【ガンクラフト×ルアプリ】ジョイクロ擬人化を生みの親はどう感じているのか?【必然のコラボ!?】

【ガンクラフト×ルアプリ】ジョイクロ擬人化を生みの親はどう感じているのか?【必然のコラボ!?】

実在するルアーを擬人化するプロジェクト「ルアープリンセス」。先日東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケットにも出展し大きな話題を呼んでいるIPだが、その会場でも発表されたようにバス釣り用ルアーの人気筆頭にして元祖S字系ビッグベイト「ジョインテッドクロー」も擬人化されることとなった。生みの親でもある平岩孝典さんはこの件に関してどう考えているのだろうか?

●文:ルアマガプラス編集部

平岩孝典
ひらいわ・たかのり/ガンクラフト代表にして、アイテムコンセプトからパッケージに至るまで一手に引き受けるタックルデザイナー。鮎邪ジョインテッドクロー178で「S字系」というジャンルを興す。様々な文化に対してのアンテナが高く、これまでにも魅力的なコラボを数多く実現してきた。

平岩さんの好奇心の強さから広がるジョイクロワールド

平岩さんは様々な方面のカルチャーに明るく興味の幅が広いことでも知られており、ガンクラフトやジョインテッドクローは様々なコラボレーションをこれまでにも果たし、ファンの心をつかんできている。

その原動力を平岩さんはこう語る。

「人が好きになったり、熱狂しているものが気になるんですよ。その人はどうしてそれが気になったんだろう?って自分が気になってしょうがない。だから色々なものにどんどん手を出していて…広く浅くなんですよ(笑)」

謙遜する平岩さんだがその強い『好奇心』は間違いなく、ルアーフィッシングの裾野を広げるに役に立っているだろう。

ジョインテッドクローひとつをとっても、ミュージシャンやアパレル、漫画、パチスロといった様々な釣り業界外のIPとコラボレーションしており、このことがバスルアーの面白さ、懐の深さを世の中に広めていることは間違いないだろう。ハローキティでおなじみの「サンリオ」もあらゆるIPとコラボすることで知られているが、ジョイクロはいわばバス釣り界のキティちゃんなのだ。もちろん「ジョインテッドクロー」が単なるルアー以上の魅力あるキャンバス的アイテム、例えばベアブリックのような存在となっていることは言うまでのないのだが…。

「ルアーにイラストをプリントしたジョイクロはかなり早い時期からやってましたね。釣りキチ三平プリントのジョイクロなんかは海外でも人気が凄いんですよ。漫画の『釣りチチ・渚』とコラボしたのをきっかけに痛車ならぬ『痛ベイト』の商標をとったりもしました(笑)」

いわばルアープリンセスに先駆けてサブカル文化とルアーフィッシングの融和が行われていたわけだ。

「当時は可哀そうとか思われたかもしれませんが、今はいいですね。昔はいわゆる『オタク』の人たちの存在って難しかったと思うんです。でも最近はそういった垣根がなくなってきているのを感じます。ルアプリもきっと普通に受け入れられると思いますよ」

ルアプリ版「ジョインテッドクロー」をみて

「髪の毛のうねりでS字をイメージしていると。いい感じですね。あ、このアクセサリーはジョイクロのウエイトの形ですね。テールがお尻についているのも面白い。カイテンならここがペラになると(笑)」

「あとはアユカラーですから、追星は欲しいですね。腕に入れたりとかどうです?それから波動ガンの色を白にできませんか。白は何にも染まっていない色。S字系の元祖であるジョインテッドクローのイメージカラーの一つなんです。それともうひとつ。ジョイクロの178mmというサイズは非常にこだわった数字なので、擬人化した際の身長を178㎝にはできませんか?…なるほど。ルアーのサイズや重さによって年齢とか体型が決まってくると…」

制作途中だったルアプリ版の「ジョインテッドクロー」を真剣なまなざしで見つめる平岩さん。

手塩にかけたまさに「愛娘」に関すること。決して妥協はない。

最終的には平岩さんのアドバイスを反映する形でデザインを調整。

S字のアホ毛を含めた身長が178㎝になるように調整

アユの追星はネックレスにデザイン

波動ガンの色(波動タイプを表す)を白色に変更

こうしてルアプリ版ジョインテッドクローが完成することとなった。

ゲーム化を目指す『ルアプリ』に期待するもの

「ゲーム、いいですね。自分もこれまで色々な人に釣りのゲームを作ってくれって声をかけてたんですよ。釣り好きの人って釣りに行けないときでも釣りに焦がれるじゃないですか。ゲームがあれば、いつでもどこでも釣りに触れられるわけです」

平岩さんからはこんな意見も。

「リアルとゲームの融合ができたらいいと思うんですよ。釣りの大会やイベントでルアプリとコラボしたルアーを販売するんです。ゲーム内で自分が持っているアイテムを、現実世界で自分が使えたら面白いですよね。あと折角実在するルアーをキャラクターにするわけですから、掘り下げが欲しいですよね。女の子の掘り下げと同時に、ベースとなったルアーのことも知れる。みたいな。それで会う人会う人に『こんな話知ってる?』って語れたらうれしいと思うんですよ。ゲームをプレイする中でそういった発見が色々あると楽しめるんじゃないでしょうか」

「すでに釣り好きの人であればいつでも釣りに触れられるものとしてルアプリがゲーム化したら魅力的だと思います。でも釣りを知らない人でも、キャラクターのビジュアルからゲームを始めてくれたらいいですね。好きなキャラの元ネタはどんなルアーなんだろう…とか。日本はもちろん、海外でも釣りキチ三平をきっかけに釣りを始めた、という人がたくさんいるんです。ルアプリもそうなってくれるといいなと思いますよ」

平岩さんの意見も取り入れられたルアプリ版『ジョインテッドクロー』の動画はこちら!

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