
毎年、桧原湖で定番となっているライド3ノーシンカーリグの表層巻き。夏場まで効くテクニックだ。もちろん、あなたが通うフィールドでも試してみる価値あり! 水面爆発のエキサイティングなこの釣りはやらなきゃもったいない!
●文:ルアマガプラス編集部
今泉拓哉
いまいずみ・たくや/国内最高峰カテゴリーのJBトップ50で常に安定した成績を収める期待の若手。霞ヶ浦水系に強いイメージだが、桧原湖の経験も豊富でスモールマウスバスの習性に明るい。エンジンプロスタッフ。1997年7月生まれ。
桧原湖(福島県)
日本を代表するスモールマウスレイク。1888年の磐梯山噴火による山体崩壊が谷を埋めて生まれた堰止湖。そのため、南北に細長い形状をしている。年によって変動があるが、例年4月~ 11月くらいまでバス釣りを楽しむことができる。風光明媚な上にバスの個体数が多く、釣り人が絶えない人気フィールドだ。
寒の戻りで水温急低下…出るか!?水面バイト!
小型シャッドテールワームの表層巻きは桧原湖ではすでに定番の釣り方。毎年、興奮必至の水面バイトと強烈な引きを求めて、多くのアングラーが桧原湖を訪れる。ライド3は小型でリアルなシルエットと安定した泳ぎ、そして十分な飛距離で、まさにこの釣りにはうってつけのルアーなのだ。
「さあ、ライド3の表層巻きは本当に楽しい釣りなので、今日はボッコボコに釣りますよ!…と言いたいところなのですが、実は数日前から気温がぐっと下がって、水温も急降下。水面には非常に出にくい状況に当たってしまいました…。ジグヘッドリグなどほかの釣りも試すかもしれませんが、でもやっぱり表層バイトをお見せしたいですね」。
前週は25度以上の夏日もあり、表層でもかなり釣れていたようだが、ロケの週に入って寒波到来。一気に渋い状況になってしまったとのこと。 今泉さんの予感通り、午前中は水温低下の影響か、バイトが遠い。それでも諦めずにノーシンカーの表層巻きを続けていると…。
「来ました! これはキロ以上ありそうなグッドサイズです。竿先を持っていかれる強烈な水面バイトでしたよ。風裏と風表の両方のエリアを回りましたが、風表のほうが良さそうです。表層系は波がないほうがやりやすいですが、ある程度波があったほうがルアーのシルエットをぼかして騙しやすくなるんです」。
その後も表層巻きの釣りを貫き、昼過ぎに2本目をキャッチ。これまたグッドサイズだ。
「今日は寒くて数が出る日ではないですが、水面までバイトしてくる個体はサイズがいいですね。これから夏に向かって暖かくなれば、もっと数も釣れるようになりますよ」。
ライド3インチ(エンジン)
SPEC ●全長:3インチ ●入数:7匹 ●価格:935円(税込み)●Feco認定商品
小ぶりなサイズながら直進安定性が高く、しっかりと波動を出しながら広範囲のバスにアピールすることができる。
今泉おすすめライド3 四大リグはこれだ!
ライトキャロライナリグ
ボトムをズル引くのではなく、中層を引いてくるいわゆる「巻きキャロ」で使用。やや深めのレンジを横方向に広く探るのに適している。
使用フック スーペリオLOフック#1 ~ 2(エンジン)+スタジオ100 タングステンラウンドシンカー3.3
グラム(エンジン)
ジグヘッドリグ
中層をホバストよりも速いスピードで引いたり、ボトムを探ったりしたいときはジグヘッドリグを用いる。
使用フック スーペリオ タングステンシングルガードラウンドジグヘッド1.3 ~ 2.2グラム、#1 ~ 2(エンジン)
ホバスト
中層をゆっくりと誘いたいときはホバストがおすすめ。シャッドテールがついているので移動距離を抑えることができる。
使用フック スーペリオHSフック#2 ~ 3(エンジン)+スタジオ100 タングステンネイルシンカー1.3グラム(エンジン)
ノーシンカーリグ
まず試してもらいたいのがノーシンカーリグの表層巻き。スモールマウスは目がいいので6 ~ 7メートルの深さからでもこの小さいルアーを見つけてバイトしてくる。
使用フック スーペリオLOフック#1 ~ 2(エンジン)
ライド3テク
表層巻きは一定速度で!
今泉「表層巻きは、必ず一定のスピードでリーリングしてください。途中でスピードを変えると逆にバスに見切られてしまいます。巻きスピードの調整は必要で、それによってルアーが泳いでくるレンジが少し変わるので、バイトが出やすいスピードを見極めましょう」。
飛距離を出してプレッシャー対策!
今泉「ライド3は小さい割に飛距離がかなり出ます。特に今は1メートル以浅のシャローエリアを攻めているのでバスにプレッシャーを与えないように、遠くまで飛ばしています。ディスタンスは重要です」。
表層巻きパターン炸裂!ライド3の興奮を堪能せよ!
その後、14時ごろになると晴れ間が出て水温が上昇、チャンスタイムが到来した。あっという間に
怒涛の3連発!
「今日は完全な表層ではなく、少しだけ沈めて水面直下を引くのがいい。こういうちょっとした差でバイトの有無が変わってくるんです。ルアーを引いてくるレンジは巻きスピードを速くしたりゆっくりしたりして調整します。一定スピードで巻くことが大切で、途中でスピードを変えてしまうとバスに見切られやすいので注意してください。僕が途中で巻きスピードを変えるのは、見えバスをサイトで狙って食わせにかかるときだけですね」。
午前中の沈黙がウソのようにロケ後半は水面バイトが連発。その数は二桁に上った。
「この雑誌が発売される頃からがベストシーズンで、もっと表層でボコボコに釣れるようになるので、皆さんもぜひライド3の釣りを楽しんでください!」。
タックル
右から
●ホバスト用
ロッド:スペルバウンドコアハイクラス SCHS-60SUL-ST(エンジン)
リール:DS LT2500SS(SLPワークス)
ライン:トラウト リアルファイターPE 0.25号(東レ)
リーダー:POWERGAME®ルアーリーダー 4ポンド(東レ)
●ジグヘッド用
ロッド:スペルバウンドコアハイクラス SCHS-60UL -Ruffian-(エンジン)
リール:エアリティ ST SF 2500SS-H-QD(DAIWA)
ライン:エクスレッド2.5ポンド(東レ)
●表層ノーシンカー用
ロッド:スペルバウンドコアハイクラス SCHS-67UL/L-ST -Long Surface-(エンジン)
リール:ルビアスLT2500S(DAIWA)
ライン:トラウトリアルファイター®PE 0.3号(東レ)
リーダー:POWERGAME®ルアーリーダー 4ポンド(東レ)
●巻きキャロ用
ロッド:スペルバウンドコアハイクラス SCHS-66SUL-ST -Light CaroSpecial-(エンジン)
リール:セオリー 2004H(DAIWA)
ライン:エクスレッド2.5ポンド(東レ)
動画にも注目
- 1
- 2