数メートル四方も一発でOK⁉ フルサイズラバージグでカバーをズドンと貫通!

数メートル四方も一発でOK⁉ フルサイズラバージグでカバーをズドンと貫通!

目の前には間違いなくバスがついているであろうゴージャスなカバー。そのとき、あなたの竿先にはどんなルアーが結ばれているだろうか。カバーに対して使用するルアーやアプローチは無数に存在する。アングラーを悩ませるこの局面に、達人たちが経験から導き出した「正解の選択」をここに伝授。次にあなたがカバーに対峙したときは、ここに書かれていることをぜひ実践してみてほしい。

●文:ルアマガプラス編集部

profile

江口俊介(えぐち・しゅんすけ)
JB最高峰トップ50史上で稀有となる通算5勝を叩き出し、2021年を最後に引退。先日、長年開発陣として携わってきたレイドジャパンを退職。新たな道を目指して活動中。

江口俊介×ラバージグ

江口俊介さんと言えば、スモラバの使い手としてその名を馳せる存在。だが、その背景には、千葉県カバーの本場・印旛沼の畔で生まれ育ち自身のバスフィッシングを磨き上げてきた濃密な経緯がある。即ちラバージグに関して大も小も無双。ここでは江口さんが今フルサイズラバージグをどこでどう使っているのか詳しく訊いてみた。

4月後半なら遅れたプリスポーンを狙える

「ラバージグのベストシーズンは3月後半くらい。4月後半になるとちょっと遅いかもですが、まだ春という季節の進行が遅い地域では有効な場面もあるかもしれません。全国的にミッドやポストが主流となる時期とはいえ、遅れてきたプリスポーンも必ずいるはずですから」

インタビュー時は3月下旬。全国的に気温が上昇して春の訪れを感じさせたかと思えば、寒波が訪れ一気に冷え込んだ頃のこと。まさに三寒四温の真っ盛りの頃に、江口俊介さんは冒頭のように語り始めたのだった。

「今はまだ寒い時期なので、ヤル気のあるでかい魚だけが動ける時期。小さい魚はまだ動いていない。そういうときって、ある程度ボリュームがある物を使います。フルサイズラバージグもそのひとつ。ルアーが大きいからこそ、必然的に大きい魚のバイトが出やすい」

古来からの『BIG BAIT BIG FISH』(意訳:大きなルアーには大きな魚が食う)の定説はいつの時代も不変だ。

狙うはマットカバー ズドンと一発貫通!

「水質がクリアなフィールドほど、ジグは重め。フォール時に着底までの滞空時間を減らしたい。スコーンとシャローカバーに撃ち込むことで、日の当たるカバー下でヌクヌクしている魚の意表を突く。いわゆるリアクションですね」

そのシャローカバーとは、どんなタイプが理想なのだろうか。

「リザーバーなら代表的なのがウッドチップや葉っぱなどで形成されたマットカバー。通常の水面に比べて、水温が温まりやすいんですよ。水面を覆っているものがあれば何でも温まりやすい。ワンドの奥とちょっとした窪みで、なるべく岸寄りが理想。浅過ぎてもダメで、最低でも50cm程度の水深があって、ジグで貫けるマットカバーがあればいい」

マットカバーは小規模が理想だが、フィールドによっては大規模な場合も。攻略に迷いが生じる。

「ある程度続くマットカバーなら端から等間隔で撃っていくのもいい。この時期、カバーのどこでも獲れる可能性はありますから。1〜数m四方なら岸沿いのど真ん中、1発で貫通できる場所にズドン。撃つ場所をミスって場所を荒らしたら食う魚も食わないので要注意ですよ」

この春はHパワーロッドにフルサイズラバージグを引っ提げ、マットカバー撃ちでの威力を再確認してみたい。

マスタージグ9g+エグチャンク4in(共にレイドジャパン)

撃ち & ジグストに万能のセッティング
「すり抜けの良さとサイズ感のトータルバランスが国内のフィールド環境にマッチ」するマスタージグにセッティングするトレーラーは、エグチャンク4in。
「存分なボリューム感と、アームに刻まれたリブによってフォール時に強い水押し。ハイシーズンは着底させたら手返し良く即回収ですが、この時期はステイ。アームの動きの余韻がバスにアピールします」

マスタージグを選ぶ理由はもうひとつ。
「撃つだけでなく、そこからのジグストにも対応できるのは強み。マットを撃って着底で余韻を見せたあと、沖側の縦ストラクチャーで中層に浮く魚を狙ったジグストで横移動のアピールも可能」。
1投でシャローから沖まで幅広く。
「撃つだけならもっと重いジグも使いますが、ジグストも考えると9gが万能かな」

使用タックル

●ロッド:グラディエーター・アンチ GA-72HCキングヘビー(レイドジャパン)
●リール:ジリオンSV TW 1000XHL(DAIWA)
●ライン:オルトロスFC 16〜20lb(Xブレイド)

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