
テンリュウのトラウトロッドといえばレイズシリーズ。機能的に優れているのはもちろん光を浴びると鮮やかに輝くブランクは、美しい魚体の撮影にこだわるトラウトアングラーからも好評を博している。このオルタシリーズの中で異彩を放つモデルがレイズ オルタだ。エリアトラウトも自然渓流も楽しめるロッドで、2023年にフルモデルチェンジ。2025年秋には新機種が追加される。秋以降、自然フィールドが禁漁になると管理釣り場が盛り上がりをみせる。改めてレイズ オルタの魅力を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
エリアでも渓流でも1尾とのかけ引きが楽しめる! レイズ オルタが魅せる二刀流
レイズ オルタ(テンリュウ)は、2025年9月にRZA5112S-MT Area Jerkin’が追加され、全5機種をラインナップする。
スプーン、クランクベイトにトップウォータープラグ、ボトム系ルアーに加え、新機種の追加でミノーのヒラ打ち系の釣りにも対応。レイズ オルタシリーズでエリアフィッシングの幅広い戦略をカバーできる。
そもそもレイズ オルタは、休日をゆったりとすごす『大人の遊び』としてのエリアフィッシングを提唱(もちろんシビアなエリアトーナメントに対応するスペックも持ち合わせている)。
自然渓流のトラウトとも遊べるエリアと渓流の架け橋的なロッドがコンセプトだ。エリアと渓流の二刀流で楽しむ! これがレイズ オルタの魅力で、それを実現するレイズ オルタのスペックをみてみよう。
レイズ オルタ(テンリュウ)
エリアも自然渓流も楽しめるスピニング5機種をラインナップする。
レイズの系譜を受け継ぐ操作性抜群のレギュラーテーパー! 柔軟性を持たせエリアに対応
レイズ オルタのブランクはレイズの系譜を受け継ぐレギュラーテーパーに設計。投げる、ルアーを操る、ファイトするといったトラウトロッドとしての優れた基本性能が踏襲されている。
さらにチューブラーモデルのティップには超低弾性カーボンを採用(※追加機種のRZA5112S-MTは除く)。エリア特有のショートバイトに対して、喰い込みの良さが実感できる。
カーボンソリッドティップモデルのRZA622S-ULSに関しては、バットに向かって超低弾性チューブラー→中弾性チューブラーとテンリュウ独自のマグナフレックス製法により、ブランクの弾性率を変えて1本のロッドに仕上げられている。
アンダー1gの超軽量スプーンなどマイクロルアーの操作性を高め、高感度でバイトを弾きにくいモデルも用意し、最先端のエリアフィッシングに対応している。
レイズ オルタのブランクは光を浴びると美しいダークレッドに輝く。
グリップは世界に二つとない木目の天然木とテンリュウ独自の西陣織カーボンパイプを融合。自然に溶け込む美しい工芸品のような造形でトラウトゲームの世界観を表現し、目の肥えたトラウトアングラーの所有感を満たしてくれる。
木目が美しい天然木とテンリュウ独自の西陣織カーボンパイプで構成されたリールシート。タックルの趣にこだわるトラウトアングラーのハートをしっかりつかむデザインだ。
またグリップを同じサイズ(※追加機種のRZA5112S-MTは除く)にすることで、持ち替えたときの違和感を軽減。釣り座を構え、手を替え品を替えアプローチするエリアフィッシングの多彩なメソッドに対応しやすい設計だ。
新機種のレイズ オルタRZA5112S-MT以外はリアグリップ長185mmに統一。ロッドを持ち替えても違和感なく使える。
ガイドはKガイド(チタンフレーム+SiCリング)を搭載。
バットガイドのリング径を統一(※追加機種のRZA5112S-MTは除く)し、ロッドを持ち替えてもキャスト時の振り抜きやリトリーブ時の抵抗感の差を軽減。エリアフィッシングに欠かせない繊細さが高められている。
ナイロン、フロロカーボン、エステル、極細PEラインと使用ラインを選ばないガイドセッティングを採用。釣り方でライン素材を使い分けるエリアフィッシングに対応している。
レイズ オルタ(テンリュウ) ラインナップ紹介
レイズ オルタ(テンリュウ)は、エリアフィッシングの戦略に合わせて使い分けができるアイテムをラインナップ。各機種の特長を紹介しよう!
