギに海藻が絡む?

EMMA「海藻か、これ? 多分、引っかかった」

JOE「イカに変わらへんか。めっちゃイカやな(笑)」

寄せてくると海藻ではなくイカと判明。

EMMA「底からシャクリ上げた瞬間重くなって、全然引かなかった(笑)」

JOE「かかっていたのが足一本やったからね。秋のイカですね(笑)」

かかったのは海藻ではなくかわいい秋イカサイズ。ヒットエギはセフィア クリンチ エクスカウンター3.8号(シマノ)。カラーはハロウィンエビ。

磯の周りは背の高い海藻が繁茂し、エギングビギナーの片原さんは藻がかりが多発。動画では湯川さんが藻場の攻め方を詳しく解説しているので必見だ。基本は海藻帯の藻面をボトムに置き換えて攻めること。

渡船利用の磯なら春のでかイカ捕獲の可能性が上がる!

動画の後半は、秋イカサイズが連発! 春なのに…。沖磯に乗れば大型のイカが釣れるわけではなく、やはり巡り合わせがあるようだ。

JOE「最初の磯も、この磯も産卵絡みと捕食の両方のイカが狙える。春イカの実績のある沖磯は良い条件がそろっている。先行者も居ないから地磯や堤防よりでかいイカが釣れる確率は上がると思いますわ」

これが渡船利用の沖磯のメリットだ。

産卵を意識したイカと捕食回遊の両方が狙える磯。地磯なら場所取り合戦が熾烈だが沖磯なら春の好スポットが独占できる可能性が高い。

JOE「今は秋イカサイズの群れが入ってバタバタッと釣れたけど、あれがキロアップの群れの日もありますからね」

動画の前半でも言っていたようにイカの群れは選べない。一度乗ったら簡単に移動できないのが沖磯のデメリットといえそうだ。

JOE「こうなると干潮前後の潮が変わるタイミング。ワンチャンあるとしたらそこやね」

磯で釣りをする際は固型式フローティングベストとスパイク付きのシューズはマスト。安全装備をしっかり整え、磯エギングを楽しもう!

重要なのは潮! 読みどおりのタイミングでズシンッ! とくれば興奮度MAX!

干潮から上げ潮に変わるタイミングで湯川さんが海況の変化をとらえる。

JOE「おぉっ、潮、重なってる。よしよし、このタイミングからやぞ。たのむで」

集中力のギアを上げエギを操るとズシンッ! と春イカらしいアタリが湯川さんの拳に伝わる。

JOE「めっちゃドラグが出ていく。気持ちいい!! やっぱりこの時間やったね、上げ変わりの一瞬! この引きはオスでしょ!」

湯川さんの愛竿セフィアリミテッドS84L+(シマノ)が大きく曲がる。イカの引きを楽しむのもJOE STYLEだ。

JOE「ほら見て、バットパワーがあるから沖でイカが浮いてきた」

海面に浮かせ、寄せてきたイカは1800g超のオス。湯川さんは難なくキャッチしてみせた。

JOE「縞模様がカッコええね(笑)。特別大きくはないけど、これが春イカですよ! 潮変わりの狙ったタイミングで釣れる。これがあるからみんなやるんよね(笑)」

ヒットエギはセフィア クリンチフラッシュブースト3.5号(シマノ)。カラーはFケイムラパープル。

さて、湯川さんに続き片原さんにも春らしいイカは出るか? 結果は動画を見て確認ください。動画では湯川さんに飛距離の出るキャスティング方法を教わったりと片原さんも確実にスキルアップ!

動画はハウツーものとしても充実の内容。ビギナーや伸び悩み中の方は必見です!

EMMA「2ヶ所の沖磯で投げ続けて、やっぱり潮のタイミングが大事なんやなって思いました」

JOE「そう。沖磯に乗れば釣れるっていうもんじゃない。やっぱり潮。どんな釣り場でも潮変わりのどのへんのタイミングで潮が動きやすいというのが必ずある。初めての場所はそれがわからないから、潮が変わるタイミングはとくに集中して投げる」

EMMA「秋のランガンとは違った楽しさがありますね!」

JOE「デイででかいイカが出る! 群れに当たれば連発! というのは春ならではやからね」

EMMA「夢がありますね! またチャレンジしたいです」

片原さんも春のでかイカハンティングに魅了されたようだ。

次回は夏イカを狙う予定。当シリーズの開始からちょうど1年。片原さんは成長ぶりを結果でみせられるか? お楽しみに!

日中にでかいイカが釣れる! 狙ったタイミングで出る! 湯川さんは春のでかイカ狙いの魅力を映し出してくれた。

使用タックルデータ

JOE

  • ロッド:セフィアリミテッドS84L+(シマノ)
  • リール:ステラ2500S(シマノ)
  • ライン:セフィア8+ 0.6号(シマノ)
  • リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号(シマノ)

EMMA

  • ロッド:セフィアXR S83ML(シマノ)
  • リール:ステラ2500S(シマノ)
  • ライン:セフィア8+ 0.6号(シマノ)
  • リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号(シマノ)

アングラー プロフィール

教える人 JOE(湯川マサタカ)

ゆかわ・まさたか 和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングのエキスパート。攻撃的なラン&ガンから丁寧なボトム攻略まで釣りの振り幅は広く、1杯を獲るまでの過程にもこだわる釣りを展開する。JOE STYLE EGING RUN&GUN ADVENTURE でガイドとしても活動し、一般アングラーへのエギングの手解きもお手のもの。

教わる人 EMMA(片原恵麻)

かたはら・えま 釣りは4年前に船釣り体験ツアーに一人で参加して以来、熱中。持ち前のアクティブさで細のタナゴ釣りからキハダマグロの泳がせ釣りまで幅広い釣種にチャレンジしているルアマガ女子部メンバーだ。今企画ではエギング歴約10分とほぼ初体験で湯川さんのレクチャーを受けつつ、でかイカ捕獲を目指す!

この記事の動画はこちら!

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