
DAIWAフィールドテスターの清水一成氏がテストを重ねる新作ジグ「ソルティガ 73チョッパー」。従来のジャイブチョッパー、スイムチョッパーとは異なる独自のバランス設計を持つこのジグは、いかにしてターゲットを魅了するのか。実釣映像とともに、その秘密に迫った。
●文/写真:ルアマガプラス編集部
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ソルティガ73チョッパーとは?
「ソルティガ73チョッパー」は、その名の通り重心バランスが7:3という前寄りの設計。リアバランスの「ジャイブチョッパー」とは一線を画し、このセンター寄りの前重心設計はアクションの出しやすさと潮の流れを探知することに長ける。
意のままに操れるセミロング設計
ヘッド寄りのバランスとセミロング設計が生み出すのは、水中での横向きアクション。
わずかなロッド操作でも浮遊感のあるアクションを演出し、アングラーが思い描いた通りの誘いを展開できる。
「静」のジャイブチョッパーに対し、「動」の73チョッパーといったイメージを受けた。
自然界の絶対弱者のベイトの動きにフォーカスした、DAIWAテスターの清水一成氏が監修したこのルアー。フロント:リア=7:3のウエイトバランスと独特な形状が瀕死のベイトを演出してくれる。その性能を見てい[…]
状況に合わせたアクションでバイトを誘発
撮影当日、しゃくりのピッチ変化により感じ取った水深18メートル付近の潮の壁までが狙い目と判断。
清水氏より先に同船していた佐藤テスターがサクラマスをヒットさせたのは予想通りのレンジ付近。レンジが絞れた、というよりは潮目までのレンジが有効と確信できたと同時に、目線はサクラマスに掛かったアシストフックへ向かった。
清水「フロントフックに掛かっているということは、フォールで食っていないということ。」
船上での貴重な情報収集に余念がない。すぐさま清水氏はフォール主体のアクションから、細かなピッチの巻き上げにアプローチを変えるのだった。
佐藤テスターがキャッチしたサクラマス。フォールではなく巻き上げに近いアクションでヒットした。
繊細なテクニックでサクラマスを攻略
清水氏自身もソルティガ73チョッパーを駆使し、細かな誘いを繰り返した末に見事サクラマスをキャッチ。早巻きから止めて喰わせの間を作り、さらに1/2ジャークからフォールを入れ誘ってから再度早い巻き上げでヒット。非常に難しい釣況の中、テクニカルなパターンを駆使する。
結果、緩急をつけた誘いがターゲットを確実に仕留める決め手となった。
テクニカルな状況になればなるほど、パズルをはめ込むようなゲーム性に燃える。釣れた時の魚の価値はひとしおだ。
意図したアクションを具現化する「攻撃的ジグ」
ソルティガ73チョッパーは、ただ巻くだけでなくアングラーの繊細な意図をアクションに変える「攻め」のジグ。その独特なバランス設計にプロのテクニックが合わさることで、狙った獲物を確実に手中に収める力を発揮した。
アングラープロフィール
清水一成(しみず・かずなり
親の代からの釣り具屋稼業で反抗期?としてルアーを追求。伊勢湾で培ったスキルを日本のみならず世界で磨きをかけるエキスパートだ。愛知県蒲郡市「ポイント釣具」を営みながら伊勢湾ジギング船「39」を駆る。DAIWAフィールドテスター。
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