レイズ オルタRZA602S-MLMT ミッジミノーイン
超低弾性カーボンチューブラーティップを搭載し、バットはシャープに仕上げ、バイトを弾きにくく、ルアーの操作性が向上するロッドアクションに設定。
ミノーのジャーキングで緩急の変化がつけやすく、エリアミノーイングに対応し、渓流ミノーイングでも活躍する。ルアーの動きにメリハリをつけやすい調子は、メタルバイブレーションなどボトム系ルアーの操作性も高める。
レイズ オルタRZA612S-LT ミッジクランキン
スプーンやプラグの低速から中速域のただ巻きに対応するモデル。トップウォータープラグなど幅広いエリア用ルアーが一本で楽しめるバーサタイル性を持ち味だ。
マグナフレックス製法による超低弾性チューブラティップはバイトを弾きにくいだけでなく、水中からの信号を的確に伝え積極的にかけることも可能。放流直後など活性が高いタイミングでは展開の早い巻きの釣りが楽しめる。
レイズ オルタRZA622S-ULS ミッジスプーニン
マグナフレックス製法の低弾性チューブラーティップに極細カーボンソリッドティップを装着。1g以下のマイクロスプーンなどマイクロ系ルアー対応モデルだ。
巻き抵抗の小さいルアーの挙動をとらえやすく、魚の追尾を水流の変化で感じ、弱いバイトを絡めとるような向こうアワセでフッキングに持ち込める。ポンドタイプの釣り場に多いプレッシャーのかかったトラウトの攻略に最適なモデルだ。
レイズ オルタRZA5102S-LLT ヴァリアブルクランキン
2023年のフルモデルチェンジで追加された1本で、ブランク全体に超低弾性カーボンチューブラーを採用。グラスロッドのようなしなやかさで、クランクベイトを中心に引き抵抗の強弱を問わず、低速~高速の幅広い巻き速度に対応する。
PEやエステルなどの低伸度・高感度ラインとも相性が良く、しなやかなブランクがバイトの弾きやバラシを軽減。渓流ではスプーンを流したり、スピナーを巻く釣りで活躍する。
NEWモデル、レイズ オルタRZA5112S-MTは2025年9月にデビュー!
そして2025年追加モデルのレイズ オルタRZA5112S-MTだが、記事中で“(※追加機種のRZA5112S-MTは除く)”と何度も記したとおり、既存のラインナップの特性とは大きく異なる。それはスペック表にも表れ、ルアーはほかのモデルより重め、ラインは太めが使えることがわかる。
レイズ オルタRZA5112S-MT エリアジャーキン
エリアジャーキンの名を持つNEWモデルは既存のレイズ オルタとはひと味違うようだ。ミノーのジャーキングに特化したモデルで、レイズ オルタのコンセプトである自然渓流にも対応する。
気になるレイズ オルタRZA5112S-MTの特長は、別の記事で詳しく紹介しよう。
レイズ オルタRZA5112S-MT(テンリュウ)は2025年9月発売予定。
レイズ オルタ(テンリュウ)スペック表
品名 | 全長 ( m [ft]) | 継数 (本) | 調子 | 仕舞寸法 (cm) | 穂先形式 | ルアーウェイト (g) | ライン (lb) | ライン (PE/号) | リアグリップ (mm) | 先径 (mm) | 自重 (g) | 使用繊維 カーボン/グラス (%) | 本体価格 |
RZA5102S-LLT | 1.78[5’10”] | 2 | R | 92 | CT | MAX5 | MAX4 | MAX0.6 | 185 | 1.6 | 83 | 87/13 | ¥48,000 |
RZA5112S-MT | 1.80[5’11”] | 2 | R | 93 | CT | MAX10 | MAX8 | MAX0.8 | 225 | 1.5 | 91 | 95/5 | ¥54,000 |
RZA602S-MLMT | 1.83[6’0″] | 2 | R | 94 | MF/CT | MAX7 | MAX6 | MAX0.8 | 185 | 1.2 | 85 | 94/6 | ¥49,000 |
RZA612S-LT | 1.86[6’1″] | 2 | R | 95 | MF/CT | MAX5 | MAX5 | MAX0.6 | 185 | 1.1 | 85 | 96/4 | ¥49,000 |
RZA622S-ULS | 1.88[6’2″] | 2 | R | 97 | MF/CS | MAX4 | MAX4 | MAX0.4 | 185 | 0.8 | 80 | 95/5 | ¥49,500 |
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