【速報】川村光大郎印のプロトワーム「 KUNNERY(クネリー)」ってナンダ!?

全国のバスフィールドを飛び回る川村光大郎さん。今回は戸面原ダムで行われた『TECO GILL』参戦レポと、琵琶湖での釣行レポート!さらに開発中の『KUNNERY』の進捗についてもお伝えします。

●文/写真:川村光大郎

手漕ぎの腕も試される?!『TECO GILL』参戦!

この一週間は、戸面原ダムと琵琶湖へ釣行しました。戸面原ダムはGill様主催の『TECO GILL』にゲスト参戦。手漕ぎボートによる2本勝負の大会で、ノリーズの福永悠野さんに、なんとヒロ内藤さんも参戦!手漕ぎボートでの釣りは何年振りかな?と思ったら、昨年参戦した弁慶堀も手漕ぎでした。

が・・・今回は広さが違います!

ステイできるよう、アンカーに漬け物石を買って準備万端!?

当日の天気は無風~微風で、手漕ぎでも釣りしやすい日に恵まれました。とはいえ、狙いのエリアまではけっこう漕ぐことになったのですが、気合いとは裏腹に真っすぐ進まない。左右の筋力差があることで、曲がってしまうんですね。

エレキのように流しながら釣ることができないため、エリア選びも慎重になります。そして、普段より丁寧に釣ることも自然と心がけますね。1時間もすると何となくオールの使い方などコツは掴んでくるものの、ちょっと動くにも釣りを中断しなければならず不便ではあるのですが・・・

幸先良く釣れ、その後も順調に釣れるではないですか!そこで感じたのは、“手漕ぎって釣れる!”12時半までの競技時間で8本も釣れました。

手漕ぎボートで爆釣した川村さん。

うち2本の40アップにより、2位 !ヒットルアーは、スカートを刺したスクーパーフロッグのダウンショット(3.5g)と、ギャップジグ5g+ギミー3.5in。

全体的にも釣れており、中でも3位のケイテック平川さんは12~13本キャッチし、大会後も再出船してさらに7本追加したそうです。アングラーの存在を知らせるエレキによる水掻きや音がしないことは、バスにとって不意打ちをされるようなもの。

今後のボートフィッシングにおいて、エレキは当然活用するのですが、よりいっそうパワーや踏み方には留意しようと思った次第です。ちなみに、前夜に購入した漬け物石アンカーは一度も投じることはありませんでしたが・・・。

最も数を釣った3位の平川皓也さんは、パワーフィネスジグによる崩落ブッシュ攻め。優勝された山田周平さんは、フィーディングシーンに遭遇し、ホバリンブライスとハイパークランクで48cmと41cmをキャッチしての圧勝でした。ヒロ内藤さんとノリーズ福永さんもしっかりリミットメイク!

しかもヒロ内藤さんはトップウォーターで挑んでの釣果でした。 [写真タップで拡大]

TECO GILLの集合写真 [写真タップで拡大]

ボート免許や装備を持っていない方でも手漕ぎからスタートはありだなと、あらためて思った機会でした。

ウィードを絡めて魅力的に誘う、「ヴァラップミノー」

そして琵琶湖は、縁あって繋がった久保田将吾さんと同船!

琵琶湖でガイド業を営む久保田将吾さん

琵琶湖でガイド業を営み、大会でも好成績をおさめるアングラーです。目に見えないスポットをライブソナーを活用して見極め、繊細な釣りで食わせるのが得意な印象。

ライブソナーで見つけたスポットを繊細に攻めて食わせる久保田さん。

一方で、フィネスリグに反応しないとみるや、ビッグスプーン(ダイラッカ)を投入して一撃で食わせるシーンもありました。

フィネスだけでなく、ビッグスプーンでの大胆なアプローチも。

メインになったのは、ヴァラップミノーのジグヘッドリグ。いわゆるミドストなのですが、横方向の動きには追い切らず、ウィードに引っ掛かってからのシェイクがバイトパターン。

ウィードに引っ掛けてからのシェイクでキャッチ。

ウィードを揺らし過ぎないよう一点で優しくシェイクするのですが、それも久保田さんの正確なスポット選択があってこそ成り立ちます。そして、手前味噌ながら、ヴァラップミノーは繊細な誘いにもしなやかなボディアクションで魅力的に誘ってくれるため、ミドストからスタックしての誘いも得意とします!

そして、ジグヘッドに用いた「D-ストライカータイプスイム」が、ウィードにスタックしてからの抜けが良く、ウィードを引っ張り抜いてしまってのチャンスロスを最小限にしてくれることも実感。今年の早春に青野ダムにてロックエリアで抜けの良さに感動を覚えるほどでしたが、こういったモノを絡めてのミドスト(ボトスト)においてはもうこれ無しではいられません!

ヴァラップミノーのタックルです。

期待のプロト、KUNNERY(クネリー)!

開発では、高比重スティックベイトKUNNERY(クネリ―)の量産試作が上がってきました。

高比重スティックベイトKUNNERY(クネリ―)!

3インチ台(3.6in)で自重8gを超えるファットボディながら、ノーシンカーフォールで自発的にクネクネするアクションを適えているモデルは他にないはず。本来、短く太くなるほど自発的にクネるのに不利になるのですが、細かなデザイン調整と素材(柔らかさ&比重)とのマッチングによっています。

ノーシンカー以外にも、フリーリグやリーダーレスダウンショット、ジグヘッドワッキーなど、多彩なリグで勝手にクネってバイトを誘発してくれるソフトベイトに仕上がりました。近日中に水中アクションを公開しますが、きっと「釣れそ~!」と思っていただけるはず!リリースまで、今しばらくお待ちくださいませ。

アングラープロフィール

川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。