
アブ・ガルシアのフラッグシップベイトリールであるZENON。そのキャスタビリティ性能をさらに向上させるべく誕生したのが、マグネシウム合金製スプール『アブワークス ZENON Mg32mmスプール』だ。
●文:ルアマガプラス編集部
マグネシウム合金の採用で約36%もの軽量化を実現して回転数がさらに上昇!
マグネシウム合金はハイエンドリールのボディにも採用されるほどの、軽量かつ剛性が高い素材。そのマグネシウム合金でZENONに対応する32mm径スプールを開発。ZENON Coreの純正スプールと比較して約36%もの軽量化を実現し、平均自重約9.1gという超軽量スプールに仕上がっている。
浅溝仕様スプール(8lb-50m)装着例
スプールの軽量化により慣性モーメントは小さくなって回転数は上昇し、ベイトフィネスを含めた軽量ルアーのキャスタビリティが格段に向上。扱いやすく、飛距離も伸ばせるようになっている。
スプールの回転数により「カム式可動板」が動いてブレーキを制御
スプールの回転数が上がるにつれて回転板がマグネットに近付くように飛び出し、より強めのブレーキ力を発揮。回転数が落ちるにつれて可動板は元の位置へと戻り、マグネットと距離が生まれてブレーキ力が弱くなり、後半の飛距離の伸びにつながる。
そして、その扱いやすさと飛距離をサポートしているのが、カム式可動板によるブレーキ制御。スプールの回転が上昇すると可動板がスプール側に飛び出して磁束線が増加し、ブレーキは強くかかる。一方で回転数が下がると可動板は元の位置に戻ることでブレーキ力が弱まるので、後半の飛距離を伸ばすことをアシストしてくれるのだ。
キャスト直後はスプールの回転数が一気に上がり、最高回転数に達したところでカム式可動板もマグネットへと最大限に近付き、ブレーキ力も最大限に。その前後で糸フケの原因とも言える過回転を制御することで、バックラッシュを効率的に防いでくれる。
特殊表面処理によりソルトウォーターでも使えるマグスプール!
また、マグネシウム合金は通常なら耐腐食性能が低くてサビやすいのだが、特殊表面処理を施すことでサビにくくなり、ソルトウォーターゲームにも使える仕様となっている。スプールシャフト部のベアリングもボールにセラミックを採用することで、これまで以上に回転の立ち上がりが鋭くなり、気持ちの良いキャストフィールに貢献してくれる。
深溝仕様スプール(12lb-100m)装着例
糸巻量は8lb-50mの浅溝、12lb-100mの深溝の2種類をラインナップ。対応機種は「ZENON BEAST6/BEAST6-L」、「ZENON Core HS8/HS8-L」、「ZENON CoreBF7/BF7-L」の3機種で、ZENON BEAST9には装着不可なので注意。ZENONとともにさらなる高みを目指すならば、必要不可欠となるファクトリーチューンパーツだ!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1
- 2










