
世の中にはとんでもないアングラーが少なからず存在する。今回紹介するのは、人気フィッシングライター・望月俊典さんが体験した、海外釣行取材時の待ち合わせの話。自分の立場になったらゾッとする…はず
●文:ルアマガプラス編集部
profile
望月俊典(もちづき・としのり)
ルアーマガジンやバサーでライターとして活躍。海外釣行経験も豊富で、『世界の怪魚釣りマガジン』シリーズを6冊制作した。現在は滋賀県に移り住み、琵琶湖でビッグバスを追う。1975年生まれ。千葉県出身。
南米奥地の人探しクエスト
こんなの見つかるはずがない!
初めてのアマゾンで人と落ち合えない不安…
国内外を問わず経験豊富なベテランライターとして知られる望月さん。取材中のエクストリームなエピソードはいくつもある。
「バス釣りの取材が早く終わって、『夏は熱中症対策に泳いだほうがいい』という写真を撮ろうと海に行ったら、その取材対象者の人が全裸で泳ぎ出したんですよ。まわりに人もいるのに。水着はなかったんですが、パンツくらい履けばいいのにと思いましたね。その人ですか? リアクレの上田純也さんです」
海外でも苦労した話はたくさんある。
「怪魚マガジンの取材でボンバダアグアのテルさんと、アマゾンの奥地のバス停で現地集合することになったんです。日本から飛行機で2日かけてサンパウロに行って、そこから国内線を2回乗り継ぎアウタ・フロレスタという街まで行き、さらにそこからバスで2日かかるという行程です。いろいろあって約束の日にバス停に着いたんですが、テルさんがいない。これはまずいと思って、タクシーで周辺のホテルやガソリンスタンドで聞き込みをしましたが手掛かりは得られない。タクシーでゆっくり走ってもらいながら目視で探したけどやっぱりいない。その後、運よくテルさんらしき人の居場所を知っている人に出会ったんです。その人と一緒に20分ほどタクシーを走らせると、川の中洲の島にある漁師小屋にいるテルさんをようやく見つけました」
日本から4日間かけてたどり着いたアマゾンの奥の奥。そこからテルさんを探しに探して、結局見つけたのは中洲の林の中にポツンと佇むほったて小屋。
「そしたらテルさんが『よくここが分かりましたね。望月さんは絶対1日遅れると思ってました』って言うんです。ヤバくないですか? これもいいネタだと思って怒ったりはしませんでしたけど。やっぱり世界を旅している人はぶっ飛んでますね(笑)」
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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