陸王2025の開幕戦を飾るのは、最多陸王ホルダー・川村光大郎と、陸王U-30から勝ち上がったISSEI期待の若手・佐藤リョーキ、26歳。この時期としては異例の満水状態となった5月下旬の白竜湖に両者の戦略が交錯する。佐藤選手は初日に陸王初参戦とは思えないほどのハイウエイトを叩き出したものの、絶対王者・川村光選手がそれを着実にブロックし、約2キロのリードで2日目を迎える。果たして最後に笑っているのはどちらなのか…⁉
●文:ルアマガプラス編集部
佐藤リョーキ
さとう・りょーき／ 1998年8月1日生まれ。福岡県出身・在住。遠賀川をホームにし、流れ・地形・時合いを捉える釣りを得意とする。昨年の陸王U-30では小規模な水路で1日粘り切り、巧みな試合運びで優勝、陸王本戦への切符を勝ち取った。一誠フィールドスタッフ。 [写真タップで拡大]
川村光大郎
かわむら・こうたろう／陸王4冠・レジェンド1冠、計5冠の最多陸王ホルダー。現出場選手では最年長となる46歳ながら、常に走攻守を超ハイレベルで備えた限界知らず。代表を務める『ボトムアップ』からは、その情熱とエネルギーを注いだアイテムの数々をリリース、世の熱い支持を受け続けている。 [写真タップで拡大]
白竜湖（広島県）
広島県の東広島市と三原市にまたがるダム湖。ダムの名称は椋梨（むくなし）ダム。直近の試合では、陸王チャレンジ2024第１戦で鈴木翔と桐山英司が10月初旬に対戦。鈴木が53センチ2340グラムをキャッチし、桐山も沖のキャロで良型を連発するなどフィールドポテンシャルは高い。
初日のまとめはコチラ
陸王2025の開幕戦を飾るのは、最多陸王ホルダー・川村光大郎と、陸王U-30から勝ち上がったISSEI期待の若手・佐藤リョーキ、26歳。この時期としては異例の満水状態となった5月下旬の白竜湖に両者の戦[…]
06:49 佐藤 1尾目 31cm 410g
ヒットルアー：コスモ1.3グラム（ボトムアップ）+ハンハントレーラー（常吉）
初日と同じアプローチ、しかしサイズは大幅ダウン
初日と比べ回遊してくるバスの数が少なくなっており、ルアーへの反応も悪い。唯一食わせることができたのがこのサイズ。「これで揃えても勝てないですからね…」。最低でもあと2キロを釣り、前日の川村さんのスコアを越さないと勝ちはない。
C4ジグの手持ちがなくなったので、前夜に購入したコスモを使用。使い方は前日同様。しかしスモラバを直前で見切ることがほとんどで、このパターンは明らかにパワーダウンしていた。
06:54 川村 1尾目 43.5cm 1220g
ヒットルアー：アベンタクローラーRS（イマカツ）
「ここには2種類の魚がいる。最上流の流れに差す魚と、見えないところにいるけど食う魚。後者の食わせ方はまだ見つかっていない」。右岸で不意に現れた3本の魚が競い合うようにアベンタを襲って見事に1本目。しかし粘ることなく移動を決断。
08:27 川村 2尾目 45cm 1270g
ヒットルアー：ギャップジグ5グラム＋ギミー3.5インチ（共にボトムアップ）
応の一方で、前日好反応の岬や中流インレットで無反応。「バスは日替わり、同じ場所で釣れ続けるほど甘くない」。濃密な経験値が川村さんの足を突き動かし、次々と結果を招いていく。
10:58 川村 3尾目 45cm 1120g
11:08 川村 4尾目 42cm 960g
1投目はライギョヒットで場が荒れたかと思われたが、続けざまに2本の良型を連打！ ここでもギャップジグ＋ギミーが活躍。「カエルをイメージした表層スイミングが効いた」。ほぼトップ。
DAY２リザルト
川村は最上流部を捨てる作戦が功を奏し、ランガンで次々とグッドサイズのバスをキャッチ。一方、2キロ差を埋めるためにはキッカーフィッシュを獲る道しか残されていなかった佐藤は、川村と入れ替わりで石の橋に入ることができたが、キャッチには至らなかった。
「今」を釣る判断力で川村光大郎が勝利！
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