
関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回はH-1GPX芦ノ湖戦への参戦レポ!プラの状況から、手に汗握る本番の試合模様をお伝えします。果たして結果は・・・?
●文/写真:折金一樹
H-1GPX芦ノ湖戦に参戦!
先週末はH-1GPX芦ノ湖戦でした。芦ノ湖初日は台風襲来。金曜日から練習する予定でしたが、波風が強くて流石に断念。結構降った割には増水はわずか。濁りも極々一部。水源は僅なインレットとその他湧水であることから、普段行っているリザーバーとの違いを感じました。雨が止んでから夕方にボートの用意だけしましたが、きっきまでの豪雨が嘘のような平穏な夕方。バスも雨を忘れてしまうんじゃないかと思ってしまうほど。
まずは土曜日の前日プラ。
先々週に行ったプラクティスの状況を元に、全体をしっかりチェック。とは言え試合は13時まで。この時間内に良いと思われるポイントを回るのが理想です。もし釣れたのが夕方であると、マズメパワーを引き算するのですが、これはこれで難しい判断。つまり、午前中にめぼしいエリアをまわってカードを揃えたいところ。先々週はバスとワカサギがセットで居て、フィーディングしやすいような地形が絡む事が重要でした。
特に良い場所はかなりのスクールで溜まっている印象です。ウィードはあっても少なめで、比較的急深なポイントと言うのが共通した傾向。逆に遠浅でウィードが広い範囲にあるとバスはバラけて居ても、狙って釣りにくいような感触。居る場所には居て、居ない場所は全く居ないと言いきれるほどです。
沖にもワカサギに付いたバスは確認できましたが、釣るのは至難の技。前日プラを進めて行くと、そこまででは無いですが、同じような場所に同じような傾向であったものの、少しバラけた感じ。ただそれはそれで拾いにくい感じです。
良い場所を試しに本命コースをトレースすると、何と1投目でバイト。周りからバスがまわってくるし、何よりフィーディング状態なので釣りやすい。あまり普段はやらないのですが、このワンエリアで粘る戦略が得策と言えました。ルアーは表層系。プラではオーバーリアルに好反応でした。
前日も絶好調。3匹は難しいなと言ってもゼロは無いと踏んだのですが。
そして本番。
朝から直行。エンジン船は遅れてスタートなのですが、ポイント直前に抜かれて2番手。離れた所に入れさせて貰えてやっと釣り開始です。この日は朝から晴れ予報でしたが、一向に晴れる気配が無いし、季節の進行を感じさせる冷たい北風。
晴れるとバスもベイトも寄る傾向にあったので不利な状況。その証拠に全くチェイスが無い。待つこと30分。やっと出たと思ったら、食いミスでルアーは引き込まれず水面に浮いたまま。ここからが我慢の時間でした。バスが気づいてチェイスしてきても、ルアーにそれ以上寄ることなく素通り。
すぐに晴れるだろうと思って、待つ事なんと5時間半。12時直前から風も穏やかになり、少し暖かくなってきたと思ったら、遂にフィーディング開始。散発的ながら、今までとは全く違う雰囲気です。ただ残された時間は僅か20分。
待ちすぎた弊害で、焦って焦っていつも通りにいきません。所作が悪い方向に傾いて、1発目はフッキングミス。2発目はと刺さったのに直ぐにフックオフ。優に2キロに迫る魚体であったので1本でも獲れればと思っても後の祭り。遅れてはいけないので、最大級に後ろ髪を引かれつつ帰着です。
日照と風が全てでしたが、これで移動できたら、もう人間業じゃないなと。結果は不満足ですが内容は悪くなかったかなと。ウェインは120名中20数人。上位はプロップベイトのキャロや水面系、スピナベサイトなど。常々マグレでは釣れないなと感じている芦ノ湖。釣れる何かを狙って振り切った釣りをした人がバスを手に出来たのではと想像できます。
苦手イメージのあった芦ノ湖。全容が何となく掴めて来た感じもあり、実際に手応えがあったので、ちょっと好きになりました。また来年ですね!
それではまた次回。
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。
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