新作ルアー「クネリー」で巡る霞ケ浦水系。“クネり”アクションがバスから好反応!

全国のバスフィールドを飛び回る川村光大郎さん。今回は霞水系で新作「クネリー」3.6インチの実釣動画の撮影レポ!計算された「くねり」で霞水系のバスを連発キャッチ?!ぜひ実釣動画本編と合わせてご覧ください。

●文/写真:川村光大郎

待望の「クネリー」実釣動画の撮影!

この一週間の釣行は、霞水系オカッパリへ2日間。高比重スティックベイト「クネリー」の実釣解説でした。クネリーは3.6インチながら、ノーシンカーリグでイキイキとクネりながらフォールするのがウリのスティックベイト。

スティックベイトにおいて、5インチクラスでは魅力的にクネるモデルはあれど、4インチ以下でパワフルにクネるモデルは見当たらず。細いストレートワームなら3インチ台でもクネるのですが、自重を稼げるファットボディとなると4インチ台にその壁が存在します。

ちなみに、自発的アクションでも「ロール」ならファットボディでも比較的出しやすいのですが、ボディを曲げて動く「ウォブリング」が難しい。「短く太いとクネらない」この壁に挑み、試行錯誤の末に3.6インチで適えたのがクネリーです。

さて、当日は北浦を周りました。朝は涼しくなりスズムシも鳴き、秋っぽくなってきました。日が昇るとまだ30℃超えですが。

午前中は流入河川を巡り、2本。どちらもフォール食いで、見えバスの目の前に落として即食いと、垂れ下がった草の隙間に滑り込ませるとラインが引き込まれるバイト。

それにしても、釣れそうな水色なのに、バスが少なすぎるぞ・・・?2~3年ぶりに回る先々でややショックを受けつつ・・・フィールドの変化に戸惑います。そこで、昨年辺りから好調を耳にしていた北浦上流域へ。

それこそ10年ぶりくらいか?懐かしいな~と思いつつ、単調なコンクリ護岸ゆえ横方向に探りたい。クネクネフォールが生きる落とし込みではなく、護岸キワにキャストしてのトゥイッチ&フォールで横方向に誘ってくると、すぐにバイト!も、意表をつかれてバラしてしまう・・・

しかし、すぐにまたヒット!さらにまた!と、近年の霞水系ではなかなかに無い連発!コンディションも良く、エリアポテンシャルを感じました。

クネリーはベイトフィッシュシェイプのスティックベイトのようなシャープなダート性能はないものの、トゥイッチしたときにポヨンとクネってフォールで食う。霞水系のような水色において、水押しをともなってアピールするトゥイッチベイトとしての有効性を見出せました。

2日目は北利根川の支流からスタートするも、朝イチに入ったエリアはスッカラカン。

次に入った水路では、水面を覆う枝葉のキワに落とすと引き込まれグッドサイズが出るも、やはり単発・・・ そこで一気に移動し、新利根川へ!その支流にエントリーし、水中に浸かった枝にノーシンカーで落とし込むと、その2投目にラインが引き込まれる!

早々にキャッチし、さらに・・・ボトムと同化するようにじっとしているバスを見つけ、その上流に入れると、フォールで反応!着底し、そこからチョン!とトゥイッチした瞬間にバクッ!

これが体高のある45cm!

写真を撮っている間にふと水中に目をやると、あれ?また45くらいのバス居る!?リリースしてすぐにそのバスの目前に落とすと、フォール中に勢い良くバクッ!すっぽ抜けてしまいました~・・・。ワンテンポ待った方が良かったかな。

その直後に雨が降ってきました。お昼くらいから降る予報どおり。戻りつつ、沈み枝にてフォール中にラインが引き込まれ追加も、その直後から本降りとなり一旦シメ。昼食中に雨は通り過ぎ、あとはノーシンカー以外の釣りも紹介したいところ。

またも一気に移動し、野田奈川へ。アシが茂るシチュエーションです。ここではテキサスかリーダーレスダウンショットリグ・・・ではなくフリーリグ。通称 “ズボラリグ” と言われるシンカーストッパーでシンカーの可動域を狭めた仕様です。

クネリーはテキサスリグやリーダーレスダウンショットでもフォールでクネりますが、フリーリグの方がよりワイドにクネるうえ、着底直後にダートアクションに切り替わる緩急も生じます。

さらにズボラ仕様にすることでカバーの隙間にも入れやすくなることと、フォール中にシンカーが半固定されることでワームを引っ張る力が強まり、よりクネりが強まります。で、アシを撃ち始めて早々に1匹釣れてくれ、あとはさらなるビッグフィッシュでシメたい!

と、また一気に移動。掘割川へ。が・・・これは失敗でした。バスの気配なく、夕マズメをムダにしてしまいましたね。久しぶりにほぼ一周した北浦の流入巡りではバスの少なさにショックを受けつつ・・・(水位が低かったタイミングもあると思います)魚影の濃いエリアに当たれば、バイトが頻発!

そのギャップは今の霞水系の難しさであり面白さでもあるかもしれませんが、2日間ながら2ケタ超えは悪くなかったと思います。何より、フォール中にラインが引き込まれる反応は、クネクネアクションが効いていることを実感できましたね!動画は編集が終わり次第の公開となりますが、追ってお伝えいたします!

オフセットフック(1/0~2/0)をセットしたノーシンカーリグとフリーリグ(ズボラリグ)がイチ押しですが、多彩なリグでライブリーにクネってくれます。バスにとっても新鮮に映るようで、鋭い反応を得られています。

ぜひ、皆さまのフィールドでも試していただきたいですね!

アングラープロフィール

川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。

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