
H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回も引き続き榛名湖でのプロトルアーのテスト!発表が待ち遠しいですね。さらに今回はこの時期にぜひ習得したい、ライブサイトでの効果的なアプローチ方法について解説します。
●文/写真:大津清彰
この時期だからこそ習得したい、ライブサイトでの釣り方。
先日に引き続きテストになります。まぁいろいろやっているのですが・・・まだはっきりと言えない部分が多いのですが、順調に進んでいます。
ダズリングフラッシャー
変わらずダズリングフラッシャーへの反応は良好。ただ、今年はワカサギが少ない?そのためか、ビッグバスの反応は薄いです。コバスは異常に反応します。しかし一週間経って、少しワカサギの群れが沖に増えたかな?という印象がありました。
ワカサギの総量が少ないことは事実ですが、もしかすると沖に出ていくタイミングが少し遅い?可能性もあります。現在は比較的、沖のバスの数が少なく、しかも集中していません。沖にワカサギの塊が増加してくると、それにつくバスも増えるので、ダズリングフラッシャーの出番も増えてくるかもしれませんネ。現在は、カナブン捕食が半分くらいいますので・・・。
プロトルアーにて
プロトルアーで釣っているので何も話せないのですが・・・。ということで、今回はライブスコープ、FFSを使用した障害物をしない空中(水中?)ライブサイトの話を少ししましょう。
ライブサイトと肉眼サイトは似ている点は多いです。ただ、ルアーを追うバスの動き方が異なります。それは水深、上下移動の幅を大きくとることができることが挙げられます。バス自身もそれがわかっているので、従来の常識では理解できないような軌道でルアーを追う事も多々あるのです。
餌を追い込む際、まるで戦闘機の空中戦闘機動をとる事もあることがわかってきました。さらに浮袋の膨張を利用して加速したりもする。つまり、ライブサイトは水中の上下幅をうまく利用してバスに口を使わせることが重要になります。
また、障害物もない水中でも、実は壁がいくつか存在していて、バスは壁を利用して捕食行動を起こします。一つは水面の壁、もうひとつは水温躍層の壁です。特にこの時期、水温躍層の壁は貧酸素の境目にもなっていることが多く、この壁を利用することはとても大切です。現在榛名湖は8mくらいにその壁が存在しており、この壁を利用して食わせる方法が有効です。
プロトルアーにて2
何もない水中で、バスにルアーを口にさせることは正直難しいです。ルアー自体が丸見えだからです。現在の榛名湖のライブサイトでは適当にワームを落としても、まぁ食わないでしょう・・・。重要なのはバスにスイッチを入れることです。
先ほど述べた壁を利用する方法や、上下を利用しバスの目線からルアーをずらす方法を利用すれば、口を使ってくるはずです!ライブサイトがうまくなるには練習するしかないのですが、ライブサイトを練習すればバスの動きを一歩先のレベルで知る事ができます。
かつては理解不能だった上下動での捕食の仕組みを知ることになるからです。ライブスコープを持っている方はぜひチャレンジしていただきたいです。
プロトルアーにて3
★タックル★
ロッド: フェンウィック ACES 68CMHJ
リール:アルファスエアTW
ライン: バリバス アブソルートAAA 14lb.
ルアー:FFSスイムジグ(仮称)
ロッド: フェンウィック LINKS 65SMLJ
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン:エックスブレイド ゾーンフィネス0.8号+LDLフロロ2.5号
ルアー:プロトハードルアー
ロッド: フェンウィック ACES 65CHJ
リール:バンタムXG
ライン: バリバス アブソルートAAA 20lb.
ルアー:ダズリングフラッシャー
大津清彰(おおつ・きよあき)
老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。
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